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スノーピーク新作ヴォールトってどうなの?気になる点もまるっと解説

2018年のスノーピーク新作、ヴォールト。いわゆるカマボコ型と呼ばれているテントで、初心者向けモデルとして発売。価格の安さ、設営のしやすさが話題を呼び、アメニティドームに続く人気商品になりましたね。今回はそんなヴォールトの魅力に迫ります。

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目次

アイキャッチ画像出典:スノーピーク

ヴォールトってどんなテントなの?

ヴォールト

2018年4月に発売された、スノーピークの新作「ヴォールト」。ヴォールトとはアーチ状になっている建築構造のことを指しており、今でいうカマボコ型(トンネル型)と言われる形をしています。

そもそも「カマボコ型」ってなに?

カマボコ
出典:写真AC

今年キャンプ場で大流行した、名前の通りカマボコ型をしたテントのこと。
カマボコ

出典:DOD

そのブームの火付け役となったのが、DODから発売された「カマボコテント」。このモデルに限らず、カマボコ型と呼ばれるテントはインナーテントをつければ2ルームテント、外せば広々としたシェルターに大変身します。

つまりヴォールトも2ルームとシェルター、2通りの使い方があるというわけです。
▼DODの「カマボコテント」についてはこちらをチェック!

ヴォールトは初心者セット「エントリーパックTT」に入っているモデル

エントリーパックtt

出典:snow peak

そんなヴォールトは単品でも購入できますが、ヘキサタープがセットになった「エントリーTTパック」というセットでも販売されています。お値段は¥49,800 (税別) で、単品購入よりも約7千円もお得!!

しかし、このエントリーパックTTは発売してすぐに完売。現在オンラインショップでも在庫がなく(執筆当時2018年10月18日)、入手難易度がやや高めになっています。
▼エントリーパックTTについてはこちら!

少し脱線してしまいましたが、続いてはヴォールトの魅力をご紹介します。

知っておきたいヴォールトの特徴5つ

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売れ行き好調の話題のテント、ヴォールト。今まさにテントの購入を検討している! という人に見て欲しい、このテントの特徴をご紹介します。

その①アウトフレーム構造で、インナーテントを濡らさず設営できる

テント、ヴォールト

出典:snow peak

定番のドームテントは、先に寝室となるインナーテントを立てなければ自立しません。しかしヴォールトは、フライシートの外側にフレームを通して設営する「アウトフレーム構造」なので、フライシートだけでも自立する仕組みになっています。(その状態が写真のシェルターです)

なので設営中に雨が降ってきても、先にフライシートさえ立ててしまえばその中でインナーテントを組み立てられ、濡れる心配がありません。

ヴォールト インナーテント

出典:snow peak

しかもインナーテントは、フライシートの内側に付いているフックにかけるだけの「吊り下げ式」と呼ばれる構造。簡単に設営できちゃうんです。

その②インナーテントは3~4人で使える広さ

ヴォールト

出典:Amazon

インナーテントは縦220㎝、横285㎝となっていますが、上の図面をよく見てください。インナーテントは台形の形をしているので、両端にデットスペースが生まれています。なので最大で285㎝であり、表記されているスペックよりも実際に使えるスペースは少し狭まります。

では、実際に使えるスペースはどれくらいなのか? スノーピーク二子玉川のブログによると、同社のキャンピングマット(横幅77㎝)3枚がぴったり入るくらいの広さなので、単純に考えると実際に使える広さは約231㎝ということになります。

公式によると対応人数は4人(大人2人と子供2人)ですが、キャンピングマットの幅は1人が寝返りを打っても十分な広さなので、大人3人でも快適に過ごせそうですね。
アメニティドーム

参考までに、同じエントリーモデルの「アメニティドームM(5人用)」のインナーテントを見てみましょう。縦横ともに265㎝で、ヴォールトより少し広いですね。しかも形が正方形なのでデットスペースもありません。

4人家族で広々と過ごしたい! という方は、アメニティドームMの方もぜひチェックしてみてください。
▼アメニティドームの詳細はこちら!

