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ダグの「HEAT-I」と「POT-M」

同じバーナーでもランニングコストが桁違い!?クッカーを変えるだけで本当に速くお湯が沸くのか、試してみた!

2022/08/16 更新

キャンプをしていて、料理をする際にマストで必要になるのが「お湯」ですよね。クッカーに水を入れて、バーナーでお湯を沸かす際、風が強かったり、気温が低かったりしてなかなか沸騰しないこともあるはず。そんな悩みを解決してくれるのが「ヒートエクスチェンジャー付き」のクッカーなんです!

目次

記事中画像撮影:筆者

高性能クッカーはキャンプでも大活躍!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

登山向けに作られているクッカーはキャンプでも大活躍。なかでも注目したいのが「ヒートエクスチェンジャー付き」のクッカーです。

耳慣れないワードですが、何やら一般的なクッカーに比べて優れているアイテムらしいのだとか……。はたしてどんなものなのでしょうか?

速く湯を沸かしたければコレ

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

出典:JETBOIL

ヒートエクスチャンジャー付きのクッカーと聞いて、モンベルが代理店として販売している「ジェットボイル」を連想するキャンパーもいるのではないでしょうか。

確かにヒートエクスチェンジャーが付いた、優秀な人気商品なのですが、専用のバーナーとガスがセットになっているのでちょっと値段がお高め……。

そこへいくと「ヒートエクスチャンジャー付きクッカー単体」の商品なら、比較的安く手に入り自前のバーナーが使えます。これはお安く、そして速くお湯を沸かしたい方におすすめな方法です!

「ヒートエクスチェンジャー」って?

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

ヒートエクスチャンジャーとは「熱伝導率を上げた特殊構造」のこと。これにより登山など過酷な環境で火力が弱めのバーナーでもお湯を素早く沸かせるのです。

写真左がヒートエクスチェンジャー付きのクッカ―で、右がノーマルのクッカー。違い、分かりますか?

この「蛇腹」が即効湯沸かしのキモ

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

鍋底にある蛇腹状の金属がヒートエクスチャンジャーのキモです。鍋底をぐるりと円形状に囲んだこの金属が、熱を吸収し効率よく全体に働きかけてくれます。

炎の逃げを最小限に抑える構造

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

底がくぼんでいることでバーナーの炎が外に逃げるのを最小限に抑えています。火力が弱くても効率よく加熱することができるんです。

実際に比較して試してみた!

理屈では分かっても、本当に早くお湯が沸くのかどうか、いまいち実感が伴わないですよね。

なので実際にヒートエクスチャンジャー付きのクッカ―と、一般的なクッカーを比較して試してみました。

本当に早くお湯が沸くの?

ヒートエクスチェンジャー付きクッカーとノーマルクッカー比較

実験は極力同条件にするため、同じメーカー「ダグ」のプロダクトから、ヒートエクスチャンジャー付きの「HEAT-I」とノーマルクッカー「POT-M」で比べてみます。

バーナーはSOTOの「レギュレーターストーブ ST-310」を使用しました。お互い水量は700mlで、火力は最大にして検証していきます。

果たして「ヒートエクスチェンジャー付き」は本当に速くお湯が沸くのか!?

2種同時にスタート!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

火をつけてから2分を過ぎたあたりから早速違いが出てきました。「HEAT-I」は開始2分50秒ほどで早くも底に気泡が発生してきています。

ノーマルクッカー

対する「POT-M」でも同時に実験開始。ノーマルのクッカーだと、2分50秒を過ぎても変化はありません。

3分17秒で「HEAT-I」が沸騰!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

3分17秒ほどで「HEAT-I」がぐつぐつと激しく沸騰を迎えました! これは体感的にも本当に速い印象です!

ノーマルクッカー

一方で「POT-M」はこの時点でも静か。まだ沸騰の気配はありません……。

その差1分35秒で「HEAT-I」の圧勝!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

結局、「POT-M」が沸騰に到達したのは4分52秒ごろ。その差は1分35秒で「HEAT-I」の圧勝です。

こうして結果をみると、「ヒートエクスチャンジャー付きクッカーなら速くお湯が沸かせる」とハッキリいえますね。

ヒートエクスチェンジャーはやっぱりスゴかった!

いやはや、ここまでの実力とは……。実験してあらためて、ヒートエクスチャンジャーのスゴさを実感しました。ここで感じたことを3点まとめてみます。

① 炎の当たり方が全然違う!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

バーナーを当ててまず気がついたのが、炎の当たり方が全然違います。「ヒートエクスチェンジャー付きクッカー」は鍋に炎が吸い込まれるように当たっているのが分かります。

外側に炎を逃がさず、余すことなく受け止めきっているというような印象です。

ノーマルクッカー

ノーマルのクッカーだと、炎が外側に逃げてしまっているような印象を受けます。

② 熱伝導率の良さを実感

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

写真は「HEAT-I」の沸騰少し前の様子。底をのぞいてみると、円を描くように気泡が現れています。

蛇腹状の「集熱フィン」が機能して、鍋底に熱を効率よく全体にいきわたらせているのが見た目でもわかりますね。

③ 繰り返し使えば燃費のコスパ抜群!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー コスパ

図作成:筆者
※SOTOパワーガスST760を使用した場合1本で約90分の燃焼が可能。ガス缶一本を330円で計算し、1分あたりのガス代を算出

沸騰までにかかった時間から簡単に計算して燃費をだしてみました。この計算はあくまでも参考数値です。実際の燃費はさまざまな条件によって変動しますのであしからず。

今回使用したSOTOのガスバーナーは1分あたり約3.7円(※)のガス代がかかります。700mlの水を沸騰させる際の燃費は「HEAT-I」の方が約5.86円のコストカットを叶えていることがわかりました。

これをもとにランニングコストをだすと、仮に1,000回お湯を沸かすと5,860円も燃費を削減できることになりますね! 繰り返し使っていくことを考えると、かなりコスパ良好といえそうです!

ヒートエクスチェンジャー付きのクッカーを厳選

低燃費に加え、素早くお湯を沸かせるヒートエクスチェンジャー付きのクッカー。各メーカーから発売されている逸品を紹介します!

ダグ HEAT-I

■サイズ: 高さ130mm×直径120mm
■容量:1,000ml
■重量:180g

オプティマス テラ ウィークエンド HE

■収納サイズ:124 × 165mm
■重量:284g
■材質:アルミ(アルマイト加工)

バウンドレス・ボヤージュ 1L

■重量:300g
■容量:1L
■材料:硬質酸化アルミニウム

ファイア メイプル ヒートエクスチェンジャー ポット1L

■サイズ:115mmx135mm
■重量:190g

ファイア メイプル ヒートエクスチェンジ ケトル

■サイズ: 153mm×86mm
■重量: 242g
■容量: 0.8L

お湯だけでなく料理にも使おう!

ヒートエクスチェンジャー付きクッカー

出典:Instagram by @firemaple_gear

ジェットボイルに代表される専用バーナーセットより、比較的安価で手に入る優れものが「ヒートエクスチェンジャー付きクッカー」です。これなら自前のバーナーを活用できます。

お湯を沸かすだけでなくスープ料理などにも使えば夢が広がりますね。みなさんもぜひキャンプ料理で取り入れてみてください!

ストームクッカーだって楽しい!

一方で、ひと手間が楽しいレトロクッカーもいいものです。

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