タイベックという素材、ココがスゴイ
そもそもタイベックという素材はご存知でしょうか?
ゴアテックスについてはキャンパーの皆さんであれば知っていますよね。ゴアテックスのような透湿性もありつつ、そのほかにもすぐれたポイントがあるんです。
とにかく軽い
ポリエチレン製の繊維を0.5~10ミクロンという極小サイズで積層し、熱と圧力だけで結合させたシート状の作りになっています。
おそらくこの説明ではピンとこないですよね……簡単に言ってしまえば普通の紙よりもずっと軽いということです!
耐久性が高い
紙より軽いのに、耐久性は紙よりもはるかに優れています。引き裂けにくく折り曲げても大丈夫ですし、防塵性も備えています。
本来は建築用素材として開発されたものであり、さまざまな建物の壁面でじつはタイベックが活躍しているんです。
水に強い
耐水性はとても高く、水を弾くので水性の汚れも付きにくいのです。耐水圧は1,300mmくらいまで備えています。
濡れてしまっても、素材じたいの強度変化はほとんどありません。この特性はアウトドア用品としてうってつけですね!
こんなに使える!ローカスギアのタイベックシート
それではローカスギアのタイベックシートがどれほどの性能なのか、実際にさまざまなシチュエーションで使用して、検証していきたいと思います。
①荷物置き用のシートとして
まずはそのまま地面に広げ、荷物を置くためのシートとして試してみました。設営、撤収時に役立つ使い方です。広げる際には通常のシートよりふわっとした感じを受けました。
4辺には合計8カ所のループがあるため、ペグ打ちをすれば固定できます。ただ薄い分地面の凹凸からは保護してくれないので、石があったり平面でないところは避けたほうがいいです。
サイズは240cm x 146cmと1人で使うには十分すぎる広さ。手触りはプラスチック的なつるつるしたものではなく、どちらかというと布に近い肌ざわりです。滑りづらいので物が倒れたり動かないのも好評価ですね。
②テントのグランドシートとして
テントのグランドシートとしても使えます。キャンパーとしてはこの使い方はとてもありがたいですよね! テントによっては付属していないものもありますから。
薄い生地感で折り目のクセがつくこともないため、テントの大きさに合わせて簡単に折りたたんで調整することができました。
土砂降りの大雨などではさすがに厳しいですが、しっかり耐水性があるため多少の雨ならじゅうぶん防いでくれますよ。
③ソロテントやハンモックのタープとして
トレッキングポールやテント用ポールを使用して、タープにすることも可能です。
ポールの数や高さ、ガイロープの長さを調整すれば、豊富に用意されたループによりさまざまなバリエーションで設営することができます。ぜひ手持ちのポールを使って自分流にアレンジしてみてください。
④ULスタイルのタープ泊用として
下に寝袋を敷けば、そのまま泊ってしまうことだってできます。ウルトラライトなスタイルにぴったりです。
ビギナーのかたにはちょっとハードルが高いかもしれませんが、暖かい時期になればチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
⑤サイトの風防(ウインドシールド)として
キャンプで焚き火をしながら過ごすのであればこの使い方もアリ。横幅も高さも十分あるので、防風、防寒用として陣幕のように使うのはとても有効です。
こちらもポールを追加してくの字型にしたりと、その日の風向きに合わせて設営してみてください。しかしシートの耐熱性は高くありません。火元には近づけすぎないよう注意してください。
⑥野外映画上映のスクリーンとして
ウインドシールドとして設営し、夜にプロジェクターを投影させれば屋外シアターに早変わり! 白いカラーで縦横の幅も大きいため、家で観るより大迫力のスクリーンで楽しむことができます。
夢中で観ている当人には分かりづらいですが、野外での映画は思いのほか明るいもの。使用する際は他のキャンパーの迷惑にならないようプロジェクターの向きなどに注意しましょう。