その③2人で食事ができる前室

ヴォールト 前室

前室の最大高は150㎝なので、チェアやテーブルを並べるとなるとロースタイルになります。広さは同社のローチェア30を2つと60㎝四方のローテーブルを置いてちょうどいいくらい。

タープを張る場合は、前室を荷物の置き場として活用するのもいいですね。

こんなチェア&テーブルがおすすめ!

スノーピーク ローチェア30

 

●サイズ: 展開サイズ……W58×D65×H86cm 収納サイズ……W16×D18×H101cm ●重量:3.6kg

CAPTAIN STAG CSクラシックス FDパークテーブル60

●サイズ :(約)幅590×奥行530×高さ270mm ●収納サイズ:(約)590×530×厚さ60mm ●重量:3600g ●素材:材質 天然木(表面加工:オイルステイン) ●耐荷重:(約):10kg

その④設営がすごく簡単!

ヴォールトの設営

出典:snow peak

ヴォールトの設営はとても簡単! 3本のフレームをスリーブに通して、テント端についている金具に差し込むだけ。あとはロープで引っ張れば簡単に立ち上がる構造になっています。

フレームの色と、フレームを通すスリーブの色が同じなので間違える心配もありません。またヴォールトのみならず、スノーピークのテントは耐風性を上げるため高さがあまりなく、フライシートがかけやすいのも特徴です。

その⑤スノーピークにしてはリーズナブルな価格

他メーカーと比べてみると、クオリティが高い分スノーピークのギアは正直お値段は張ります。しかしヴォールトはテント単体で¥29,800(税別)と、かなりリーズナブル。

スノーピークの中だと、ヴォールトと同じように4人くらいで使えるテントでもっとも安い価格設定なんです。

ちなみにこれまで不動のエントリーモデルだった「アメニティドームM」のお値段は¥32,800(税別)。ヴォールトとの比較を詳しく知りたい方は下の記事をチェックしてみてください!

実際に使ってみて感じた、ヴォールト4つの気になる点

では、リアルな使い心地はどうなのでしょうか? 筆者の友人が冒頭で紹介した「エントリーパックTT」を購入したので、色々聞いて気になった部分をご紹介します。

気になる①大人は腰を屈める高さ

テントに人

出典:snow peak

前述しましたが、室内の最大高は150cmなので大人はまず立てません。テント内では屈むことになるので、背の高い人は移動が少し辛いかもしれませんね。

また、シェルターとして使う際にはロースタイルがオススメです。

気になる②夏場は少しキツそう……

DOD

出典:DOD

上が冒頭でご紹介したDODのカマボコテント、下がヴォールトです。
ヴォールト

出典:snow peak

カマボコテントはメッシュパネルの数が多く通気性抜群ですが、ヴォールトはサイドのメッシュパネルがなく夏は厳しそう……。

ただ前後と側面(1箇所)のパネルを開けられるので、空気の通り道を作ることができます。風が通れば暑さも少しは和らげそうです。

気になる③2人以上だとタープは必須!

リビングスペース

 出典:snow peak

広すぎず狭すぎないサイズがちょうどよいヴォールト。2ルームテントとして使う場合、2人であればローチェア30と、キャプテンスタッグの「CSクラシックス FD パークテーブル60 」(サイズ(約):幅59㎝、奥行53㎝、高さ27㎝)くらいのテーブルを置いて食事ができそうです。が、やはり3人以上となるとタープは必須。

インナーテントを張らずにシェルターとして使用する場合は、4人でも広々と使うことができます。

気になる④付属のペグが弱い

ジェラルミンペグ

出典:snow peak

付属しているペグはジェラルミンペグで軽量なものですが、硬めの地面だと曲がってしまった! との声が。結局、筆者の友人は別のペグを買い直したそうです。

同じスノーピークで定評を得ている鍛鉄製の「ソリッドステーク」だとおおよそいずれの設営場所でも安心ですね。


▼ペグ選びも重要です!詳しくはこちら

ヴォールトの設営方法は?

