【初心者1人で立ててみた】設営が難しそうなスノーピーク「ドックドームPro.6」に挑戦

2019/04/01 更新

キャンプデビューして何回かテント泊をこなしていくと、だんだんと設営もスムーズになっていき、今度は「ちょっと上級者向けのテント」を立ててみたくなりますよね。でも、やたらポールが多そうな複雑系テントを自分で設営できるのか……という不安もつきまといます。そこで、キャンプビギナーである筆者がスノーピーク「ドックドームPro.6」を実際に設営することに。初心者のリアルレポートをお届けします!


記事中撮影画像すべて:フィグインク

憧れの「ドックドーム」設営にいざ挑戦!


スノーピーク「ドックドームPro.6」はアウトフレーム構造の形式によりシェルターとしても機能する、2014年度グッドデザイン賞も受賞したドームテント。

このプロ仕様の「いかにも立てるのが難しそうなテント」の設営に、バリバリのキャンプ初心者である筆者がチャレンジしたいと思います!

ドックと名前のつく通り、ほかのテントとのドッキングも想定してる構造です。もうこれだけで設営が難しそう……。

スノピが誇る重厚なテント


つべこべ言っても、やってみなれば何も始まりません。さっそくキャンプ場へ繰り出すことに。

収納時のサイズはやはり大きめ。重さは約12.8kgとずっしりしています。


内容は大きくこちらの4つ。右からフライシート、ペグ、フレーム、インナーテントです。全体的に思ったより小さめで、何も根拠はありませんが案外いけそうな気がしてきました。


そして今回挑戦する筆者です。本格的なキャンプは去年始めたばかりで、登山などで小型テントの設営経験はありますが大型はほぼ初めて。

検証者としては文句なしのビギナーなので、生々しい苦戦っぷりをご期待ください。設営時間を計るためスマホのストップウォッチを起動していざ開始!


期待に応える(?)見事な苦戦ぶり


広げてみてすぐに、今まで自分が設営したことのあるテントとは全く別物であることがわかりました。

少しでも「いけそう」と思った自分の浅はかさを早くも後悔。

フレームの長さに驚く


まず驚いたのがメインフレームの長さ。フレームを袋から出すと想像以上の量がどっさり。「いったい何本あるんだ……?」と最初は思いました。


立ち尽くすだけでは何も進まないので、とりあえず1本目から接続開始。


端から順に繋げていきます。半ばを過ぎたあたりで「フレームの多さの理由」が分かりました。


あの量は決して本数が多かったのではなく、この長さを折りたたんだ結果だったのですね。

反対側まで接続完了。見てお分かりかと思いますが、長すぎてカメラから見切れてしまってます。


メインフレームの端は、青色と赤色の2本ずつで計4本でした。色で長さの違いが分かるのは設営しやすくくていいですね。

しかしこの長さを素人ひとりでやるのはなかなか大変。途中、誤って折り曲げてしまいそうになることも。

テントを広げるだけでも一苦労


次はフライシートを広げていきます。こちらも重量がしっかりあります。やっぱり1人だと大変だ……。


全体を広げて分かるこの大きさ。やっぱり大型テントはいいなあと期待しちゃいます。

フレームを差し込んでいく


説明書をいま一度確認することに。フレームを差し込んでいく箇所を把握します。


フライシートをまくり上げてスリーブを探します……が残念。差し込む位置がもうちょい上だと気づくのはもう少しあとでした。


やっとスリーブを発見。先ほど用意したフレームの赤色で短い方の2本を通していきます。


自信たっぷりに作業をすすめていますが、じつはこのとき見事に間違えています。正しくは交差しているスリーブの「下のほう」から通すともっとスムーズに作業できたのです。


案の定、途中でつっかえてしまいました。自分のミスにより反対側へ回り込みシートを伸ばすという手間が発生中。


もう一方のフレームも同様にスリーブに通します。


紆余曲折あり、クロスしたフレームがやっとできました。このあたりからアウトフレーム構造の特徴が出てきますね。

ピンを差してついに自立!


スリーブの延長線上にある、赤い輪っかの付いているピンをフレームへ差し込みます。


反対側のピンを差すとき、フレームの反発が結構あるため指を挟まないよう気をつけましょう。

もう一方のフレームにも同様にピンを差していきます。


このあたりのタイミングで自立してくるため、フライシートを支えつつ、フレームの反発を抑えるという苦行が発生中。


なんとかピンを確保しますが、切実にもう一人欲しいです……。


全力でピンを差しにかかります。しっかり順序立ててやれていれば本来こんなに力は要らないはずなのですが、ビギナーの現実は厳しい。


そしてやっと自立! もうここでなかなかの達成感ですが、終わりじゃありません。

残りのアウトフレーム箇所で問題発生


ふたたび気を引き締めて、端が青色のフレームをテント前後にあるスリーブに通していきます。


こちらはスリーブも短いため、らくらく通せます。表情からも余裕が読み取れるんじゃないでしょうか。


今度は紺色の輪の付いたピンに差していきます。フレームと輪の色で差し込む位置を判断できるのはかなり便利ですね。


両端を差していくのですが……あれ? ここらへんで違和感を感じ始めます。


フレームの長さって、こんなに余りましたっけ……?


