ドイツ製のペグのセット
目をやると50㎝以上はありそうな超ロングなペグが鎮座。これには平さんも驚きを隠せません。
「こんなの初めて見ました! これを手に入れたら、ペグに似合う幕を揃えたくなりますよね」。そんな人にぴったりなのが“ホワイトルームスタジオ”のタープ。これもダイス同様ディセンバーのオリジナルブランドとして販売しています。
お好みでオーダーできるタープ
「これはうちのショップでも1、2位を争う人気商品。素材や柄をリストの中からお好みで選べるイージーオーダーのタープで、ツールバッグやハンモックと同じパラフィン加工のものや、懐かしいストライプ柄あたりを求める人が多いですね」
聞けばタグの色まで16種類から選べるという。これで作れば愛着もひとしおでしょう。
厚手のタープと同じ素材で作られた、キッチン用壁掛け収納ラックも秀逸。特筆すべきはキッチンペーパーまでも取り付けられること。菊地さんが解説してくれます。
収納できる壁掛け
「ペーパーの芯をとりつけるのにサイドを立ち上げる必要があるのですが、この形が三角なのがポイント。四角だとクタッとなってしまうんですよ。おかげでこの三角の生地をひたすら作り続ける羽目になりました(笑)」
お店の個性を手に取ってもらえる
このようにディセンバーのアイテムは、セレクトでもオリジナルでも普通のものは置かれていません。どこかに特徴ある商品ばかり。平さんはそれこそが東京にお店を構える意義だと力説します。
「素材や作りに特徴あるアイテムって、買う前にいちど手に取りたくなるものですが、山形だとなかなかそう簡単にはいかなかった。でも目黒店ができたことで、多くの人が現物を見て、触って確認できる。これは大きいですね」
そう考えるのは、以前からディセンバーのファンだった平さんばかりではありません。目黒店の店長をつとめる伊藤さんも、もとは山形店のお客さんだったといいます。
好きが高じて店長に
「僕も地元が山形で、大好きなお店でしょっちゅう通っていました。なのでこうして目黒店で店長を務めることになりすごく嬉しいです。面接の際には菊地さんも“あれ?お客さんですよね”とびっくりされてましたが(笑)」
平さんや伊藤さんのみならず、全国のアウトドアファンを魅了する山形発のショップ、ディセンバー。ちなみに目黒店のオープン記念アイテムとしてメスティンのニューカラーを考えたりもしたそうですが、結局オープンには全然間に合わなかったとのこと。そんなマイペースさも東北が原点のこのお店らししく、どこかホッとしますね。
自然が息づく、居心地のいい店内
店内に使われている長い一本木は、菊地さんの奥様の実家から取り寄せたもの。DIY精神に満ちた創意工夫が随所に凝らされており、目黒という大都会にいながらにして自然の息遣いが聞こえるぜいたくな空間となっています。
休日にちょっと立ち寄るだけでも、まるで森の中にいるような爽快な気分に浸れるこのお店。ぜひ、今度の週末に足を運んでみてはいかがでしょうか。
取材したのはこちら
『アウトドアショップ ディセンバー 目黒』
定休日:毎週月曜、第2、第4火曜
営業時間:平日12:00~20:00、土日祝11:00~19:00
住所:東京都目黒区目黒4-10-4(目黒通り沿い)
Tel:03-6451-2917
HP:http://december.shop-pro.jp
Let’s go to the “DECEMBER” born in Yamagata!
山形発の「ディセンバー」に足を運んでみよう!