薪を運ぶのに役立つロープワーク「ひばり結び」
まずは1本のロープを輪になるように結ぶ
まず最初に1本のロープで輪を作りましょう。
輪の作り方は、写真のようにロープの端と端を結ぶ、テグス結び(後述)が理想です。
これで準備完了。あとはこのロープを使って、奥に見える大量の小枝たちをまとめます!
「テグス結び」って?
テグス結びとは、その名の通り釣り糸結びのひとつです。しかし一言でテグス結びと言っても、そのバリエーションは豊富。針と糸を結ぶだけでも「クリンチノット」や「ユニノット」、「外掛け結び」、「内掛け結び」と様々な結び方があります。しかし、その目的はどれも”簡単には解けない”というものです。
上の写真は、そんなテグス結びの中でもシンプルな結び方の一例です。ロープの端をそれぞれ反対側のロープにくるりと結び付ければOK。
小枝を乗せて巻くだけで完成
それではひばり結びのやり方です。まずは、輪にしたロープの上に小枝たちを乗せます。
次に結び目のない方のループを、結び目のある方のループの中に通すだけなんです。
「え、そういうこと?」と思った方。勘がいいですね。そうなんです。
あとは、そのまま結び目のない方のループを上に引っ張ればできあがり。このロープワーク、何か身近なところで使った記憶がありませんか? 例えば携帯ストラップとか……。
このロープワークの特徴は、簡単で便利。一度覚えれば子供でも使いこなしてしまいます。そして束ねたものが重ければ重いほどギュギュっとしっかり締まるので、とても実用的なんです。
「ひばり結び」を活用すれば片手で運べる!
このひばり結びさえ覚えておけば、本来両手を使っていた持ち運びも片手で楽々。地面が濡れていたり、斜面のあるキャンプ場では片手が空いているだけで安心ですし、複数の物を同時に運ぶことも可能です。親子なら、空いた手で子どもと手をつないで枝拾いから帰れますね。
ちょっと簡単過ぎてロープワークというイメージとは違うものかもしれませんが、これで小枝を一気に運べることを覚えておけばいつか役に立つはず!