マウンテンパーカーの元祖が誕生して今年で50周年!
マウンテンパーカーは、キャンプでも登山でも必須のウエア。このウエアの元祖を築いたブランドが「シエラデザインズ」であることをご存知でしょうか?
今年で同ブランドのマウンテンパーカーが誕生してちょうど50年。それを記念した限定タグのジャケットが販売するなど、勢いが止まることを知りません。シエラデザインズはなぜ多くの人を魅了し続けているのか? たっぷりと紹介します!
多くの人を魅了するシエラデザインズの4つの魅力
では早速、シエラデザインズがなぜいいのか、そのポイントを4つに絞って説明します。
その1. 昔から変わらぬ撥水・透湿機能をもつ「60/40クロス」を使用
60/40クロスとは、横糸にコットン60%(正確には58%)・縦糸にナイロン40%(42%)の割合で織られた生地を言います。
この生地の特徴は、ナイロンの耐久性と疎水性を持ちながらも、コットンの風合いと膨張性を備えたところ。
水を含んだコットンは膨張し、糸の間の目が詰まります。そこにナイロンの疎水性が加わって水を弾く仕組み。コーティングをせずに水を弾くことができるので、昔から多くのアウトドアマンに親しまれてきたのです。
その2. ポケット・ドローコードなど機能が満載
マウンテンパーカーの特徴とも言えるのが機能性。特にシエラデザインズのパーカーは、ポケットの多さにおいては他のアウターと比べて多く配置されているのもポイント。
モデルにもよりますが、両胸、両腰、内側の両腰、背中、胸の隠しポケットなどなど、いたるところに付いています。両胸と両腰のポケットはフラップ付き。
また、両腰のポケットは手袋をしたまま手を入れられるほどのサイズで、さらにそのまま手を入れられるサイドポケットも! キャンプ中や寒い季節など、手袋をつけたままモノを出し入れできるのは便利ですよね。
そして、内側の腰回りについたドローコードは、引っ張ることで下から入る風を防ぐことが可能。寒い季節に重宝する機能なんです。
その3. カラバリとサイズが豊富!
現行の「オリジナル60/40マウンテン・パーカー」は6色、「マウンテン・トレイル・パーカー」(ナイロン65%・コットン35%の素材を使用したお手頃なマウンテンパーカー)は4色(ライニング生地のカラー違いを合わせると7色)と、その豊富なバリエーションに驚きます。
またサイズの幅がとても広いところもシエラデザインズの特徴。下はXXSから上はXXLまで(日本サイズ)と7サイズも展開! ガールズ(女性)サイズもあり、ここまで展開できるブランドはそうはないでしょう。
シエラデザインズ ガールズマウンテンパーカー
その4. 歴史が詰まった「MADE IN THE U.S.A.」のタグ
シエラデザインズは、この「MADE IN THE U.S.A.」タグなしでは語れません。なぜこれが大切なのか?
それは、一貫して東海外に拠点を置いてアメリカ国内で製造していいる証だから。ただ、この場合、中国や東アジアでの生産と比べるともちろんコストがかかってしまいます。
それでも1965年創業以来、ずっとこのマウンテンパーカーに関しては本国生産にこだわっています。つまり、シエラデザインズは創業した当初のDNAを50年経った今でも脈々と引き継いでいるのです。
ヴィンテージとしても大切にされているシエラデザインズのパーカー。このタグは、そんな歴史とロマンが詰まった大切なシンボルというわけです。
シエラデザインズ マウンテンパーカー
キャンプでもお馴染み・ペンドルトンとのコラボパーカーも必見
ペンドルトンを愛用するキャンパーは多いでしょう。今まではバージンウールを使った高級ブランケットメーカーでしたが、最近ではタオルやアクセサリーなど、柄を生かした様々な商品が登場し手軽に購入できるようになりました。
そんなペンドルトンのバージンウールを裏地に配した、シエラデザインズとのコラボパーカーがあるのをご存知ですか? もちろん製造国はアメリカ! 夢のコラボは、街中だけでなくキャンプでも重宝すること間違いなしです。
シエラデザインズ ペンドルトンマクランショートパーカー
完璧ではない?シエラデザインズ3つの注意点
シエラデザインズは、今の最新技術を駆使したアウターたちと比べると劣っているところもあります。使用時に注意しておきたいところなどをご紹介します。
① 水洗いは不可
最近のアウターは、洗濯機に入れて洗うことができますが、シエラデザインズの製品は表示タグを見ると、残念ながら洗濯できない表示が。
唯一「ドライ・セキユ系」の表示がOKとなっています。この表示は家での洗濯は不可ですが、クリーニングなら可能という意味を示します。汚れや臭いがどうしても気になったら、お近くのクリーニングへ出すようにしましょう。
② 完全防水ではない
ゴアテックスのような、複数の生地を盛り込んだ防水生地と比べると、正直防水性は劣るかもしれません。
小雨を防ぐ程度なら問題ないので、雨の強さや大切なモノを濡らしたくないときなど、状況に応じて着るようにしましょう。
③ アメリカ製でないパーカーもあるので注意
アメリカ製のマウンテン・パーカーの他に、素材はそのままにお手頃な価格で販売する「マウンテン・トレイル・パーカー(中国製)」、カイハラが開発したコーデュラデニムを使用した「リミテッド・デニム・ショート・パーカー(日本製)」、女性サイズの「ガールズ・マウンテン・パーカー(中国製)」があります。
これらはマウンテン・パーカーと比べてお手頃ではありますが、どれもアメリカ製ではありません。もしアメリカ製にこだわる場合は、購入する際にタグをチェックするようにしましょう。
持ち運びにも最適!シエラデザインズの収納方法とは
最後に、シエラデザインズを手軽に使いたいと思う人に、パーカーをコンパクトに収納する方法を紹介します。
まず、前身頃を仰向けにして、両袖を内側に折ります。
次に、両サイドを内側に折ります。その際に、フードの口より内側まで折ると、最終的にキレイに収納できます。
この状態で、裾から丸めてフードのほうへ丸めていき、最後にフードの中にしまったら完了です。
片手でも持てるほどコンパクトに収納できました! これであれば、リュックや小さな手さげ袋に入れられるので、どこでも手軽に持ち運べます。
この収納方法は、他のマウンテンパーカーでもできる方法なので、ぜひ試してみてください!
キャンプをロマンとともに
50周年の記念すべき節目を迎えたシエラデザインズのマウンテン・パーカー。今も変わらず快適な着心地を与えてくれるこのジャケットは、ぜひとも1点は持っておきたいアイテム。ぜひ一度購入してそのよさを味わってみては?
Let’s wear the mountain parka of SIERRA DESIGNS !
シエラデザインズのマウンテンパーカーを着よう!
小川 迪裕の記事はこちら