レビュー!モンベルの「クロノスキャビン」をまじまじ観察してみた

2019/02/05 更新

2018年の春夏新作で発表された、モンベルのニューフェイス「クロノスキャビン」。同社の定番ドーム型テント「クロノスドーム」に、広い前室と屋根がついたモデルです。今回はそんなクロノスキャビンをレビュー!特徴や設営方法をご紹介します。


アイキャッチ画像:撮影 編集部

クロノスキャビンってどんなテント?

クロノスキャビン3型「クロノスキャビン」は、モンベルのロングセラーテント「クロノスドーム」に前室(キャビン)がついたモデル。1本ポールを足して前室を作り、さらに2本のポールでひさしを作る構造になっています。
クロノスドーム
▲クロノスドーム2型
サイズは、2型(2人用)、3型(3人用)、4型(4人用)。クロノスドームの良さを知っているユーザーからしたら「待ってました!」と言わんばかりのモデルです。

クロノスドームとのサイズの違いは?

全体的なサイズは「クロノスキャビン」の方が大きいですが、寝室はどうなのでしょうか? 同じ対応人数同士で比較してみましょう。

【クロノスキャビン2型】
出典:モンベル
【クロノスドーム2型】
出典:モンベル
まずは2型から。両者ともインナーテントの形、サイズも同じです。室内高はクロノスキャビンの方が15㎝ほど高くなっているので、圧迫感は少なくより広く感じられます。

【クロノスキャビン4型】
出典:モンベル
【クロノスドーム4型】
出典:モンベル
続いては4型。数値でみるとクロノスキャビンは約260㎝×260㎝の正方形に対し、クロノスドームは約210㎝×240㎝の長方形。こちらもクロノスキャビンの方が広く、天井高も17㎝ほど差があります。

総合的にみるとクロノスキャビンの方が、クロノスドームよりも広さも高さもあるようです。

これは欲しくなる!クロノスキャビン5つの特徴

続いては実際に試し張りをして感じた、クロノスキャビンの5つの魅力をご紹介します。今回は3型を使用しましたが、どのサイズも構造は同じです。

① 前室がとにかく広い!

クロノスキャビン3型の前室 クロノスキャビン最大の魅力は、前室の広さ。2型であればユニフレームの「焚き火テーブル」ぐらいのミニテーブルと、ヘリノックスの「チェアワン」など大きすぎないチェアを縦向きに置いても、前室から飛び出ないくらいの奥行きがあります。

3型の場合、横幅は2型と同じサイズですが、奥行きは30cmほど長くなっています。向かい側にチェアをもう1つ置いても前室からはみ出ることはないでしょう。
アメニティドーム 4型の前室はさらに広くなります。似たような形状であるスノーピークの「アメニティドームM」の奥行きが約185cmなのに対し、クロノスキャビン4型はなんと約205cm! どの型もとにかく前室が広いです。

② 雨対策もバッチリ!

クロノスキャビンの室内からみた外 サイドについている大きなサイドウォールが、横から入りこんでくる雨を防いでくれます。靴や荷物を濡らさずに置けるのはうれしいポイント。
クロノスキャビンと雨の流れ またひさし部分に雨が溜まらないよう、水が流れていくような構造になっています。

③ 通気性もバツグン!

クロノスキャビン3型のベンチレーション
▲後室側のベンチレーション。つい立て棒あり
クロノスキャビンには前方に2つ、後方に1つベンチレーションがついています。
クロノスキャビン3型の前室側のベンチレーション
▲前室側のベンチレーション。つい立て棒なし
さらにひさしを作ることで出入り口が大きく開き、室内全体に風が通るようになっています。
太陽とクロノスキャビン3型の屋根
▲ひさし部分
クロノスキャビン3型のフライシートと太陽
▲フライシート
撮影日の気温は17℃。木陰がなく、直射日光をもろに受けていた状態で撮影しました。遮光性は一般的なテントと変わりありません。 クロノスキャビン3型のメッシュパネル ですからドアパネルを締め切った室内には、ムワッとした熱気が漂っていました。しかしドアパネルをメッシュにすれば風が通り、室内は一変。かなり過ごしやすくなりました。 クロノスキャビン3型のドアパネル このドアパネルは、本体生地とメッシュの二層構造になっています。暑いときはメッシュに、肌寒く感じる時は両方閉めるというように使い分けられるので、幅広いシーズンで活躍しそうですね!

④ 初心者でも30分くらいで設営できる!

