そのままでは着火できない
ただ、そのまま直接リップに火をつけても溶けるだけ。心強いアシスト役と心得ましょう。ロウソクのロウ部分に直接火をつけてもつかないのと一緒で、ちょっとした工夫が必要なんです。
コットンをアルミホイルで包めば即席着火剤が完成!
それではまず、自作の着火剤を作ってみましょう。作り方はいたって簡単。
用意したのはコットン。化粧水などを肌になじませるのに使うものです。たまたまこれがあったので使いましたが、コットンでなくても包めて燃えるものであれば何でもいいでしょう。
リップを5mmほどの厚さにカットします。
それをコットンで包んで、よく揉み込みます。
アルミホイルでさらに包んで、クルクル丸めます。
広げればハイ完成! リップがしっかり染み込んだコットンが着火剤代わりです。
いざ着火! さてさて……。
ご覧のとおり、かなりしっかり燃えてくれます! コットンだけならすぐ消えてしまうところですが、リップと混ぜ合わせたおかげで炎の持続力が大幅アップ。
包んだアルミホイルが風防の役割を果たしてくれますし、動かす際も便利なんです。
リップなしと比較してみる
ではここで「リップなしに比べてホントによく燃えるの?」というギモンを解消すべく、ふたたび実験してみます。
麻にもに塗り込んでみる
試してみるのは手軽な着火剤として知られる「麻ひも」。
同じ長さカットした麻ひもを2本用意しました。上は元の状態のまんまで、下がリップを塗り込んだものです。
同時に着火して燃焼時間を比較
それぞれの麻ひもに同時に火をつけてみて、どちらが長く燃えるかを比べてみたいと思います。では着火!
明らかに炎の持続力アップ!
リップなしの上の麻ひもは火はつくものの、あっという間に消えてしまいました。対してリップを塗り込んだ下の麻ひもはまだ燃え続けています。やはりリップを塗り込んだもののほうが炎が長持ちするようです。
理由は、リップクリームはおもにワセリンや蜜蝋といったものでできており、元はといえばオイルやロウだからです。
ローソク代わりにもなるのでは?
リップがロウなら、きっとロウソクにもなるはず……ということでこちらも試してみます!