便利な焚き火の相棒、鉈を使いこなそう!
出典 : 国立青少年教育振興機構
寒い季節のキャンプに欠かせない焚き火。この焚き火の裏方として大活躍してくれるのが「鉈」という存在です。
焚き火をしたことがある人ならご存じかと思いますが、大きく太い薪にはなかなか着火できません。そんなときは鉈で薪の皮を削ったり、細く割るなどして焚き付けにして使用します。鉈は焚き火をスムーズに行うための便利なアイテムです。
どんな鉈を選べばいいの?
鉈はさまざまな形状や素材、用途があり、また地域によって呼び方が違うこともあってたくさんの種類が存在しています。その中でも選ぶ際に注目したいのは刃の形状。
鉈の刃には断面がV字型の「両刃」とレ型の「片刃」があります。両刃は薪を縦に割るのに使い、片刃は薪の皮を剥いだり枝を払ったりするのに使います。サイズは刃渡りが16~20cmほどが手ごろで使いやすいサイズ。携帯性を重視するならコンパクトサイズのものがいいでしょう。
次に、実際の使い方をご説明します!
鉈を使った薪の割り方
薪を細く割るのには両刃の鉈を使用。実際の割り方を紹介していきましょう!
出典 : 国立立山青少年自然の家
①鉈を持たないほうの手にグローブを装着します。鉈を持つ方の手は素手。
出典 : 国立立山青少年自然の家
②薪を立て、薪の上面に鉈を斜めに当てます。
出典 :国立立山青少年自然の家
③そのまま鉈と薪を持ち、3回ほど軽く地面に打ちつけ、薪に刃を入れましょう。
出典 : 国立立山青少年自然の家
④刃がめり込んだら鉈を両手で持って薪を垂直に立て、そのまま地面にトントンと打ちつけ薪を割り切ります。
使用後はきちんとお手入れを!
鋼製の鉈は使用後にきちんと手入れをしないと錆びてしまいます。通常のお手入れは下記の通りです。
・使用後は洗剤などで洗って汚れを落とし、乾いたタオルなどで完全に水気をふき取ります。
・使わない期間が長い場合は植物性油を少量塗り、新聞紙に包んで保管すればOK。
また切れ味が悪くなってきたら砥石で研いで手入れをしましょう。基本的には包丁の研ぎ方と同じです。
★参考:土佐打ち刃物 両刃包丁の研ぎ方
キャンプにおすすめ!鉈7選
薪を割ったり、皮を剥いだり、キャンプで大活躍する鉈を紹介します!
ユニフレーム つるばみ鉈
ひとつひとつ手作りだからこそ生み出された切れ味・風合いをご堪能ください。
全長:約350mm、刃長:約165mm、身厚:約6mm
ユニフレーム TSURUBAMIちび鉈
全長18.5cm、刃渡り約7cm、重量約290g。
モノラル 小割銀鉈
石の上でも気兼ねなく使える先端処理が施されています。
全長23cm、刃渡り9cm、重量295g。
佐治武士作 能登鉈 間伐腰鉈 6寸 両刃 白鋼
出典 : e刃物.com
両刃タイプ。重心が前にくるように刃先へ行くほど幅が広く作られています。全長35.5cm、刃渡り18cm、重量600g。
白鋼製の刃は頑丈で切れ味が続き、柄は握りやすい樫素材が採用されています。
全長37cm、刃渡り18cm、重量約550g。
味方屋 磨サヤ鉈 3.5寸 両刃
出典 : 燕三条金物本舗
越後三条の鍛冶、日野浦刃物工房の両刃鉈。切れ味と耐久性にこだわった製品で、携帯しやすいコンパクトサイズ。全長約26.5cm、刃渡り約10.5cm、重量約300g。
鉈があれば焚き火がスムーズに!
出典 : モノラル
キャンプで焚き火の際、便利に使える鉈は焚き火好きの必携道具です。使い方を守って安全に使用しましょう。ちなみに正当な理由がなく長さ6cm以上の刃物を持ち歩くことは銃刀法違反になるのでご注意ください。
You Like Bonfire,Must Bring hatchet!
焚き火が好きなら鉈でしょ!