Amazonで激安テントを発見
ソロキャンプやツーリング、グループキャンプでのソロ泊用に「コンパクトで4シーズン使えるテント」を探していました。ですが、そういうテントってだいたい値段がお高い……。
そんな時にAmazonで目に留まったテントがありました。しかも激安!
とは言え、読者のみなさんも抱えているであろう不安が一つ。それは「安すぎて不安」ということ。筆者もその不安を抱えながら、テントを実際に使用してみました。そこで感じたことをレポートします。
12,000円以下なのに4シーズン使えるテント!?
4シーズン使えるテントは、夏にも冬にも対応した作りが要求されるので、当然コストは上がります。有名メーカーの2人用テントだと、3万円前後〜6万円の価格帯が少なくありません。
ところがこちらの「GEERTOP(ギアトップ)」のテントは11,588円!(※Amazon9月19日付け価格) “激安”です。
「GEERTOP」というブランド
GEERTOPのテントは、創始者自身の経験を活かし、ソロ〜少人数のキャンプ・登山をターゲットとした高性能で軽量なテントが特徴です。
ロサンゼルスをはじめ中国などに拠点を持ち、工場は自社工場。日本での知名度は低いブランドですが、Amazonのレビューが増えてきているあたり、ジワジワきている!?
225件以上のレビューで50%以上が5つ星評価
225件以上のレビューの中でも、5つ星評価が50%以上という絶賛っぷり。
「この価格でポールの材質がグラスファイバーではない」「スカートも付いているのが嬉しい」「広々と使えて快適。出入り口が大きいのも嬉しいポイント」など多くの口コミが投稿されています。
ふむふむ。レビューも多いし、価格も良心的でチャレンジしやすい……。思い切って手に入れてみました。
さっそく設営してみます
中身はザッとこんな感じ
左からフライシート、インナーテント、アルミ製のポールが2本、天井部分のメッシュポケット、アルミ製のペグが10本、ガイラインロープが2本です(説明書は収納袋に縫い付けられています)。
生地の手触りは、ツルツルというよりかはパリパリしている印象。厚みがあり、しっかりしていて期待大。
「初めてこのテントを使用する方も、一人で迅速にテントを設営できます」と表記されているけど本当なのでしょうか? それでは検証していきます。
建て方は本当に簡単でした
まずはインナーテント部分を綺麗に広げて設営していきます。構造は、最もベーシックなクロスポールが採用されているようです。
インナーテント四隅にあるグロメット部分はこのような感じ。ポールをスリーブに通してグロメットに差し込んで行きますが、特に迷うような箇所はありません。
トップ部分を持ち上げながら4箇所目のグロメットにポールを差し込むと、このような綺麗な形のインナーテントが仕上がります。
日陰で設営していましたが、写真映えするように日なたに移動。とても軽く、簡単に移動できました。ここからフライシートを被せていきます。
ロゴマークがある面が、出入り口の側面にくるようにフライシートを被せます。フライシートの四隅にあるパーツ(赤)とインナーテントの四隅にあるパーツ(グレー)をはめて固定します。
四隅をペグダウンしテンションをかけ、前室部分もペグダウンすると六角形のこのような形に。イエローとブラックの組み合わせ……なかなかイケてます!
仕組みはシンプルなので説明書を見なくても迷わず建てることができました。時間にして10分弱。次回はますます早く設営できそうです。本当に簡単!
▼もっとスムーズに設営するにはコツをおさえればOK。
室内の広さは2人までOK
公式での情報によるとインナーテントは140×210cm。こちらのキャプテンスタッグのマットが56×182cmなので2枚並べても余裕。
ソロでの使用なら荷物をテント内に入れても大丈夫そうですね。
入り口も左右に配置されているので、出入りもしやすい
出入りのしやすさって重要ですよね。個人的に縦長の面からの出入りは狭さを感じてストレスになっていたので、この大きく左右に開ける出入り口の開放感はポイント高し。風通しもバツグン! 夏場ならインナーテントだけで気持ちよく泊まれそうです。
シームテープ加工は?