以前として疑問は残りますが、とりあえずもう一方のフレームも同じように通します。


……これは絶対におかしい。なんでしょうこのいびつな形状は。アウトフレームにもほどがあります。


あわてて説明書を確認。フムフム、謎が解けました。


フレームをピンから抜き、隣の刺さっているピンの方へ持っていきます。


そう、これはフレームをクロスさせるのが正解だったんですね。反対側も同じくクロスさせて修正。


最後に前室部分のスリーブに、残っていた短いフレームを結合し通します。


赤いフレームがすでに刺さっている箇所に、もう一つ余っているピンがあるのでそこに差し込みます。


両端をピンに差して、すべてのフレームの設営が完了しました!


フック、ガイロープ、ペグ打ちでフライシート完成


フレームができたらフライシートに付いているフックを掛けていきます。


このフックの数が非常に多いです。足元からはじまって、天井のほうは少し奥にあります。


すべてのフックを掛け終えたら、次はペグ打ちです。


まずフレーム端の8カ所から。ここでの順番はこんな感じ。

①前室を正面に見て右側にある、中央でクロスしている赤いフレーム端を2カ所ペグダウン。
②反対側の赤いフレーム端を2カ所ペグダウン。
③また前室を正面に見て右側にある、今度は青いフレーム端の2カ所をペグダウン。
④最後に反対側の青いフレーム端の2カ所をペグダウンして完了。


このとき、各箇所に調節ベルトがあるのでしっかりと引っ張って締めます。


次に、側面でクロスしているフレームの交点を、フライシートに付いているこのベルクロで留めます。マジックテープがあるのですがこのように単純に挟むのではなく……。


金属のリングに通してしっかりと留めます。


さらに、張網用ロープというこちらのガイロープもフライシートに付いているので、これも巻き付けていきます。


交点に一回りさせて、輪っかになっている部分から端を出します。


手前に強く引き、しっかりと固定出来たらガイロープをペグダウンします。


今度は中央でクロスしている赤いフレームにも、フライシートに付いている張網用ロープを同様に固定して、ペグダウンしていきます。

このとき忘れやすいのが、前室部分のフレームの左右にあるガイロープ。かくいう私はこのペグダウンを完全に忘れておりました……。


すべての張網用ロープをペグダウンしたら、前室部分のループをペグダウンしていきます。


左右のループをペグダウンします。ここも忘れずに調節ベルトを締めましょう。


最後に、前室の反対側にあるテント後方のループをペグダウンし、調節ベルトを締めます。


これでついにフライシート完成です! さあ、設営完了まであともう少し!

フライシートの中はこんな感じ


せっかくのなので一度、内側の様子を確認することに。


フライシートの高さは180cmあるので、身長170cmほどの私なら直立可能です。縦横サイズは490cm×325cmなのでかなり広め。苦労したかいのある広さです。

いよいよ最後のインナーテント設営


では最後のインナーテントを広げていきます。


全体を広げ、説明書にあるようにフライシートの向きと一致するようにします。


テント後方で一致する部分を持って、おもむろにフライシートの中へ。


フライシート内で再びインナーを展開します。そしてテントの一番奥の箇所からインナーテントを付けていきます。


ここで最後の難所。常に腰を低くしながらの作業で、じわじわと負担がきます。つくづく設営パートナーがいれば……。


奥の低い位置が付けれたら、今度は側面、そして天井付近と順に付けていきます。


天井から吊るすとこんな感じ。


腰の痛みに耐えながら、奥から手前へインナーテントを付けていきます。あともう少し……!


ついに1人で設営完了!そのタイムは?


最後にフライシートをクローズし、ついにスノーピーク「ドックドームpro.6」設営完了!

疲労感と達成感が入り混じる中、とうとう大型テントを設営することができました。そして気になるタイムはというと……?

1時間10分! まさかの1時間越え……。

しかしながら、大型テント初心者が1人で設営し、ミスをしながらとなると、とてもリアルな数字だと思います。

1人で大型テントを設営したいと思っている方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

このテントの良さをあらてめて実感


室内に入り、力尽きて大の字で寝転んだ様子です。この広さはやはりいいですね。小型テントでは味わえない、大型テントならではの開放感、贅沢感があります。

インナーテントを外してフライシートのみでコットやチェアを並べれば、かなりの大人数で楽しむことができますね。
ITEM
スノーピーク ドックドーム Pro.6
■キャリーバッグサイズ:70×32×28(h)cm
■ボトム耐水圧:10000mmミニマム

結論は……1人だと大変だが、できなくはない


初めて大型テント設営に挑戦してみましたが、設営自体は1人でも可能な内容でした。しかし負担はそれなりに大きく、腰が一番やられることがわかりました。

広い空間を大人数で使うのもいいのですが、あえて1人で設営し、自分の好きなギアをあれこれ並べて贅沢キャンプ、という夢もふくらみました。この設営の達成感、ぜひ味わってみてください!

執筆:髙橋敦

設営のコツ、あるんです

あらかじめ設営テクをマスターしておけば、もうちょい時間短縮できたかも……?

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紹介されたアイテム

スノーピーク ドックドーム Pro.6
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フィグインク

浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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