ジムニーって人気だけど、実際のところってどうなの?
新型の注目度もさることながら、キャンパーには渋くて味のある旧型ジムニーの人気も根強い! ヴィンテージ感あふれるスクエアなフォルム、カスタムしてより個性を出すなど、とにかく「遊び」の要素がたっぷりあります。
そんな旧型ジムニーをなんと最初の自分の車として手に入れた田中 舞さんに、愛車の魅力をうかがっていきます!
まず自己紹介
愛しきジムニーを紹介してくれるのは、フォトグラファーとして活躍する田中 舞さん(@maitanakaphotograph)。CAMP HACKのフリーペーパー vol.04の表紙&中面の企画を撮影していて、今回紹介するジムニーも表紙に登場しているんです。
なぜこの車を選んだのか? 理由が気になりますよね。購入の理由やカスタム箇所、実際乗ってみて分かったことなど事細かに教えていただきましょう。
「私はこれで、ジムニーを買いました」
ジムニー購入の決め手 ①悪路走破性能
仕事でアウトドア関係の撮影もあるので、悪路をグイグイ攻めることができるのは必須の条件でした。プライベートでもキャンプが大好きなので、仕事以外でも未舗装路を走ることが多くて。
そんな田中さんのお気に入りキャンプスタイルは、ルーフキャリアとタープを連結するコンパクトなサイト。さらにハンモックも連結するのは、けっこう難しいので、こなれた感じが出ていて車との相性もバツグン!
こちらのジムニーはパートタイム4WDというのも魅力のひとつです。通常は後輪駆動の2WDで運転して、未舗装路などの悪路ではトランスファーで4WDに切り替えができるというもの。
駆動を変えるには車から降りてハブを回す作業があるのですが、何かとアナログなところもお気に入りなのだとか。
ジムニー購入の決め手 ②小回りがきく
都内に住んでいるというのもあるのですが、打ち合わせや撮影で新宿や渋谷などの都心に出ることも多いので、小回りがきくのは本当に大事なポイントです。
ホイールベースが短いからハンドル操作が少なく、曲がりやすいんですね。
ナビを付けてないのでマップアプリに無理矢理細い道に連れていかれることも。ですが基本的にはなんとか通れちゃうのがジムニーの良いところですね。
まさに“ナビなしあるある”ですが、取り回しの良さはいざというときに役に立ちます。
マイジムニー紹介
フルカスタムの状態で購入したという田中さん。お気に入りのカスタム箇所や気になるお値段を掘り下げて聞いてみました!
年式とモデル
田中さんの所有するジムニーは95年式のJA11。サスペンションが板バネ式の最終形態のモデルです。
いい意味で作りが荒いところがジムニー好きにはたまらないんだとか。カクカクしたボディーがアナログ感満載でかっこいいですよね!
お気に入りのカスタム
濃すぎず薄すぎずのサンドベージュに一目惚れしました。なかなか洗車に行けないから、汚れが目立たないので助かっています。ハンドルなどのクラシックな雰囲気もお気に入り。
あとは通常のタイヤより2周りほど大きいマッドタイヤ。走行中に窓を開けると、マフラーの重低音とタイヤの音で声を張らないと会話できないくらいです(笑)。
車体のデザイン、カラー、マッドタイヤの存在感がマッチしていて、まさにアウトドアのための車! といった佇まいですね。
そして気になるお値段は、車体のみでズバリ108万円! な、な、なんと煩悩の数と同じ(笑)。
ベージュのカラーがキャンプ道具との相性も◎
アースカラーのテントはベージュのジムニーとの相性良し!
チェアの色合いも自然の風景&ジムニーに合わせやすい。
ノルディスク レイサ6 ジャパンベージュ
スノーピーク ローチェアショート アイボリー
乗ってみてわかったジムニーのデメリット
仕事柄遠くへ行くことも多々あるという田中さんは、購入からわずか1年半で4万キロも走破。ほぼ毎日乗ってみてわかったジムニーの気になる点を教えてもらいました。
燃費がいいとはいえない
山道はもちろん、ゆるいアップダウンの多い高速などは燃料の減りが早いです。エアコンや暖房をつけたらさらに減りが早いので、比較的新しい低燃費車に乗っている方はびっくりするかもしれません。
なので長距離を走るときは必ず予備でガソリンを積んでいきます。誰もいない山道でガス欠とか笑えませんからね。
車の状態や道路状況にもよりますがJA11の燃費はおよそ8km/L。条件が悪いと思ったより燃料の減りが早いと感じることもあるそう。
ちなみに新型ジムニーの燃費は16.2km/L(カタログ数値のWLTCモード、グレード:XC、5MTの場合)。旧型と比較すると大幅に改善されています。
荷物があまり積めない
大型のシェルターや便乗キャンパーの分のギアなどを積もうと思うとぎゅうぎゅうになります。ちょっとめんどくさいですが後部座席を外すとかなり広くなるので、友人たちとのキャンプの時は後部座席を自宅に置いていってます。
普段は旦那と猫とコンパクトなスタイルでキャンプをしているので、そんなに気になりませんよ。
車載がコンパクトなのは小回りがききますが、逆に積載面積が少ないということ。田中さんのようにルーフキャリアをつけるなどの工夫が必要そうですね!
不便を楽しむ。メンテナンスは定期的に。
普段のメンテナンスもハック! ということで、ジムニーの購入先へオイル交換しに行く田中さんに付いて行って見ることに。
パワフルといっても古い車なので、メンテナンスは定期的に行なっています。あまり車に詳しくないので、購入店舗の方がいつでも相談に乗ってくれるのは心強いですね。
気に入った車との付き合いは、購入店やディーラーとの付き合いといっても過言ではないですよね。購入先が良心的だと、ちょっと億劫なメンテナンスに行くのも積極的になれるはず。
たまたま預かり中の鬼カスタムジムニーに遭遇! こだわり派の愛車を見て、自分の車は次どこをカスタムしようかな? と考えるのもまた楽しみのひとつですよね!
確かな経験を持つ優しいスタッフが多いジムニー専門店。購入、修理はもちろんカスタムの相談も気軽に乗ってくれます。
店舗名:マッドモービル
所在地:埼玉県所沢市上新井1-41-8
TEL:042-933-2188
http://www.mud-m.jp
やっぱりジムニーが好き!
新型ジムニーにはない魅力を持ったオールドスクールなジムニーはいかがでしたか? 仕事でもプライベートでも、なくてはならないパートナーになっているのが伝わってきますよね。皆さんも自分のライフスタイルにあった車を見つけましょう!