レビュー!モンベルの「クロノスキャビン」をまじまじ観察してみた
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2018年の春夏新作で発表された、モンベルのニューフェイス「クロノスキャビン」。同社の定番ドーム型テント「クロノスドーム」に、広い前室と屋根がついたモデルです。今回はそんなクロノスキャビンをレビュー!特徴や設営方法をご紹介します。
目次
クロノスキャビンってどんなテント?


クロノスドームとのサイズの違いは?
全体的なサイズは「クロノスキャビン」の方が大きいですが、寝室はどうなのでしょうか? 同じ対応人数同士で比較してみましょう。【クロノスキャビン2型】
出典:モンベル
【クロノスドーム2型】

【クロノスキャビン4型】


総合的にみるとクロノスキャビンの方が、クロノスドームよりも広さも高さもあるようです。
これは欲しくなる!クロノスキャビン5つの特徴
続いては実際に試し張りをして感じた、クロノスキャビンの5つの魅力をご紹介します。今回は3型を使用しましたが、どのサイズも構造は同じです。① 前室がとにかく広い!

3型の場合、横幅は2型と同じサイズですが、奥行きは30cmほど長くなっています。向かい側にチェアをもう1つ置いても前室からはみ出ることはないでしょう。

② 雨対策もバッチリ!


③ 通気性もバツグン!




撮影日の気温は17℃。木陰がなく、直射日光をもろに受けていた状態で撮影しました。遮光性は一般的なテントと変わりありません。
ですからドアパネルを締め切った室内には、ムワッとした熱気が漂っていました。しかしドアパネルをメッシュにすれば風が通り、室内は一変。かなり過ごしやすくなりました。
このドアパネルは、本体生地とメッシュの二層構造になっています。暑いときはメッシュに、肌寒く感じる時は両方閉めるというように使い分けられるので、幅広いシーズンで活躍しそうですね!


④ 初心者でも30分くらいで設営できる!

ポールがしなやかに曲がるので、力を入れずともグロメットにすんなり差し込めました。
⑤ 使い勝手のいい室内

また入り口のサイドにもインナーポケットがついているので、寝袋やペグケースなどの袋類はこちらに収納する、というように使い分けられるのも◎。

クロノスキャビンの設営について
設営は公開されている動画を見れば、戸惑うことはありません。テントの設営経験が浅い初心者でも、1人で組み立てられるほど簡単です。

ポールの数は全部で4本。ひさしを作らない場合は2本で済みます。

4本のポールはショックコードでつながれており、クロス・ソケット(写真上の十字部分)に差し込めばテントフレームの完成です。

インナーテントの上に、クロス・ソケットに接続したポールを置きました。あとはポールを四隅にあるグロメットに差し込み、フックをかければインナーテントが自立します。ここまで10分もかかかりませんでした。



ひさし(屋根)の作り方
ひさしも10分くらいで簡単に作れます。まず前室の2ヶ所のジッパーを開け、ひさし上部の内側にある3ヶ所のトグル(下画像の赤丸)とループを連結させます。

2型?3型?4型?サイズはどれを選べばいいのか
3種類のサイズ展開があるクロノスキャビン。どのサイズを選ぶのがベストなのかを解説していきます。2型はソロキャンプやツーリングテント向け

となるとクロノスキャビン2型も、ソロキャンプやツーリングテントとして使うのがベスト。大人1人と小学生くらいの子供1人での親子キャンプであれば、2人でも快適に過ごせそうです。
3型は、2人用キャンプテント!
3型は、2型よりも横幅が100cmほど広くなっています。インナーテントの形も、2型が長方形なのに対し3型は約230×230cmの正方形。大人3人でも寝られるサイズですが、快適さを重視するなら大人2人もしくは大人2人に小学生くらいの子供1人がベストです。
4型は、ファミリー向けのキャンプテント!
4型は、3~4人家族向けのファミリー向けのテント。同形状のスノーピーク「アメニティドームM」と比べてみると、インナーテントサイズは数cmだけアメニティドームMが広いですが、ほぼ同じ。ただ冒頭で説明した通り、前室はクロノスキャビンの方が約20cmも広い作りになっています。これを踏まえて選んでみましょう。
ほかにも色々!前室+ひさし(屋根)つきのドーム型テント7選
クロノスキャビン以外にも、前室がありなおかつひさしがついているドーム型テントがあるので、以下ご紹介するテントも参考にしてみてください。ogawa(オガワ) ステイシーST-2
2~3人用の軽量で持ち運びしやすいテント。大人2人、子供1人が寝られるサイズです。奥行きは約110cmと、クロノスキャビン3型と比べてみるとやや狭い作り。しかしポール3本でキャノピー(屋根)まで作れるのは、ステイシーST-2ならではの魅力です。
●サイズ:全体/ 長さ約300×横約230×高さ約130cm、インナー/横約220×奥行き約150×高さ約120cm
●収納サイズ:約44×21×21cm
●重量:幕体/約2.7kg、ポール/約1.2kg
ogawa(オガワ) ステイシーネスト
前で紹介した「ステイシーST-2」をさらに軽量化したモデル。構造もサイズも同じ。2~3人用でソロキャンプに適しています。
●サイズ:寝室約150cm×220cm、前室幅約10cm、張り上げ最大長約300cm×高さ約130×幅約230cm
●収納サイズ:約20×20×42cm
●重量:幕体/約1.9kg、ポール/約1.2kg
DOD(ディーオーディー) ライダーズバイクインテント
その名の通り、ツーリングキャンプをする人にオススメのテント。ワンタッチであっという間に組み立てられるほか、前室はバイクが収まってしまうくらいの広さです。それでいてバイクに積載できるコンパクトさもかなり魅力。
●サイズ:外寸(約)W215×D260×H140cm、インナーサイズ(約)W120×D205×H120cm
●収納サイズ:約直径20×長さ58cm
●重量:約5.3kg
スノーピーク アメニティドームS
3人使用のテント。クロノスキャビンと近しい形状ですが、アメニティドームの方は風の影響を受けにくくするため、天井高さが120cmと低めに設計されています。全体的なサイズ感はクロノスキャビン3型の方が広く、キャノピーを作るには別売りのポールが2本必要です。スノーピーク アメニティドームM
大人2人、子供3人のファミリーキャンプにピッタリなファミリーサイズのテント。全体的なサイズ感は、クロノスキャビン4型の方が広いです。アメニティドームSと同様に、前室には出入りがしやすい大きなサイドドアパネルがついており、締め切った状態でも出入りしやすいのも魅力。▼「アメニティドーム」についてはこちら!
コールマン ツーリングドーム ST
その名の通り、ツーリングキャンプにピッタリのテント。1~2人用ですが、快適に過ごすならソロで使うのがオススメ。前室を作るのには別途ポールが必要です。▼「ツーリングドームST」についてはこちら!
ツーリングドーム LX
前で紹介したツーリングドームSTより、ワンサイズアップしたモデル。2~3人用ですが、こちらも快適に過ごすなら2人使用がオススメ。両モデルとも2万円以下で購入できるリーズナブルさも魅力です。広い前室で快適キャンプ

ソロキャンプを楽しむ人はもちろん、ファミリーキャンプでもクロノスキャビンは大活躍してくれますよ。
Let’s enjoy comfortable camping at Cronos cabin!
クロノスキャビンで快適なキャンプを楽しもう!
ドーム型テント特集はこちら!
この記事で紹介したテントは、全体のほんの一部。まだまだ個性豊かなドーム型テントはたくさんありますよ!紹介されたアイテム
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