駒ヶ根にも念願の雪景色
今年は記録的な暖冬が続き、雪中キャンプを楽しみにしている皆さんは、さぞ寂しい思いをされているのではないでしょうか。
私も「雪に囲まれて暮らしたい」そんな思いでこの地に移住してきましたが、なかなか降ってくれません。
そんな愚痴をこぼしていると、偶然にも先日2度ほど続けて雪景色になってくれました。 この歳になっても、つい無邪気にはしゃいでしまう雪の魅力って不思議です。
ただ湿気を含んだべた雪はやっかいで、薪割りをしようものなら地面はグチャグチャ、薪はベタベタ、悲惨な状態になってしまいます。
地面が乾くのを待って、2日後に薪割りを再開しました。
キャンプに欠かせない燃料「薪」
今や冬キャンプに限らず、焚き火は当たり前になってきました。薪ストーブや焚き火台も次から次へと新商品が生まれ、選択肢が広がることは嬉しい限りですが、どれを使ったら良いか迷ってしまいますよね。
しかも、散々悩んで買ったのに市販の薪が入らない! てこと、ありませんか? そこで今回は、冬キャンプには欠かせない薪ストーブや焚き火台の燃料となる「薪」について話したいと思います。
薪づくりで重要なこととは…?
1. 「長さ」は使う焚き火台やストーブに合わせる
日本での市販の薪はほとんどが40cmの長さで、すべての薪ストーブや焚き火台で使えるとは限りません。
私もユーコの焚き火台を持っていますが、40cmはこんな状態。 ちなみにスノーピーク焚火台Mサイズ、Sサイズも40cmの薪は収まりません。
オーストラリア発のオージーピッグも30cmまで。 人気のG-STOVEは40cmが入りそうですが、多少の誤差で扉が閉まらない場合があるため、35~38cmが最も焚きやすい長さです。
このように、薪ストーブや焚き火台を検討されている方は、市販の薪が入るかどうかも重要なポイントになります。
そこまで考えずすでに買ってしまったという方、「 サイズに合った薪が手に入らない……」「40cm薪をノコギリで伐るのも大変……」、 そんな苛立たしい問題を抱えているかもしれません。
そうなったら、チェンソーで伐ってしまいましょう。 ホームセンターの貸出し用を利用するか、思い切って買ってしまうのもアリです。
住宅街でエンジンチェンソーの騒音が気になる場合は、電動チェンソーがオススメです。手軽で音も静か、価格も1万円以下のものからあります。
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<マキタ 電気チェンソー M503>
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<スペック>
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最近は、キャンプのために本格的な薪づくりをしている方も少なくないようですね。
近くに薪ストーブ店や薪屋さんがあれば、一度問い合わせて見てください。割った薪の販売だけでなく、30cmの玉切り(立木を伐採した後に任意の寸法に切断した丸太)を販売している場合もあります。
玉切りから薪づくりをすれば市販の薪を購入するよりも安くなるはずです。 玉切りさえ手に入れば、斧1本で太薪も細薪も思うがまま。
ただし玉切りから割った薪はすぐには燃やせません。 樹種によって乾燥期間の違いがありますが、最低でも1年は乾燥させる期間が必要で、含水率20%以下が目標です。
2. しっかり乾燥させるために、あえて風雨にさらす
割ったばかりの薪はかなり水分を含んでいるので、すぐにびっしり積んでしまうと乾燥が遅くなったりカビが生えやすくなります。
まず風通しの良い場所で井桁に組み、風雨にさらします。
数ヶ月雨ざらしにした後、屋根のある薪棚へ移動します。
本格的な薪棚を作るまでもないという方は、ブロックと枝で簡易的な棚を作り、トタンなどで雨よけします。
これは北欧でよく見られる円形積み。 まだ完成途中ですが、直径2メートル以上ないと積みにくく、梅雨や湿気が多い日本 の風土にはあまり適していないかもしれません。
3. 枝は薪には向かない
比較的手に入りやすいこのような枝は、樹皮で覆われているので1年や2年では乾燥しません。半分に割って木口(割った断面)を上にして乾燥するか、3年以上待つか……。それよりも雑木林で、枯れ枝を広い集めた方が早いですね。
このようにキャンプでの焚き火は薪が要。 苦労して薪づくりを始めると、自分の薪に愛着が生まれるものです。
愛着が生まれると、無駄に燃やしたりしない、後片付けも丁寧になる。 きっと焚き火に対するマナーも変わることでしょう。