荒川の流れと秩父の自然に包まれた埼玉県「長瀞オートキャンプ場」
埼玉県秩父にある長瀞オートキャンプ場は、ライン下りやラフティングが人気の荒川が目の前を流れる人気のオートキャンプ場です。
すぐ隣の荒川を見下ろす絶好のロケーションのビューサイト、木立に囲まれたプライベート感の高いプレミアムサイト、樹々に囲まれた森のサイトなど、全部で約70のオートキャンプサイトが広がっていました。
またバンガローも40棟ほどあり、グランピングをテーマにしたラグジュアリーなものから旧秩父鉄道の車両を再利用したユニークなものまで、個性あふれるタイプがあり、多彩なラインナップが人気を集めていました。
ですが、今回の台風でそのほぼすべてが壊滅状態に。
これまでも台風で浸水したことはあったそうですが、今回の水量は桁違いだったそう。
サイトに植えられた木々はそのほとんどが根こそぎ流され、美しく整えられたサイトは砂と泥とゴミで無残な姿に変わり果ててしまいました。
棟ごとに内装やインテリアのコンセプトを設定して作り込んでいたバンガローも、その多くが跡形もなく流されてしまったそうです。
これからの冬シーズンに向けて、トイレをすべて暖房便座に交換する工事を行ったばかりだったそう。せっかく整えた設備がすべて台無しになってしまいました。
上流から流されてきた流木などのゴミは被災ゴミとして処理することができず、流木は40cm程に切ったうえで束ね、一般の燃えるゴミとして出すしか方法がありません。この作業にかなりの手間と労力が取られてしまい、なかなか本格的な復興作業に入ることができないのが現状なんだとか。
復旧にかかる費用は少なく見積もっても数千万円単位。それに対し、クラウドファンディング目標金額は500万円。これでは到底すべてを修繕することはできませんが、この現状を多くの人に知ってもらい、たくさんの笑顔と笑い声が集まる場所に戻したい、との思いでクラウドファンディングを立ち上げたそうです。
現在のオーナーは、先代から運営を引き継がれた伊藤文子さん。女性専用サイトやグランピングエリアを設けるなど、女性オーナーならではの目線でキャンプ場を運営し、お客さんのニーズに細かく応えることでキャンプ場の人気を積み上げてきました。
壊滅的な被害を受けてしまいましたが、来年の4月から営業を再開したいと考えています。テントサイトをはじめバンガローなども、元の姿に戻すべく日々、頑張っています。
4月から皆さんに利用していただけるよう、大急ぎで整備していく予定なので、皆さん、ぜひクラウドファンディングにご協力ください。