ジブリ飯って?
世代を超え、国境をも越えて愛され続けているジブリ作品。『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』など、観たことがないという人の方が少ないかもしれませんね。
作中にはたびたび食事シーンや調理シーンが登場していて、その食事シーンを見ただけでなんの映画か分かる人も多いのではないでしょうか?
たとえば、『魔女の宅急便』では「ニシンとかぼちゃのパイ」や「キキのチョコレートケーキ」、『天空の城ラピュタ』なら目玉焼きがのった「ラピュタパン」などなど。
そんなジブリ映画に登場するごはんのことを“ジブリ飯”と呼び、再現する人が続出!
そこで、誰もが知っているであろう“あの有名作品”に登場する3品を実際にキャンプでクッキング。キャンプ向きにアレンジしたレシピとともにご紹介します。
この3品をキャンプで作るとどうなる?
ジブリ映画には必ずといっていいほど登場する、印象的な食事シーン。あの美味しそうなレシピをキャンプで再現してみました!
【再現レシピその1】朝ごはんはコレっしょ。『ハウルの動く城』の「ベーコンエッグ」
朝食にうってつけのベーコンエッグ。これは『ハウルの動く城』で登場したジブリ飯です。
ハウルが火の悪魔であるカルシファーの火を使って、手際よく焼いているシーンが印象的ですよね(そして、割った卵の殻をあむあむ食べるカルシファーもかわいい!)。
《材料》1人分
・厚切りベーコン…2枚
・卵…2個
・塩コショウ…適量
《作り方》
1. フライパンに少量の油を引き、塩コショウを適量ふってベーコンを焼く
2. ベーコンの両面に焼き目がついたら、その脇で目玉焼きを2つ焼く
3. 器に盛ってできあがり!
\再現するならここに注目/
シンプルすぎて再現もなにもないようなベーコンエッグなのですが、とにかく長くて肉厚なベーコンを使うのがポイント。
とろっとろの半熟の目玉焼きと合わせてかぶりつきましょう!
【再現レシピその2】食べごたえばっちり『ルパン三世 カリオストロの城』の「ごろごろミートボールスパゲッティ」
『ルパン三世 カリオストロの城』はジブリ作品ではありませんが、同じ宮崎駿監督の作品ということで、ジブリ飯として多くのファンに再現されている一品です。
作中では、ルパンと次元が奪い合うようにして食べていた「ごろごろミートボールスパゲッティ」。ごろっとした大きなミートボールが印象的な山盛りスパゲティにもトライしてみました!
《材料》1人分
・早ゆでスパゲティ…1人前
・肉だんご…1袋
・パスタソース(ボロネーゼかミートソース)…1袋
・乾燥バジル…適量
《作り方》
1. フライパンに油を引き、肉だんごを焼く
2. パスタソースを投入して、絡める
3. スパゲティをゆでる(ゆで時間は1分早めにすると麺が伸びにくい)
4. ゆであがったスパゲティをフライパンに投入し、ソースと乾燥バジルと絡めてできあがり!
\再現するならここに注目/
今回キャンプで再現するにあたって、いかに簡単かつ時短できるかを考えて材料を選びました。
そこで行き着いたのが、市販の肉だんごと出来合いのパスタソースの組み合わせ。とにかく簡単で、味の失敗もありません。
また、作中では大きい肉だんごが特長的なので、お弁当に入っているような小ぶりなミートボールではなく、肉だんごとして売られている方が再現率がグッと高くなりました。
肉だんごを炒めてソースを絡めるだけの簡単作業ですが、ボリューミーで味もしっかりしているので、食べごたえバツグン。とにかくスピーディーに作れるので、キャンプでの「お腹空いた!!とにかく今すぐにお腹を満たしたい!!」というときにもぴったり!
もし時間をかけてこだわって作りたいという方は、ハンバーグのタネを作る容量で肉だんごを作ったり、ソースもトマト缶や玉ねぎを使ってお手製にしたりしても◎です。
\注目ポイント2/
パスタは、ささっとゆでられる早ゆでパスタがおすすめ。湯切りの面倒は回避できませんが、これならずっと火の前にいなくてすみますし、燃料も節約できますよ。
【再現レシピその3】昼でも夜でもいけちゃう!『耳をすませば』の「地球屋の鍋焼きうどん」
3つめの再現レシピは、女性ファン多数の『耳をすませば』から、「地球屋の鍋焼きうどん」。
進路に悩む主人公の雫が自分の殻を破って小説を書き上げ、「地球屋」の主人でボーイフレンド聖司くんのおじいさんに、はじめて読んでもらうという、不安とドキドキに満ちたあの名場面。
その後、ホッとした雫は安堵感から泣きじゃくってしまうのですが、その時におじいさんが作ってくれたのが熱々の鍋焼きうどんなんですよね。
そんな心温まる鍋焼きうどんを再現してみました!
《材料》1人分
・ゆでうどん…1玉
・麺つゆ…2カップ
・卵…1個
・鶏肉…適量
・こまつな…1茎
・ネギ…1/3本
・ニンジン…4切れ
・かまぼこ…4切れ
《作り方》
1. 土鍋に麺つゆを煮立たせ、ニンジンと鶏肉からゆで始める
2. 2~3分経過したところで麺を投入し、軽くほぐす
3. 沸騰したら長ネギ、カマボコ、ほうれん草を加える。再び沸騰したら火を止めて、中央に卵を落とす
4. ふたをして2~3分ほど蒸らす。卵が好みの固さになったらできあがり!
\再現するならここに注目/
ポイントは、星型にくり抜いたニンジン。おじいさんが雫のためにやってくれたのかと思うと、なんだかホッコリします。
お出汁の効いたやさしい味なので、キャンプでの夕食や、飲んだあとのシメにもぴったり。どこかホッと安心する、そんな鍋焼きうどんです。
まだまだあります、ジブリ飯
今回は『ハウルの動く城』、『ルパン三世 カリオストロの城』、『耳をすませば』の中から3品をご紹介しました。
ほかにも『崖の上のポニョ』では半分にカットした厚切りハムがのっかった「ポニョラーメン」、『千と千尋の神隠し』では、千尋が泣きながら頬張る塩おにぎりなど、まだまだたくさんあります、ジブリ飯!
でも、どの作品であっても、登場するのは特別な食べ物ではなく、わたしたちが日ごろ口にしているものが多いんです。
そんなごくありふれた食べ物でも、作中では「何気ない食事のシーンに物語の演出上の重要な意味が込められている」んだそう。そういう視点で作品を観ると、より深くストーリーを楽しむことができそうですね。
キャンプで作れば、楽しさ増し増し!!
キャンプ飯がマンネリ化している、そこのアナタ。「あの作品のあれがいい」「あのシーン感動した」「今度はじまるジブリ作品はさ……」なんてジブリトークに花を咲かせながら、ジブリ飯を作ってみてはいかがでしょうか?
きっとキャンプでの食事が数倍楽しくなること間違いなし!? ですよ。
スタジオジブリ スタジオジブリの食べものがいっぱい