重要な箇所にはシームテープ加工が施されています。1万円を切る価格なのに防水性能についてもしっかり加工されているので、これは驚きました。
ポールスリーブがメッシュ仕様
また感心したのはこのポールスリーブ! 安価な物はここの部分がベタ布が多く、乾燥撤収が遅れる原因に。
ですが、こちらはメッシュなので、ポールの抜き差しが楽なうえに結露で濡れてもすぐに乾くのがとても親切だと感じました。
スカート部分
スカート部分は巻き上げてトグルで固定することができ、暑い時やドロドロの場所でも使い勝手が良さそう! さすが「4シーズン対応」だけありますね。
もう一つ欲を言えば、スカートを地面に固定するグロメットが付いてたら……と感じましたが、スカートが付いている時点でかなりの満足度。自己責任で加工することも検討したいと思いました。
メッシュポケットが多く便利
筆者が嬉しかった機能がこちらの天井部分の仕切り付きメッシュポケット! 鍵やグローブ、スマートフォンなどバイク乗りは小物が多いので、こういったポケットは大歓迎です。
トグルで着脱可なのでシーンによっては使わなくてもOK。
しかもポケットを使いながらランタンを吊り下げることも可能で、実際に夜に泊まってみた時のシーンがこちら。
ジェントスの小ぶりのLEDランタン1つで光がまわり、室内はリラックスできるちょうど良い明るさでした。
しかも、ポケットは天井部分だけではありません。奥と手前で仕切りがある大きさの違うメッシュポケットが室内に対角線上に2箇所。奥のポケットは細長いマップや、ガイドブックなんて良さそう!
2人ならポケットを分けて使うこともできますね。
しっかりとしたベンチレーション
フライシートには、ちょっとやそっとの風では潰れないようなしっかりとしたベンチレーションが2箇所。インナーテントのベンチレーションもしっかり備わっていて、結露対策はしっかりしています。
筆者が宿泊した時は、湿度が高かったのにインナーテント内の結露はゼロで快適でした。
GEERTOP テント 2人用 4シーズン
GEERTOPのテントで気になった5つのこと
① 正直3kgはちょっと重い
丈夫な生地を使っているがゆえにですが、3キロはちょっと重いかも!? しかし、車でのオートキャンプやツーリングキャンプなら問題なし。
また収納袋は縦型のロールトップ式で、結構キツキツにやらないと袋に入らなかったです。撤収時は空気を抜きながら綺麗にたたむことに集中して、テントに袋を被せながら収納しました。
② 製品のばらつきがある?
レビューには少なからず低評価もあり、それを見てみるとどうやら製品のばらつきもあるようです。「収納袋の縫製が悪く、ばっくりさけてた」という気になるレビューも発見したので、オール高品質というわけでは無いのかもしれません。
ですが、細かい縫製やファスナーの滑りなどもチェックしたところ筆者のテントは問題ありませんでした。購入日から18ヶ月間は保証期間があるので、もし不安な箇所があったらサポートの依頼をするなど対応すれば、おそらく問題ないでしょう。
③ ボトム部分の連結
個人的に一番気になったのが、ボトム部分のシートが裁縫でつなげてあったこと。
この件をブランド側に質問してみました。すると「国内の布材料の最大切断幅の規格上、連結するしかない」とのこと。
筆者としては防水性が心配……でしたが、しっかりシームテープで圧着してあり対策は万全。実際、悪条件の中での宿泊でしたがグランドシートを敷いていることもあり、下からしみてくることはなく、特に不便な点もありませんでした。
ここは気になる方もいると思うので、購入の際の判断材料にしてみてください。
④ 前室がちょっと狭い
前室がちょっと狭いと感じましたが、それでも左右にあるので靴や薪などは置けそう。ソロで使うならテント内に荷物も置けるので大きな問題ではなさそうです。
⑤ 付属のペグが個性アリ
付属のペグは、アルマイト加工(=硬度、耐腐食性、耐摩耗性を高める加工)された反射材のロープ付ペグ。「紐が派手だなぁ」と感じた第一印象でしたが、枯れ草の湿った葉っぱに埋もれた場所ではこの紐が発見しやすく、素早い撤収に一役買いました。
付属のガイライン(外ロープ)も反射材入りで、自在金具もアルマイト加工されたアルミ製。作りは親切ですが、この形や色は好みが分かれるところ!?
総括:コスパ最強!
12,000円以下の価格で、ここまでのクオリティーには正直驚きました。ビギナーさんや女性でも苦もなく設営できます。コスパ抜群で設営が簡単なテントが欲しい方にはおすすめです!
実際に泊まってみても、高さも圧迫感がなくとても快適で気に入りました。他にもGEERTOPには別デザインのテントもあるので、覗いてみては?
詳細はこちら
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