チャッカマンやライター(マッチでも可)
火種に着火するのに使用します。焚き火に使用するには、点火口までの距離が長いチャッカマンの方がライターよりも使用しやすいです。場所にもよりますが、標高3,000mを超えるような山では気圧や気温の変化や空気が薄くなる関係で、電子式ライターは点かなくなることがあるので注意しましょう。
薪
道中のスーパーやホームセンター、キャンプ場でも購入することができます。水分を含む薪は火がつきにくかったり、爆ぜる原因にもなるので、なるべく乾いている薪を選びましょう。
炭
薪と同様に、道中のスーパーやホームセンター、キャンプ場でも購入することができます。こちらも湿気ていると火がつきにくくなるため、乾燥している炭を使用しましょう。
着火剤
火をつけやすくするための必須アイテム。初めて焚き火をする際には必需品です! 慣れてくれば、キャンプ場に落ちている枯葉や松ぼっくり、家にある新聞紙や牛乳パックなどでも代用できます。
軍手
炭や薪を扱う時に使用します。炭のすす汚れや薪のとげ、火傷から手を守ってくれます。
火バサミ(トング)
火がついた炭や薪を動かす際の必需品。爆ぜた薪による火傷の防止にも役立ちます。
キャンプ場に落ちている小枝など
薪は火が付きにくいので、火種からすぐに火が燃え移るものが必要です。薪同様、大きな枝にも火はつきづらいので、乾燥している小さな小枝を拾いましょう。
これで焚き火の準備は万端です!
焚き火の原理「小さいものから大きいものに火が移る」を忘れずに
火を起こす際には、大きな木に直接火を付けるのは至難の業。小さい物から徐々に燃やしていくと、いずれ薪にも火が移っていきます。
このため、火種と薪の間に小枝などを載せるのです。また、火が燃えるためには酸素が必要ですので、中に空気が入るように薪は一度にたくさん積まず、少しずつ、そして間隔を開けましょう。
実践!焚き火のつけ方とコツ
焚き火は難しいイメージがありますが、コツを掴んでしまうと意外と簡単。ここではその焚き火のコツを伝授します!
着火剤などの火種を1番下に置く
まずは火種となる着火剤などを用意します。着火剤がなければ新聞紙や牛乳パック、または落ちているまつぼっくりや落ち葉などでも代用可能です。火は薪の様な大きな物にはなかなか付かないため、火種となる物は小さくて火が付きやすいものを選びます。
小枝を上に置く
火種の上に円錐状に組むようにして小枝を置きます。この時に中が少し空洞になるように枝を組みます。火を燃焼させるには空気が必要だからです。その空気を利用し、空洞の中の温度を上昇させることで上昇気流が発生。煙突効果でますます燃焼することにつながります。
薪を置く
枝の上に薪を置いていきます。細くて比較的燃えやすい薪を下に、大きくて燃えにくい薪は外側に置きます。薪を置く際には間を開けて空気の流れを阻害しないようにしましょう。火を起こすには空気が必要ですので、中に空気が入るように、一度にたくさんの薪を置かず、薪や枝の間に隙間を作ってあげることがポイントです。
着火剤に火をつける
全ての材料を積んだらチャッカマンなどで火種(着火剤)に火を付けます。一カ所だけに火を付けてもすぐに消えてしまうこともあるため、着火剤の四方全てに着火しましょう。
万が一燻っていたり、煙がたくさん上がったりして火がなかなか周囲に燃え移らない場合には、空気が足りていない可能性がありますので、息を吹き込んだりして空気を送り込むと火が起こりやすくなります。
雨が降っていて小枝などが濡れているときの対処法
前日に雨が降っていた、当日に雨になったなど、悪天候に見舞われると拾おうとしていた小枝や落ち葉が湿っていて、火がつかないという事態になります。そんな時に覚えておいて欲しい対処法がこちらです。
大き目の枝を拾って外側をけずり、乾いている部分を使う
前日に雨が降った場合、落ちている枝は濡れていて火がつかないこともしばしば。そのような場合は、大きめの枝の外側を削ってみましょう。外側が湿っていても中が乾いている場合もあります。
焚き火の片付け方
焚き火が終わったらどのように片付ければいいのでしょうか。何点かある注意点とともにご説明します。
消えるまで待つか火消し壺に入れる
薪は燃え残りのないよう、燃やしきれる量の薪だけを使うように心がけましょう。燃え尽きるまで放置するのが基本ですが、薪を重ねず離して置くようにずらせば燃焼の勢いが弱まります。
また、たっぷりと入れたバケツに薪を1本ずつ入れて火を消すのも手ですが、ある程度燃え切ったものだけ行うように注意を。
水はかけない
熱い焚き火に水をかけると水蒸気が上がり、火傷の原因になり危険です。また、熱くなっている焚き火台に水をかけてしまうと、変形し壊れてしまう恐れもあります。水をかけても中は完全に消えていない場合もあり、火事の原因にもなります。絶対にやめましょう。
灰や使った炭は指定の場所に片付ける
完全に火が消えて残った灰は、キャンプ場にある炭捨て場に廃棄することができます。焚き火台のまま指定の場所まで持っていき廃棄しましょう。自分の起こした火の後始末はキャンパーとしての最低限のマナーです。しっかりと責任をもって行いましょう。
もし炭捨て場がなければ持って帰り、お住いの自治体の規定に従って廃棄してください。
焚き火は意外と簡単だった!
一見難しいイメージがありますが、意外と簡単な焚き火。暖を取るのにはもちろん、調理にも利用でき癒し効果まで! 一度やったらはまること間違いなしです。あまり難しく考えず、思いのままに楽しみましょう!