各装備について
(1)
プラティパス:飲料水用を2つと、アルコール類用を1つ。ボトルでも良いですが、やはりコンパクトになるタイプがおすすめです。
(2)
ハイキングシューズ:防水透湿素材を採用したミッドカットタイプ。暑い時期であれば、街などでも兼用できるトレランシューズをチョイスすれば、さらに荷物を減らせます。
(3)
浄水器:アメリカハイキング必携装備。これについては後述します。
(4)
サンダル:軽量で、なおかつ靴下のまま履けるものがおすすめ。機内でのリラックスシューズと兼用するのも良いです。
(5)
小物たち:ヘッドランプ、救急キット、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、ジップロックなど。
(6)
調理道具:1Lサイズのチタンの鍋と、ガスストーブ。ガス缶は現地で購入します。
(7)
ベアキャニスター:こちらはアメリカならでは。後述します。
(8)
マット:エアーで膨らませるタイプ。コンパクトさ重視です。
(9)
着替え:Tシャツ1枚、下着1枚、予備の靴下。
(10)
タオル:シュマグスカーフ(アラブスカーフ)を愛用。速乾性もあるし、寒い時は首に巻けば防寒具になります。
(11)
テント:日本で使っている軽量のものをそのまま。
(12)
トレッキングポール:コンパクトに折り畳めるタイプ。
(13)
寝袋:夏用を、防水性があるコンプレッションバッグに入れています。
(14)
防寒具:レインウェア上下、中綿入りミッドレイヤー、タイツ、長袖シャツ。
ベアカントリーへようこそ! ちょっと変わった装備その1
アメリカでオーバーナイトハイキングをする場合、多くのエリアで必携なのがこの「ベアキャニスター」と呼ばれるもの。
クマをはじめ、野生動物から食料を守るためのケースで、頑丈&開けにくい構造になっています。いろんなタイプがありますが写真の「Bear Vault」というブランドのものが、値段と軽さのバランスが良いと思います。日本から通販で購入することもできますが、現地のアウトドアショップで購入したほうが若干安め。
とはいえ、これひとつでだいたい120ドルほどします。かなりの容積なので、コレを入れる前提でのバックパック選びが必要です。
食事は基本的に、テントから離れた場所でします。それはなぜか? ハイキングをしている公園内には野生動物が多く生息しており、食料の匂いにつられてやってきたクマなどに襲われないようにするため。
就寝時には、食料はもちろん、匂いのするものすべて(虫除けや日焼け止め、歯磨き粉なども)を、ベアキャニスター内に入れて、持ち去られないように、岩などを上に置いて徹底ガード。テントからはできるだけ離しましょう。
もちろん自分のためでもありますが、野生動物が人間の食料の味を覚えてしまわないようにするという、保護の意味合いもあります。
飲み水注意! ちょっと変わった装備その2
アメリカ、とくに冬に雪が多く降る標高の高いエリアには、驚くほど美しい川が流れていて、それを飲み水として利用することで、背負う重量をセーブします。ただし、どんなに綺麗に見えても、そのまま飲むのは絶対NG。北海道と同様でエキノコックスという寄生虫がいる可能性があるので、必ず浄水してから飲む必要があります。
僕が愛用しているのは「SAWYER mini」というもの。コンパクトでメンテもラクです。プラティパスやペットボトルにそのまま装着して押し出す使い方が基本。応用編としては、上の写真のように、2つのプラティパスをハイドレーション用のチューブで繋げば、重力を利用して放置プレイで浄水できます。
浄水方法は他にも錠剤を投入するなどのやりかたもあります。そちらの方が簡単で軽量ですが、ちょっと味が変わるというデメリットも。
以上、装備についてでした。次回は、アメリカのキャンプ場の仕組みや料金、利用方法などについて書こうと思います。ロードトリップしながらのキャンプ旅、楽しいですよ!