装備は無理せず揃える。コンパクト&イージーがソロキャンプの鉄則!
今回の加瀬さんのソロキャンプ用にミニマムに揃えられたキャンプギアたち。使い慣れたものやシンプルかつ扱いやすさに定評のあるものをチョイス。
普段ソロキャンプに使うアイテムはこれくらいの量です。寒い分、ストーブや厚手の寝袋など大物も持って来てるので少し多い方ですかね。それでも乗用車に積んだとして、まだ余裕のある量かと。
自分以外、周りに誰もいないんですから格好つける必要ないんです(笑)。使いやすい、または慣れているギアを持つのがソロキャンプを楽しむコツ。今回、幕に関してはユニフレームの最新タープを試せるということで、ボクの普段のソロキャンプスタイルとどれくらい親和性があるのか楽しみです。
最重要ギアは居住スペースとなるタープ
●収納サイズ:(約)150× 150 × 400mm
●本体サイズ:(約)3500 × 3400 × 1800mm
●総重量:(約)1.1kg ※ペグ、ポール含まない
本体と同素材のバッグにコンパクトに収まったソロタープ。注意点としてはポールとペグは別売りとなっているという点です。
オススメは同社のREVOポール。180cmのメインポール2本とサブポールとして120cmのものが4本揃っているとベストです。実際に張ってみました。
左右非対称の個性的な六角形フォルムは、張った時に独自の美しい流線型を生み出します。ガイラインは全部で6本付属するので、一つの角に対して1本の割り当て。
立てるときは左右非対称型のため、対角線上に対となる角が来ることを意識しましょう。メインポール(180cm)、サブポール(120cm)の先端をグロメットに差し込み、そこからガイラインを結びます。
メインポールは黄色のテープが使われているところ。サブポールはブランドロゴとメッシュ素材があしらわれた長めの角ではなく、その隣の短めの角に使うことでキレイな形状に整います。もちろん環境を加味して使い方はアレンジできるのも特徴。
自分のしたいことだけを楽しむソロキャンプ
タープが張れたら、その下に居住スペースを整えます。加瀬さんの場合はあくまでも焚き火が中心のソロキャンプスタイル。コットや寝袋も持ち込んで昼寝なんかも最高! とのこと。
ボクはキャンプでは基本何もしません。複数人で来るとみんなとのペースも考えて、あれしなきゃこれしなきゃって感じになりますが、ソロキャンプは良くも悪くも自分次第。なんなら焚き火を先に始めちゃってテントを張るのは後回し、なんてこともしばしば。
誰にも何にも縛られず自由気ままにキャンプができるなんて、マイペースなボクには最高ですね。
自分のスタイルでキャンプサイトを完成させていく。
このタープは設営も要領を得るとスピーディーですし、ポールを4本使っているためタープの周囲の導線も非常に設定しやすいですね。動きにもたつきが出にくい分、スムーズにサイトを設営できました。
「やっぱ泊まりたくなった」なんてのももちろん自由です
ソロキャンプは何度も言う通り良くも悪くも自分次第。日が傾いてきてもうすぐ夜。まだ帰りたくなかったら、泊まっちゃえばいいんです。でも冬にタープだけでお泊まりなんてさすがに厳しい。
そこで、こちらのタープのオプションパーツとなるサイドウォールの出番です。
自由なソロキャンプだから、自由度の高いギアが便利だ
●収納サイズ:(約)180 × 180 ×660mm
●本体サイズ:(約)3100 × 2000 × 1800mm
●総重量:(約)2.5kg ※ペグ、ポール含まない
ソロタープ専用となるサイドウォール。厳密にはタープと同素材がサイドの四面と天井にも張り巡らされており、地べた以外全て覆う形状となります。
収納袋もタープより少しだけ大きいだけと、高い居住性に対して非常にコンパクトに。タープが張れるスペースさえあれば完成する、非常に自由度の高いアイテムとなっています。
まずはサブポール(120cm)を2本、メッシュ素材を使った部分の角のグロメットに差し込みます。そして全てのポールをこの時点でやや垂直めに立て直します。
両端のメインポールにサイドウォールの黄色のテープに付いたグロメットを引っ掛け、高さを調整します。同様にサブポールにはグレーのテープに付いたグロメットを引っ掛けて、高さを調整すればOK。
周囲をペグダウンして行きます。行程はたったのこれだけ。最後に周りのポールを垂直に近づけて全体の張り具合を調整。
中は広く、どこか基地のような雰囲気も男心をくすぐりますね。また前後に大きな四角窓と小さな三角窓、天井にもベンチレーションを備えるなど通気性は抜群。
設営は、タープありきの構造のため、非常にラクでした。これなら暗くなってからでも簡単に立てられますね。
また冬場、中でストーブを使うときは暖気を逃さない程度に適度な換気が必須なので、大小様々な窓が付いているのも良い。通気が多いと夏場も使いやすいです。そして何と言ってもこの野営感あるどこかレトロなスタイルが最高ですね!
男の簡易キャンプ飯、ひとりの時間、そして就寝……
焚き火を目的とした加瀬さんのソロキャンプ。料理は非常に簡易的でした。
ボクはあまり料理に時間かけないんですよね。ご飯は炊きますが、それもお肉を焼いて食べるくらい。料理は本当に簡単です。そんなんでも割とおいしいからキャンプは不思議ですね(笑)。
途中のコンビニでうどんとそばつゆ、そしてツナ缶を買っていた加瀬さんの男前キャンプ料理。“自分がよければそれでいい”というソロキャンプの真髄とも言える一品でした。
食後、ひと通り焚き火を楽しんだあと、就寝に向かいます。寝る前は本などを読んでクールダウンするとのこと。
やっぱり火遊びってちょっとした興奮をもたらすというか、なかなか眠くならないんです。それでも眠くなって来たなーってところまで焚き火をしたら、テントに入って少し本などを開きます。活字を前にするとあっという間に眠くなるんです(笑)。
寝る直前までマイペースを貫く。ソロキャンプの魅力が詰まった夜でした。