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37年間ありがとう!アウトドアマンを支え続けた三菱「パジェロ」栄光の軌跡(2ページ目)

初代パジェロ(1982年~)

初代三菱パジェロ 

全7種類のラインナップで、1982年に産声を上げた初代パジェロ。オフロードでの走行性能を最大限に発揮するため、エンジンは2.3Lディーゼル・2.3Lディーゼルターボ・2Lガソリンエンジンの3タイプを設定。4WD車として初のディーゼルターボを搭載しました。

三菱パジェロ パリ・ダカールラリー

発売当初はそこまで話題にならなかったパジェロですが、83年に開催された世界一過酷なラリーと言われる“パリ・ダカールラリー”で、なんと市販車無改造クラスでいきなり優勝。85年には総合優勝を果たすなど、一躍その名を世界に知らしめました。

また、レジャー思考の芽生えとともに、より大きな積載・居住スペースを求めるニーズに応えたこともヒットの足がかりに。これをきっかけに一躍知名度が上がったパジェロは、当時のRVブームを牽引していったのです。

2代目パジェロ(1991~)

2代目パジェロ(1991~)

初のフルモデルチェンジを行った2代目パジェロ。初代パジェロの4WD機構はパートタイム4WD方式を採用していましたが、2代目はそれに加えフルタイム4WDの要素も搭載。

ちなみに、ドライバーによる切り替え操作を必要としないのがフルタイム4WD。手動切り替えによって2輪駆動と4輪駆動を選択するのがパートタイム4WDです。両側面を兼ね備えた世界初のスーパーセレクト4WDとなったことで、オフロードでの走破性に加え、オンロードでの操縦安定性も大幅に向上されました。

2代目パジェロ(1991~)

また、ゆとりある居住空間と高級感が両立されたコンセプトは、当時真っ只中であったバブル期のニーズともマッチ。夜の都会のデートカーとして、またブームであったスキーへの足として、パジェロが爆発的な人気を博すようになったのです。

実際、パジェロ37年の歴史においても92年製が最多販売台数を記録したそうで、中でもロングのディーゼルモデルが最も売れたというエピソードもあります。

3代目パジェロ(1999~)

3代目パジェロ(1999~)

8年半ぶりのフルモデルチェンジとなった3代目パジェロは、世の中の流れにのってラグジュアリー路線にシフトしました。「オフロード・オンロードいかなる路面状況でも高い走破・走行性能を発揮し、誰もが安全で快適に乗りこなせる本格4WD車」というのがコンセプト。

ボディサイズも大幅に拡大し、ビルトインフレーム構造のモノコックボディや4輪独立懸架方式のサスペンションを採用しました。しかし、時代はクロスオーバー(既存の乗用車をSUV的な雰囲気に仕立てた車)人気が加速。一時代を築いたパジェロは、少しずつ影を潜めることとなってしまいます。

4代目パジェロ(2006~)

4代目パジェロ(2006~)

2006年、「地球基準のオールラウンドSUV」としてフルモデルチェンジした4代目パジェロ。従来の伝統を継承しながらも、プレミアム感の高いモデルとして進化を遂げました。

ちなみに国内販売向けの生産終了とともに発表された特別仕様車「FINAL EDITION」は、この4代目をベースに様々なオプションを組み合わせて割安にパッケージされたもの。このモデルを最後に、国内での生産は終了となりました。

パジェロのノウハウは、この先も生き続ける

三菱パジェロ

国内向けのパジェロは生産が終了されましたが、そこで培ってきた技術やSUVづくりのノウハウは、アウトランダーをはじめとする三菱のSUVにも受け継がれていくとのこと。

タフで乗りやすく、常にわたしたちのニーズにも寄り添ってくれたパジェロ、これからもそんな自動車を期待しましょう。ありがとう、パジェロ!

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