ニトリチェアがまるでカーミットチェアのような雰囲気に!?
ニトリチェアと言えば、ニトリから発売されている大人気の木製チェア。格安なのにしっかりとした強度でオシャレな見た目が話題となり、一時欠品状態の店舗もあったほどの人気ぶり。
そんなニトリチェアですが、当然その人気から使用者は爆発的に増え、人とかぶる確率もグンッと上がってしまいました。
そんな中、見間違えるほどに雰囲気をまとったニトリチェアをインスタグラムで発見!
今回はこの画像の投稿者@morimoribeanさんにインタビューしてみました。
この裏技テクニックを実践したキャンパーにインタビュー
今回、ニトリチェアの改造テクニックを教えてくれた@morimoribeanさん。インスタグラムはまだ歴が短いものの、上げている写真はどれもおしゃれなものばかり。また、ユーチューバーとしてアウトドアに関する動画を公開している精力的なキャンパーさんなんです。
キャンプ歴、DIY歴など教えてください
幼少期の頃からキャンプには沢山連れて行ってもらっていました。それから大人になり、3年程前(2015年)から道具を買い本格的にキャンプをし始めました。
DIYは木工作、レザークラフト、アクセサリー作りなどまだまだ初心者ですが時間を見つけて製作しています。
そもそも、どうして変身させようと思ったんでしょうか?
まだまだアウトドア初心者な私達でしたが、友人のカーミットチェアを見た時に凄く魅力的だと思い……既に使っていたニトリチェアで何かできないかと考えたのがきっかけです。
そこからはニトリチェアの補修も兼ねて、ウッド部分と布地を一新させてヴィンテージ感に仕上げてみようと思い立ちました。
生地の張り具合、木材の使い込み感、シルエット。どうみても長年使い込んだヴィンテージものという印象を受けます。身近なものを使って、さらに魅力のあるアイテムに仕上げる@morimoribeanさんのこだわりが見て取れますね。
チェアの完成イメージはありましたか?
完成イメージというか目標は、ニトリチェアと気付かれないレベルまでイメチェンさせること。
それと、そこまで手を掛けずに簡単にできるくらいのアレンジにしようと意識しました。
「簡単」という点がポイント! 時間をかけてじっくり、気の済むまで改造するのも良いですが、それだと原型がわからなくなったり、完成のイメージから結果離れてしまったりというのはよくある話です。簡単に人と違うものができるなら、それに越したことはありません。
この生地はどういう種類のものを使っているんですか?
これは元々のニトリチェアの生地をそのまま使っていて、染めているんです。
染料は、「ダイロンマルチ」のグリーン(jungle green ジャングルグリーン No.26)と、ベージュ(dessert beige デザートベージュNo.53)を使い染めました。
生地を張り替えているのではなく、ニトリチェアの生地を生かしていたんですね! 濃すぎない色味がうまくヴィンテージ感を演出しています。
染料は、ダイロンというメーカーの、お湯を使う粉末状の染料(マルチ)で染められたようです。22色もあり、価格は5gで500円(税抜)という安さは、試してみる価値がありますね!
ちなみにやり方は、染料と塩を80℃のお湯に溶かし、ゴム手袋を装着して布地を20分もみ洗いし、20分つけ置きをするという方法。気になる方はダイロンのWebサイトをチェックしてみてください。
DYLON マルチ 5g col.26 ジャングルグリーン
脚や肘置きなどのウッド部分は、どう加工したんでしょうか?
一度チェアを完全に分解させて、ヤスリなどはかけずにウッド部分の全体をメープル色のニスで仕上げてみました。
2回塗りでこのレベルまで仕上がるようです。
アサヒペン 木工用着色ニス 300ML メープル
ウッド部分の色と艶が変わることで、もうニトリチェアの面影はどこかに行ってしまいました……。急に玄人キャンパー愛用のチェアのようなオーラが出ているようです。
こだわりポイントはありますか?
やっぱり布地の色味と、ウッド部分の色味ですね。
ヴィンテージ感溢れるグリーンとベージュの布地、染めた色に合うようにウッド部分とのコントラストも意識しながら仕上げました。
ヴィンテージ感は、雰囲気が出ているかそうでないかの違いなので、それを出すことがこだわりポイント。もし同じような加工をニトリチェアで試されるときは、ウッドと生地のコントラストをイメージすることに気を付けてみてください。
難しかったポイントはありますか?
まず長年使用していたので、ネジが緩みにくくなっていました。
購入後早い段階で分解作業をしていれば容易にできたと思いますが、私の場合3年程経過していた為、ネジが硬くて取るのに苦労しました。
それと、後木の部分に生地をタッカー(大きなホッチキス)で止めてあるのですが、その木に刺さったタッカーの針を抜くのにも苦労しましたね。
使い込んだ感じを再現したいけれど、実際に使い込みすぎると分解に手間が取られるようです。また、タッカーは無理に抜くと生地のほつれにもつながるので、注意しながら抜きたいところ。
まだニトリチェアを持っておらず、これから改造をしたいと検討されている方は、この意見はぜひ参考に。
総額、おいくら程かかりましたか?
価格は、着色料、ニスで総額2,500円程度でした。
なんと3,000円以内で改造が可能! ニトリチェアが2,990円なので、合計で6,000円未満でこだわりの1点が手に入るとうことになります。
もちろん、あくまで自己責任で、分解したらニトリのサポートは受けられません。体重をかけたときの安全面に細心の注意を払いながら、楽しく改造したいですね。
格安チェアも、工夫次第で憧れチェアのような見た目に!
愛着のあるニトリチェアに、もっと愛着をもつために改造をした@morimoribeanさんにインタビューすることで貴重なお話が聞けました!
価格は抑えめ、手間もそこまでかけずと、参考になるアイディアでしたね。@morimoribeanさんのヴィンテージ感あるニトリのチェアは、これからは本当のヴィンテージものになることでしょう。
NITORI is Omnipotent!!
ニトリ万能説!