【日本最速報】世界最大級のアウトドア展示会へ行って見つけた!“次に来る”テント10選

2019/07/26 更新

アウトドア先進地域であるヨーロッパで、最大規模のアウトドア展示会として知られるISPO。今回は約200万人もの来場者数をほこるドイツの代表的な見本会場・メッセミュンヘンにて開催されました。1週間行われた同イベントにはテントが数多く展示されていましたが、中でも気になったアイテムとは……?


アイキャッチ・記事中画像撮影:千葉沙恵子

ドイツで開催!世界最大級のアウトドア展示会へ行ってきた


ヨーロッパ最大級のアウトドア展示会「ISPO(Internationale Fachmesse für Sportartikel und Sportmode)」が、6月30日〜7月3日の4日間にわたって開催! 今回はフリードリヒスハーフェンからミュンヘンへ場所を移し、「Outdoor by ISPO」という名称に変更して世界中から多くの業界人が集結しました。

筆者もこの展示会に潜入! 会場全体の様子から今回を通して見えた傾向、そして気になったテントについてお伝えします。

ISPOから見えた、ヨーロッパのアウトドア事情と傾向とは?


同イベントが行われたのは、ドイツの総合展示会場「メッセミュンヘン」。全12ホールのうち9のホールを使い、登山やロッククライミング、ハイキング、キャンプ、ウォータースポーツなど幅広いアウトドアのカテゴリーに分かれていました。

そして、今回のイベント全体を通して見えたことは大きく3つあります。

その①:文化の違い?キャンプ関連のブースサイズの違い


Outdoor by ISPO全体を見て感じたのは、9のホールのうちキャンプ関連に特化したホールは1つ(写真の「C4」)のみで、キャンプ熱の違いがわかりました。

人気ブランドの単独ブームはありましたが、そこもキャンプ関連のアイテムは少ない印象。これはヨーロッパのアウトドア事情と深い関係があるみたいです。


というのも、ヨーロッパではロッククライミングや登山、カヤックなど体を動かしてアウトドアを楽しむ人が多く、キャンプはキャンピングカーや牽引カーで施設に行って過ごすだけ。それもあってキャンプ関連のブースが小さかったのでは? と感じました。

その②:小型のドームテントやトンネルタイプ、2ルーム構造がほとんど


小規模と言っても、日本にはないようなサイズ感の、大規模なブースサイズであることには変わりません!

キャンプ関連のブースをよく見ると、ファミリーテントのカテゴリーではトンネル型テントの数が圧倒的に多く、内部構造は寝室とリビングが一体化した2ルーム構造がほとんどを占めていました。

一方で、日本で人気のワンポールタイプやタープはほぼなし。キャンプスタイルが異なるとここまで明確に展示する種類も違うのか、と驚き!

その③:最新テクノロジーやトレンドの生地を積極的に採用


素材面を見ると、ヨーロッパのテント生地は、30,000mmを超える高耐水性の生地やシリコン処理で接着した強力な生地、X-PAC生地などが見られました。

日本ではTC生地やコットン生地を使ったテントが人気を集めており、焚き火に強い難燃性素材に注目が集まっています。こちらも日本とヨーロッパの違いと言えますね。

会場で発見した「これ来る!」と思ったテント10選

日本とは全く異なったキャンプ市場のヨーロッパですが、アウトドア先進国であることは言わずもがな。

今後日本でトレンドになったり、注目を浴びそうなテントも見られましたよ! 今回は、数ある中から10のテントを紹介します。


テント①:ジャックウルフスキン「ベースキャンプ」


最初に紹介するのは、ジャックウルフスキンの巨大ドームテント。サイズは幅500×奥行き500×高さ250cmで、2mを超える高さは、会場の中でもひと際注目を集めていました。

ベーステントはノースやマウンテンハードウェアなど、日本でもコアなファンが増加中で、探している人もいるのでは?


インナーテントは3人用で、取り外し可能なフロアシートも付属。耐水圧5,000mmの100Dリップストップナイロンを採用して耐久性も問題なし。価格は3299.95ユーロ(日本円で約39万5994円 7/7現在)と高額ですが、他の人と被らないテントが欲しい人はあり!?

テント②:ジャックウルフスキン「ゴッサマーⅡ」


こちらもジャックウルフスキンのテント。UL(ウルトラライト)スタイルの人にピッタリなコンパクトテントです。海外ブランドを中心にこの手のテントは多く販売されていますが、このテントはひと味違ったデザインになっています。


ポイントは、フライシートをロールアップして固定できるところ。ベンチレーションがない代わりに、一部だけフライシートをめくることで通気性を確保しています。いちいちフライシートを取り外す必要がないので、手間も省けますね!

