①設営時「ペグが効かない!」
キャンプサイトに到着し、テントの設営場所を決めたら、雪を均等に踏み固めましょう。そのままテントを張ると人間の重みで雪に凹凸ができ、寝心地が良くありません。
当たり前ですが、テントの設営にはペグが欠かせません。ペグが地面に刺さればいいのですが、積雪量によりペグが効きにくい場合も。
そんな時は普段よりも、長いペグを用意するのがベスト。それでも地面に刺さらない場合は、2本のペグが十文字になるようにロープで縛り、雪の中に埋めると良いでしょう。
②ご飯を食べる時「ガスが点かない!」
テントを設営して一段落。「さてコーヒーでも飲もうか」と思い、カートリッジ式のガスストーブを用意したものの、なかなか着火しないなんてことも。外気温が低いとガスが気化しにくくなります。
雪中キャンプには寒冷地用のガスカートリッジが必須。各メーカーから寒冷地仕様が出ています。これさえあれば、温かい食事にもありつけます。
③就寝時「寒くて寝られない……!」
楽しい食事と焚火の時間を終えて、いざ就寝。ここで寝具の防寒対策を怠ると、悪夢を見るはめになります。「厚いエアマットがあるから大丈夫!」などと侮ってもいけません。
断熱材を使っていないタイプのエアマットは内部の空気自体が冷やされてしまうので、底冷え対策としては不十分。寝られない夜を過ごすことになります。
コットやインフレータブルマット、断熱材入りのエアマットなどがあれば、底冷え対策は万全。もちろん寝袋は厳冬期用のマミー型を用意しましょう。3シーズン用シュラフを2枚重ねにする手もあります。
さらに、ゴアテックスのシュラフカバーを使えば、寝袋の結露を防ぎつつ防寒効果も期待できますよ。
④朝起きて「あれ?ファスナーが開かない!」
夜を乗り越えたら、気持ちの良い朝が待っています。ただ、ここで注意したいのは凍結の問題。起床時にテントのファスナーが凍結して開かなくなることもあるので、事前にファスナーに潤滑油やロウを塗っておくと安心です。
また凍結するのは、ファスナーだけではありません。冬キャンプの冷たい雪風を防ぐスカートも凍結しやすい箇所。設営時にスカートをテントの内側に折り込むことが重要です。
もちろん、スカートを外に出してその上に雪を被せれば風でめくれる心配はありません。ただし撤収時に凍結してしまい、掘り起こすのが手間になるので、内側に入れて隙間を雪で埋めるという方法がおすすめですよ。
⑤帰りの運転中「やばい滑ってしまった!」
撤収も終えて後は自宅に帰るのみ。ですがキャンプを楽しんだ後は気がゆるみがち。思わぬところでスリップしてしまう可能性もあります。事前に滑りやすい道路状況を把握することが大事です。
アイスバーン(凍結)、雪の凹凸がある轍(わだち)……。降ったばかりの新雪もけっして安心ではありません。橋や日陰、トンネルの出入り口も凍結しやすいので気をつけましょう。
また、どれだけ運転テクニックに自信があってもノーマルタイヤでは氷雪路は乗り切れません。安全ドライブを確保するために、スタッドレスタイヤは必須アイテム。
中でもおすすめが、ブリヂストンの「ブリザック」です。