心得4:「パンツ」はスタイルがよく見えるテーパードタイプを
パンツ選びのポイントとなるのが、シルエット。ストレートではなくヒザ下から裾にかけて細くなっているテーパードタイプを選ぶだけで、洗練された雰囲気になるのだそう。
最近はいろんな素材があるので、選択肢は豊富ですね。もう一つパンツ選びで注意したいのが、上下で素材を揃えないということ。上がシャカシャカ系であれば、パンツは天然素材にするとか。
同色だとしても素材を変えるだけでコーディネートに奥行きが出るので、お洒落に見せることができるんです。(中島さん)
確かに上下とも化繊素材のジャージでは、楽かもしれませんがお洒落度はイマイチ。これからの季節、防寒面も気になりますね。
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのパンツ
アウトドアパンツの定番「グラミチ」も、素材やシルエットを変えると印象はガラリとチェンジ。タックが入ったクロップド丈のパンツなら、ヒップともも周りにゆとりがあり、スタイルが良い印象に。
秋冬に最適なウール混素材で、オンオフ様々なシーンで活躍する一本。
“上質なシンプル”を追求した日本のブランド「ウィーク」。スラント(斜め切り)ポケット採用で手を入れたときも不格好にならず、デニム素材ながらカジュアルすぎない印象に。
素材には保温性に優れた素材であるサーモライトが織り込まれ、寒い季節のアウトドアにも最適。
心得5:「小物」は主張しすぎないようにする
全体のカラーを整えながら上下のコーディネートが決まったら、最後はシューズと小物のセレクト。全体のトーンを壊さないように、見た目はシンプルだけど素材や機能性にうんちくのあるものを選びたいですね。
帽子はハットよりキャップがおすすめです。ハットは全体のバランスが取りづらいので、お洒落偏差値もそこそこ必要になります。デザイン的にはロゴが主張するものよりも、シンプルで単色のほうが着回しもしやすいですね。
バッグはサコッシュと言いたいところですが、やや食傷気味ですのであえてウエストバッグをチョイス。ストラップを短めにして、体にフィットするようにたすき掛けすると、こなれて見えますよ。(中島さん)
世代によっては「ウエストポーチだ」と敬遠する方もいそうですが、流行のキャップしかり、ここはトレンドアイテムを思いきって取り入れてみましょう!
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのハット・バッグ
ヴィンテージテイストのアイテムが揃う「アナクロノーム」と、着用するごとに経年変化する帽子作りをコンセプトにしている「DECHO」とのコラボレーションモデル。
しっとりとした柔らかい肌触りの生地が特徴的で、牛革レザーを採用したレザーバックルもポイント。
財布やスマホ・モバイルバッテリーなど、必要最低限のアイテムを持ち運ぶのにぴったりのサイズ。同系色の“主張しないロゴ”も今っぽい。
心得6:「シューズ」は防水機能を備えたシンプルなものを
ファッションの要ともなるシューズですが、こちらも小物同様、あまりにも派手なものは選ばず、服と合わせやすいカラーであることが基本条件。
シューズはアウトドア用途を考えると、防水であることが絶対条件。アウトドアブランドから出ているものであれば、極力シンプルで単色のものが狙い目。
最近ではシューズブランドからアウトドア顔のブーツも色々出ているので、お洒落にこだわるなら注目ですよ。(中島さん)
今も昔も、お洒落は足元から。履き古しのスニーカーから卒業して、アウトドアでも街でもお洒落に決まるシューズを探しましょう!
スタイリスト中島さんが選ぶ、おすすめのシューズ
トレイルランニング用のシューズメーカーとしてスタートした「イノヴェイト」。オールブラックで履き回しやすいオフロードシューズは、ゴアテックスを搭載した完全防水仕様で、アッパーにはコーデュラを使用して耐久性も抜群。
軽量なローカットタイプで、アウトドアから雨の日の通勤まで幅広く履きまわせる一足。
メイドインジャパンにこだわった話題のブーツブランド「ローリングダブトリオ」のマウンテンブーツ。靴職人が木型・素材・製法など、すべての工程にこだわり抜いた芸術的な一足。
表面に使われているレザーには防水加工が施され、キャンプでもタフに活躍!
コーデ完成! 街でもいけるモノトーンアウトドア
「こういう格好はしたことがありませんが、すごくいいですね。特にこのシャツとパンツは着心地が良くて、仕事にも着ていけますね。欲しいです!」と、着替え終わった清水さんは満面の笑み。
最初の登場カットと比べると、見違えるようにスタイリッシュに決まっています!
アウトドアファッションというと派手な色使いが多く子供っぽくなりがちですが、モノトーンで揃えて上下の素材感を変えるだけでもだいぶ印象が変わることがわかりましたね。
ファッションにも、こだわりを!
着用してもらったのは1パターンでしたが、もう一方のアースカラーコーディネートもクラシックな雰囲気が大人っぽくて好印象。
トラウザータイプのデニムであれば野暮ったい印象にもならないので、天然素材系のアウターを着るときのために1本持っておくと重宝するはずです。
お洒落度を上げるには自分のセオリーではなく、素材や流行りの色味をおさえて選ぶことがコツのようですね。この秋はファッションも含めて、アウトドアを楽しみませんか?