テント③:エクスペド「オリオンⅢ エクストリーム」


エクスペドは、2名用のトンネル型テントが優秀でした。中でもこちらは、トンネル型では珍しく入り口が前後2箇所あるので出入りが簡単です。


インナーテントは吊り下げ型で、取り外せばフライシートのみのシェルターとして使用可。トンネル型でありながら、フロントからバックにかけて非常に長いポールが入り、天井部を押し上げて広い空間を実現しました。このポールはフライシート内のスリーブに通すので、安定性・耐風性も抜群です。

テント④:エクスペド「アウタースペースⅡ」


同じくエクスペドのテント。こちらは取材班一同が「これ画期的!」と感じた新作コンパクト2ルームテントです。特筆すべき点は、「自立式のインナーテント」と「広いリビングの2ルーム構造」という組み合わせを実現したこと。


今までのテントは、自立式の場合は前室(小さいスペース)しかなく、2ルーム構造の場合はインナーが非自立式もしくは大型テントのみ。2人用のサイズでこの組み合わせを実現したことで、インナーテントの設営が容易、かつ広々と過ごせるリビングを確保しました。日本ではいつ手に入るのか、気になるところです!


テント⑤:マウンテンハードウェア「ACI 3」


マウンテンハードウェアのロングセラーテント「トランゴ3」のシングルウォールバージョン。シングルウォールは結露の問題で日本の気候には向かないとされていますが、こちらは4箇所のベンチレーションを搭載して結露を防止しています。


注目は、ポールのスリーブ部にX-PAC素材を採用したところ。シングルウォールテントはこの部分が弱いと強風・積雪時にテントが壊れやすくなるので、そこに強度の高い生地を使ったわけです。ポールはDAC社の中でも最上級の部類に入る「DAC Featherlight NSL」を採用しています。

テント⑥:ビッグアグネス「タイガーウォール2カーボン」


ビッグアグネスのテントで非常に軽いシリーズ「タイガーウォール」シリーズ。日本でも2名用のドームテント「タイガーウォール2 プラティナム」は総重量1.02kgをマークし話題となりました。


こちらのテントはフライシートに「ダイニーマ」という超高分子量ポリエチレンファイバーを採用。紙のようにペラっとした質感が特徴で、それに撥水加工を施して耐久性を向上。イーストン社のポールを採用して、総重量はなんと765gを実現しました!

テント⑦:ファウデ「マークXT 4P」


日本では馴染みがないドイツのVAUDE(ファウデ)。実はテントからバッグ、さらにはウエアまで幅広く展開するヨーロッパでは有名な総合アウトドアブランドです。今回見たテントブースでも広いスペースを設けて展示しており、中でも筆者が注目したのはこのテント。


アウトポール構造を採用してフライシートを吊り下げるタイプ。また、よく見ると吊り下げるフックがなく、代わりにショックコードをポールの周りに括り付けて固定する構造! 日本のテントには見られない斬新なデザインですね!

テント⑧:ファウデ「ドライブウイング」


再び登場のファウデブースには、クルマに連結するテントも展示。特に気になったのがこちら。カーサイドタープならぬカーサイドテントで、高さ2mを超える大型タイプ!


こちらもアウトポール構造で、ポール同士をクロスさせる構造になっていて強風や雨に強いデザインを採用。インナーテントも付属し、2人が寝られるサイズに設計されています。

外とクルマを行き来できる通路も設けており、クルマを中心にキャンプをする人にとっては便利かも!


テント⑨:スリングフィン「ワンアップテント」


会場内でもひと際目立だっているテントが! 正体は、ザ・ノース・フェイスやシエラデザインズなど名だたるブランドの製品を長年開発してきたマーティン・ゼミティス氏が立ち上げた「スリングフィン」。

こちらは4〜5人用のちょうどいいサイズ感のドームテントです。


ポールを通せばどこでも自立して立てられる「WebTruss」テクノロジーを採用。インナーテントは吊り下げ式で、ポールを通す前にフックをかけておけば楽に設営できます。フライシートをかけなくてもサンシェードとしても映えますよ!

テント⑩:マーモット「ライムストーン4P」


マーモットは日本ではウエアが非常に人気ですが、ヨーロッパではテントも積極的に展開。中でも、居住性の高いこちらは構造はおもしろいと感じました。


天井部の両サイドに湾曲した2本のポール(写真の曲線部)を差し込んでいるという点は中々ない構造。要するに、一般的なドームテントよりも天井空間が広くなることで、テントの際まで居住性を確保したということなのです。

このひと工夫でどれだけゆったりと過ごせるか、フィールドで試してみたいですね!

海外の展示会はトレンドが読める宝庫だった!


今回紹介したテントは、サンプル品で展示用に設営されたものが多く、すべてが日本に上陸するかは不明。ですが、ヨーロッパ最大規模の展示会でお披露目されたことで、商品化が実現して日本でも購入できる日が来るかも!? 海外の展示会は、最新情報を収集できる宝庫だと改めて感じました。

世界最大級のアウトドア展示会『ISPO』の第2弾速報はまもなく! 7月10日(水)配信予定なので、CAMP HACKのトップページを随時チェックしてくださいね。

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小川 迪裕

フリーランスライター・編集者。WEBや雑誌の執筆を主な活動とし、タブロイドやイベント冊子の製作も担当。最近はもっぱらキャンプとウイスキーに夢中。

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