実際にたっぷりと座って、座り心地を味わってみました。まず嬉しいのが座面の広さ。幅が広いのでゆったり感があります。
そして約25cmという座面の高さは、ローチェアのなかでもかなり低い部類(ヘリノックスのチェアワンで35cm)。この座面の低さが、不思議なリラックス効果を持っているように思いました。
あとは座面が絶妙に硬く、それが心地よく感じられました。ファブリックが力強く張られた座面は、お尻全体を包み込むタイプとはまた違った快適さがあります。というわけで座り心地は上々!
ぜんぜんグラつかない、チェア全体の安定感も光りましたね。
気になった点
収納サイズはそこそこ
収納時のコンパクト性は、物足りないかもしれません。約63×68×9.5cmというサイズは、パイプ椅子のように折りたたまれただけの状態です。
しかし張力の効いた座り心地とリクライニング機能を実現するため、コンパクト収納を犠牲にしたのなら納得せざるを得ません。
ショルダーベルトが邪魔かも
収納時に肩に掛けて持ち歩くためのショルダーベルト。これが使用時には邪魔に感じられました。もちろん座り心地に影響はありませんが、使っている間はずっと地べたに触れた状態というのが気になり、「邪魔だな」と。ゴムバンドを利用するなど、自分なりの工夫で克服したいところです。
耐荷重は80kg
静止時の耐荷重は約80kg。リクライニング機能を搭載した影響だと思いますが、人によっては少々物足りないスペックでしょう。ゆったりとした座面ではありますが、体格のいい人は注意が必要です。
三拍子そろったチェア
気になった点を遠慮なく挙げましたが、どれも克服不可能なものではありません。ビジュアルと座り心地が良く、リクライニング機能がついてお買い得な価格ですから、「見た目よし、機能よし、コスパよし」の三拍子が揃ったチェアだと言えます。
これから冬に向かって、日に日に星空が澄んでいきます。ゆったりと焚き火を囲んで、ときおり星を見上げる……そんなひとときを過ごせるチェア「グランベーシック ハイバック囲炉裏チェア」をご紹介しました。
1脚につき1万円の予算でチェアを探しているキャンパーに、ぜひ候補にしてほしい製品です。
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