いつでも取り出せる実用的な“魅せる”収納
整然とレイアウトされた愛用ギア
押し入れ収納の右側には、主に薪づくりのためのグローブや斧などのコーナーがあります。薪づくりの必需品であるグローブは色々使ってきましたが、今ではハードワークに耐えうるグリップスワニーが一番のお気に入りです。訳あってちょっと沢山ありますが……。
斧は20年以上愛用しているスウェーデン発のグレンスフォシュ・ブルーク。切れ味・使いやすさ・バランスなど、どれをとっても非の打ち所がない名品で、虜になっています。
よくSNSなどでグレンスフォシュのハッシュタグをみると、グレンスフォシュ・ブルークスと「ス」のついたタグが圧倒的に多いようですが、「ス」のないブルークが正式名称です。
柄に刻印されているロゴの変遷です。 以前は一番上のGRÄNSFORS BRUKS ABでしたが、途中から「AB」がなくなり2014年から「S」もなくなり、BRUKに社名が変更されました。
元々あった「AB」はLtd(株式会社)の意味で、「S」もそれに付随する言葉のようです。
BRUKには“小さなコミュニティ”という意味があり、大量生産の時代から職人気質に基づいた伝統的製法へ回帰するために敢えて「AB」を取り、途中で付随する「S」もなくなったという訳です。
そんなグレンスフォシュ・ブルークはヨーロッパでも圧倒的に人気が高く、日本にはいつ入荷するか分からない状態が続いています。もしどこかの販売店で見かけたら、貴重な1本かもしれません。
床を土間にリフォームして収納スペースに
グローブ・斧の下は土間になっており、チェーンソーやブロワなどの置き場所になっています。リフォーム前は床でしたが、靴を履いたまま道具を取りに行けるよう土間にしました。ここは土間の一番奥で、入り口には薪ストーブが設置してあります。
薪ストーブはバーモントキャスティングスの最大機種「デファイアント」。 梅雨時は朝夕冷え込むこともあり、薪ストーブのシーズンオフといえども結構焚いていました。薪ストーブは暖房と同時に湿気も取ってくれるので、ジメジメした季節でも部屋がカラッとします。
ただ毎日暮らしているわけではなかったので、カビが生えてしまったんですね。あっ、またカビの話に戻ってしまいました……。デファイアントの周りには薪ストーブ料理や野外料理でも使う鉄鍋やフライパンなどを配置しました。
アウトドアでもインドアでも直火を熱源にしているので、携帯性よりもヘビーデューティな道具が主流になっています。
衛生面に配慮して、食器類は窓際に
その薪ストーブの手前は、シェラカップやカトラリーコーナー。食器類やボードなどは、衛生面から窓際に吊して収納しています。
シェラカップの上段は、厚いステンレスをヘラ絞りで成型した頑強なアナルコカップス。手荒な扱いにも耐えてきた、最も使用頻度の高い道具です。
最後にランタン類の収納例をご紹介。ランプなど割れやすいものは、全て吊しています。ちょっとした地震があっても棚から落ちて割れることもないので、留守にしていても安心。
キャンプ道具の収納は地震など災害対策の面からも必要ですし、使用頻度の高いものほど取り出しやすさも重要。出来れば見た目も重視したい所なのでなかなか難しいですが、それゆえこだわり所でもありますね。