クロノスキャビン3型のグロメット ドーム型テントの設営経験がない筆者(女性)でも、1人で30分もあれば設営することができました。これには思わず感動。

ポールがしなやかに曲がるので、力を入れずともグロメットにすんなり差し込めました。

⑤ 使い勝手のいい室内

クロノスキャビン3型のロフト 天井にはランタンフックとロフトがついています。スマートフォンや眼鏡などを置くのにちょうどいいです。

また入り口のサイドにもインナーポケットがついているので、寝袋やペグケースなどの袋類はこちらに収納する、というように使い分けられるのも◎。
クロノスキャビンの後方
▲クロノスキャビンの後方部
中央のファスナーを空ければ、後室にアクセスできます。インナーテントの前後にドアパネルがあるので、どちらも出入口として利用できるのも便利ですね!

クロノスキャビンの設営について

設営は公開されている動画を見れば、戸惑うことはありません。テントの設営経験が浅い初心者でも、1人で組み立てられるほど簡単です。
クロノスキャビンの道具
▲左からフライシート、インナーテント、本体ポール×1、サブポール(前室用)×1、ひさし用ポール×2、ポール応急補修用パイプ1本、19cmアルミピンペグ×15、φ3mm張り綱
ポールの数は全部で4本。ひさしを作らない場合は2本で済みます。
クロス・ソケット
4本のポールはショックコードでつながれており、クロス・ソケット(写真上の十字部分)に差し込めばテントフレームの完成です。
クロノスキャビンのインナーテントを広げた状態
インナーテントの上に、クロス・ソケットに接続したポールを置きました。あとはポールを四隅にあるグロメットに差し込み、フックをかければインナーテントが自立します。ここまで10分もかかかりませんでした。
クロノスキャビンの自立したインナーテント
▲自立したインナーテント
あとはフライシートをかけて、ペグダウン。最後に前室用のポールを通せば完成です!
クロノスキャビン前室用のポール
▲前室のポールを差し込んでいる途中
前室のポールを入れるのに少しばかり苦戦しましたが、それでもおよそ30分で設営できました。
クロノスキャビン3型完成図 完成です!

ひさし(屋根)の作り方

ひさしも10分くらいで簡単に作れます。まず前室の2ヶ所のジッパーを開け、ひさし上部の内側にある3ヶ所のトグル(下画像の赤丸)とループを連結させます。
前室のトグル あとは組み立てたポールを、フロントパネルの端にあるグロメットに差し込み、張り綱をつければOK。最後にポールを立て、張り綱をペグで固定すれば完成です。

2型?3型?4型?サイズはどれを選べばいいのか

3種類のサイズ展開があるクロノスキャビン。どのサイズを選ぶのがベストなのかを解説していきます。

2型はソロキャンプやツーリングテント向け

クロノスドームに寝る男性2人
▲クロノスドーム2型の室内
2型のインナーテントは、クロノスドーム2型とほぼ同サイズ。上の写真はクロノスドーム2型ですが、大人2人でピッタリ。寝返りを打つ余裕がなく、少し窮屈感があります。

となるとクロノスキャビン2型も、ソロキャンプやツーリングテントとして使うのがベスト。大人1人と小学生くらいの子供1人での親子キャンプであれば、2人でも快適に過ごせそうです。

3型は、2人用キャンプテント!

3型は、2型よりも横幅が100cmほど広くなっています。インナーテントの形も、2型が長方形なのに対し3型は約230×230cmの正方形。

大人3人でも寝られるサイズですが、快適さを重視するなら大人2人もしくは大人2人に小学生くらいの子供1人がベストです。

4型は、ファミリー向けのキャンプテント!

4型は、3~4人家族向けのファミリー向けのテント。同形状のスノーピーク「アメニティドームM」と比べてみると、インナーテントサイズは数cmだけアメニティドームMが広いですが、ほぼ同じ。

ただ冒頭で説明した通り、前室はクロノスキャビンの方が約20cmも広い作りになっています。これを踏まえて選んでみましょう。

ほかにも色々!前室+ひさし(屋根)つきのドーム型テント7選

クロノスキャビン以外にも、前室がありなおかつひさしがついているドーム型テントがあるので、以下ご紹介するテントも参考にしてみてください。

ogawa(オガワ)  ステイシーST-2

2~3人用の軽量で持ち運びしやすいテント。大人2人、子供1人が寝られるサイズです。奥行きは約110cmと、クロノスキャビン3型と比べてみるとやや狭い作り。しかしポール3本でキャノピー(屋根)まで作れるのは、ステイシーST-2ならではの魅力です。
ITEM
●サイズ:全体/ 長さ約300×横約230×高さ約130cm、インナー/横約220×奥行き約150×高さ約120cm
●収納サイズ:約44×21×21cm
●重量:幕体/約2.7kg、ポール/約1.2kg

ogawa(オガワ)  ステイシーネスト

前で紹介した「ステイシーST-2」をさらに軽量化したモデル。構造もサイズも同じ。2~3人用でソロキャンプに適しています。
ITEM
●サイズ:寝室約150cm×220cm、前室幅約10cm、張り上げ最大長約300cm×高さ約130×幅約230cm
●収納サイズ:約20×20×42cm
●重量:幕体/約1.9kg、ポール/約1.2kg

