曲線で構成された独創的フォルム
1993年の東京モーターショーに出品されたプロトタイプのショーモデルをほぼ踏襲した形で、4年後に発売されたのが「ビークロス」。
奇しくも、今もSUVの顔であり続けるトヨタ・ハリアーの初代とほぼ同時期のデビューでした。
「オールラウンドな走行性能」と「アグレッシブなスタイル」が融合し、いすゞが追い求めてきた「オールラウンドリアルスポーツ」の集大成となったモデルです。
走りはパワフル、装備も豪華
発売当初はその超個性的なビジュアルから「珍車」などと呼ばれることも多かったよう。
しかし実際はビッグホーンショートタイプのボディをベースに流用するなど、本格クロスカントリーSUVの性能を誇るクルマでした。
装備もレカロ製のセミバケットシートやエアバック内蔵のMOMO製レザーステアリングを採用。当時まだ珍しかったバックカメラが標準化されるなど、いすゞのこだわりがしっかりと詰まったクルマだったんです。
アウトドアの相棒にぴったり
名デザイナー、サイモン・コックスの手による湾曲したフォルムが思わず目を引くビークロス。ビッグホーンにも採用された電子制御トルクスプリット4WDを搭載し、山道でもガンガンいけるパワーは健在です。
先進的なデザイン優先で開発されたため積載スペースはちょっと控えめ。ですが、ルーフラックを載せるなどの工夫次第でキャンプカーとしてもまだまだ通用しますよ。
キャンプには厳しいけれど……こんな名車も輩出
トラックのDNAが受け継がれる「いすゞ」。オフロードカーやSUVのラインナップが多いのが特徴ですが、さらに時代をさかのぼれば、驚くほど美しいクルマを作っていた時代もあったんです。
ジウジアーロ不朽の名作スポーツカー「117クーペ」
ビッグホーンやビークロス登場からさらに20数年前、いすゞが誇る不朽の名車「117クーペ」がデビューしました。
デザイン界の巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロによるエレガントなフォルムの美しさは現代でも色あせません。「今こそ乗りたい」と状態の良い実車を探すファンが数多く存在するほどです。
タフな「いすゞ」のクルマで野外へ!
「いすゞ」が生み出してきた不朽の名車3種、いかがでしたか?
トラックなど商用車の開発で培われてきたタフな技術力だけでなく、いすゞならではの「個性」へのこだわりが反映された斬新さが魅力的なクルマたち。
残念ながら新車での入手はできませんが、中古車市場ではまだまだ多くの実車がライナップされています。「無個性なクルマには乗りたくない」アナタはぜひ、「いすゞ」のクルマでアウトドアを楽しんでみませんか?
古くて新しいクルマ好きなら……
レトロ風味のクルマが今ふたたび脚光を浴びています。こちらも検討してみてはいかがでしょう。
ISUZU car makes it possible to enjoy the individuality!
いすゞのクルマで「個性」を楽しもう!