出典:snow peak

ヴォールトの構造は非常にシンプル。3本のフレームをスリーブに通し、アーチの形を作ります。入口の左右2箇所にペグダウンしてもう一方のフレームを持ち上げて引っ張るとトンネルの形状になります。

この動画では2人で設営していますが、1人でも設営することが可能なくらい簡単! スリーブの末端とフレームの色が同じなので、非常にわかりやすいです。

設営時間は?

タープも何度か失敗はしましたが、40分くらいでできました。コツがわかればもっともっと早く立てられるようになると思います(^^)(出典:楽天みんなのレビュー

ほぼ1人で約1時間で終わりました。28本全てのペグを打ったとしても2人でやれば30分以内には設営出来そうな感じです!(出典:MINI CAMPER’S LIFE

初心者キャンパーである友人は、夫婦二人で設営してテントだけなら約20分で設営ができたそうです。2ルームタイプのテントをこの短時間で設営できるのは、かなりスゴイ!

「エントリーパックTT」に付いてくるタープについて

エントリーパックTT

出典:snow peak

ここまでヴォールトについて紹介をしてきました。もしタープを持っていないというのであれば、冒頭でも紹介した「エントリーパックTT」がオススメ!

値段のこともありますが、このセットには”小川張り”ができるコネクションテープが付属しています。
エントリーパックTT

出典:snow peak

小川張りとは、ogawaというブランド名でキャンプ用品を展開する国内メーカー「キャンパルジャパン」が提唱する設営方法のこと。写真のように、テントの入り口にタープを被せるので、雨の日でも濡れずにテントとタープの間を行き来できるので、非常に便利なんです。

ちなみにエントリーパックTTのタープは、同じエントリーモデル「アメニティタープ ヘキサLセット」(税別)とほぼ同じスペックです。

サイトの区画に注意が必要!

小川張り

出典:Amazon

ただこの小川張り、区画サイトを選ぶ際には注意が必要です。一般的な区画サイトは8×8mのスペースで、広くても10×10mぐらいです。

ですが図面でみてみると、エントリーパックTTで小川張りをした場合、最大で約16mの長さが必要。このサイズでは、フリーサイトでないと難しいですね。

ただ区画サイトでも、設営を工夫してなんとか収めた!というキャンパーもいるようです。どうやって区画内に収めようかか、思考を巡らせてみるのもキャンプならではの楽しさと言えますね。
▼小川張りの実例特集!

タープの設営方法·時間はどのくらい?

出典:snow peak

コネクションテープを接続し、グロメットをポールに差し込んでタープを持ち上げます。テントの上に重ねる位置を決め、後室側のポールに二又ロープを設置しペグダウン。タープ側も調整しながら全てペグダウンして完了です。

タープも初心者でも20分程度で設営することができるようですね。

スノーピーク エントリーパック TT

 

●重量:テント / 7.9kg、タープ / 7.5kg ●収納サイズ:テント / 60×23×23(h)cm、タープ / 80×17×22(h)cm ● 材質:本体/75Dポリエステルタフタ、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン加工、UV加工 インナーテント/68Dポリエステルタフタ、ボトム/210Dポリエステルオックス、PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム フレーム/A6061(φ13mm) ● 収納サイズ/60×23×23(h)cm ●セット内容 テント本体、フレーム長(×1)、フレーム短(×2)、ジュラルミンペグ(×28)、自在付ロープ(2.5m×10、3.5m×6) 、リペアパイプ(×1)、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース

これからキャンプデビューするならヴォールトをチョイス!

ヴォールト

出典:snow peak

初心者向けのエントリーモデルとして登場したヴォールトは、設営がしやすく程よいサイズ感のカマボコ型テント。しかもスノーピークなのに価格が安いのが魅力です。

安いからといってスペックを落としている訳ではなく、はじめてテントを買うという人にも安心して使える作りになっています。気になる人はショップで実物を見てみるとよいですね。

 

The first tent to choose is Vault!

最初に選ぶテントはヴォールトで決まり!

▼スノーピークエントリーモデル「アメニティドーム」の詳細はこちら!


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