DOD(ディーオーディー) ライダーズバイクインテント

その名の通り、ツーリングキャンプをする人にオススメのテント。ワンタッチであっという間に組み立てられるほか、前室はバイクが収まってしまうくらいの広さです。それでいてバイクに積載できるコンパクトさもかなり魅力。
ITEM
●サイズ:外寸(約)W215×D260×H140cm、インナーサイズ(約)W120×D205×H120cm
●収納サイズ:約直径20×長さ58cm
●重量:約5.3kg

バイクでのソロキャンプ用に購入しました。まだ3度ほどしか使っていませんが、組立&撤収は非常にカンタンです。

また前室が広い(その分寝室は若干狭い)ので荷物が問題無く置けるし、雨が降っても中で過ごせそうです。何よりフライシートをタープとして使えるところがGoodです。


スノーピーク アメニティドームS

3人使用のテント。クロノスキャビンと近しい形状ですが、アメニティドームの方は風の影響を受けにくくするため、天井高さが120cmと低めに設計されています。全体的なサイズ感はクロノスキャビン3型の方が広く、キャノピーを作るには別売りのポールが2本必要です。
ITEM
●室内サイズ:約150cm×210cm×120cm
●収納サイズ:約58×18×23(h)cm
●重量:約5kg

スノーピーク アメニティドームM

大人2人、子供3人のファミリーキャンプにピッタリなファミリーサイズのテント。全体的なサイズ感は、クロノスキャビン4型の方が広いです。アメニティドームSと同様に、前室には出入りがしやすい大きなサイドドアパネルがついており、締め切った状態でも出入りしやすいのも魅力。
ITEM
●室内サイズ:約270cm×270cm×150cm
●収納サイズ:約74×22×25(h)cm
●重量:約8kg

さっそく試しに設営してみましたが、ロープを取り付けた後は動画で予習しておいたので30分ほどで完成。撤収は20分程度。

小学生の子供と親子3人で使うには中の広さは十分ですね。寝るだけなので天井が低くても特に不満はなかったです。むしろ、フライシートをかける際など背が低い女性でも扱いやすく感じました。


▼「アメニティドーム」についてはこちら!

コールマン ツーリングドーム ST

その名の通り、ツーリングキャンプにピッタリのテント。1~2人用ですが、快適に過ごすならソロで使うのがオススメ。前室を作るのには別途ポールが必要です。
ITEM
●サイズ:使用時約210×120×100(h)cm
●収納サイズ:約φ23×54cm
●重量:約4.4kg

▼「ツーリングドームST」についてはこちら!

ツーリングドーム LX

前で紹介したツーリングドームSTより、ワンサイズアップしたモデル。2~3人用ですが、こちらも快適に過ごすなら2人使用がオススメ。両モデルとも2万円以下で購入できるリーズナブルさも魅力です。
ITEM
●サイズ:使用時約210×180×110(h)cm
●収納サイズ:約Φ24×60cm
●重量:約5.6kg 

広い前室で快適キャンプ

クロノスキャビンの収納袋 クロノスキャビンの魅力はなんといっても前室の広さ! タープ代わりになるひさしを備えているので、荷物を少なくしたいキャンパーにとっては最高の相棒となるでしょう。

ソロキャンプを楽しむ人はもちろん、ファミリーキャンプでもクロノスキャビンは大活躍してくれますよ。

 

Let’s enjoy comfortable camping at Cronos cabin!

クロノスキャビンで快適なキャンプを楽しもう!


ドーム型テント特集はこちら!

この記事で紹介したテントは、全体のほんの一部。まだまだ個性豊かなドーム型テントはたくさんありますよ!

 

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midori

2児の母でフォトグラファー。幼い頃に入団していたガールスカウトでアウトドアの魅力を知り、我が子にもたくさん自然と触れ合って欲しくてファミリーキャンプを始めました。フォトジェニックなキャンプを目指しています。

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