キャンプで水を保管する方法。みんなはどうしてる?
水を保管しておくアイテムといえば、ジャグ、ペットボトル、水筒などがあげられます。しかし、人によっては「あっちは便利だけどこっちは使いづらい」のように、ギアによって便利さの尺度が異なってきます。
そこで、それぞれのメリットとデメリットを改めて洗い出し、最適な使い方を見直してみましょう。
そもそも、水を保管するアイテムがあるとなぜ便利なのか?
水を保管するアイテムがあれば、たとえばサイトと炊事場が遠いときや、サイト内で調理をするときなど、すぐに水を利用することができます。
また、保冷・保温機能が備わっていたり、持ち運びがしやすかったりと機能や利便性もあり、ただ水を使うだけではなく+αの役割があるのも嬉しい特徴です。
それぞれの道具のメリットとデメリット:ジャグ編
では、それぞれのメリットとデメリットについて深掘りしていきましょう。今回は代表的なジャグ、ペットボトル、水筒の3つに絞ってご紹介します。
【メリット】大容量にして充実した機能
キャンプの水保管の代表格といえば、ジャグがあがります。どっしりとした本体にガロン(体積の単位、1ガロン=約3.8L)単位で貯水し、注ぎ口から少しずつ水を出して使うのが特徴です。
ペットボトルや水筒と比べると、水を貯水する容量が圧倒的に大きいのが何よりのメリットです。
機能も様々で、たとえば蓋の下に受け皿となるトレーが入っていて、ここに氷を入れておくと下に貯めてある水が冷えておいしく飲める、なんてこともあります。夏場を中心とした暑い日には嬉しいですよね!
また、この注ぎ口があるおかげで本体を傾けずにスムーズに水を出すことができます。ペットボトルや水筒は、都度両手で傾けて水を出しますが、その必要がないのはありがたいですね。
さらに、近年では注ぎ口を蛇口に替える人も増えており、今までのように片手でボタンを押して水を出すのではなく、蛇口をひねって両手で作業や手洗いができるようにもなっています。
コールマン スチールベルトジャグ
スタンレー ウォータージャグ 3.8L
【デメリット】ハードタイプは収納や置き場に困る。折りたたみ式を使う手も
ジャグの中には、5ガロン(19L)を超える特大サイズのものも存在します。大人数のキャンプなどであれば活躍すること間違いなし! ですが、なにせ量が量なだけに、持ち運びもなかなか大変。
たとえば車の積載。ご覧の通り、結構幅を取るんですよね。ペットボトルと水筒(プラティパス)も並べてみましたが、ジャグが一番幅も高さも場所をとっています。身軽にキャンプをしたい人には少々厳しいかもしれません。
一方で、コンパクトに折りたためるこんなジャグもあります。蛇腹式のものもあれば、ポリエステル素材の四角いタイプなどあり、コンパクトにまとめられます。
ものによっては小さかったり、すぐに凹みやすかったりと使いずらいと感じることもあるかもしれませんが、ハードタイプでは収納に不便という人はこっちのタイプがよさそうですね!
バンドック ジャバラ ウォーター ジャグ 7.5L
ロゴス ウォータージャグ
Q.どんな人に向いている? A.ファミリーキャンプなどでのキャンプに本領発揮。遠い場所ならなおさら
飲み水として使ったり鍋料理でたくさんの水を使ったりと、ファミリーや大人数のキャンプでは水の使用頻度が多いもの。そんなときにジャグのサイズが大活躍します。
また、水を汲んでくる場所がサイトから遠いときにも便利でしょう。筆者は、2泊以上するなどロングスパンでキャンプをするときには重宝しています。
それぞれの道具のメリットとデメリット:水筒編
【メリット】保冷・保温性があるものから折りたためるものまで豊富
水筒は、小学生くらいの頃からみなさんが慣れ親しんでいるものなので、アウトドアでも水保管の道具として使えるのはイメージしやすいと思います。
持ち運びがしやすかったり収納もそこまで大きくないので、気軽に持っていけることもメリットです。スタンレーなどの保温も保冷もできる水筒であれば、オールシーズンでの活躍間違いなし!
スタンレー クラシック 真空 ボトル 1L
また、最近ではプラティパスに代表される浄水器やハイドレーションシステムなど多機能タイプのものもあり、この種類の豊富さは他とは比べものにならないほど多いんです。
プラティパス ソフトボトル 1.0L
セイシェル 携帯浄水ボトル
また、水を購入せずに家やキャンプ場の飲料水を入れて持ち運ぶことができるところもメリットですね。もちろんジャグやペットボトルでもできますが、重かったり持ち運びづらかったりする場合も。
【デメリット】飲み口が「飲料用」のものが多いので調理や手洗いなどは使いにくいかも
水筒の用途は、基本的には飲料を入れて持ち運ぶこと。その一方で、調理用や手洗いといったほかの実用面においては少々使いづらいところがデメリットです。なぜなら、多くの水筒は飲料用の口に設計されているから。
口を開けて水を注ぐことももちろんできなくはありませんが、それならしっかりと注げるペットボトルやジャグのほうが使いやすいのでは? という点が否めません。ただし、温かい飲み物や汁物を入れてくるのは別ですね。
Q.どんな人に向いている? A.ソロキャンプや荷物をコンパクトにしたい人
ソロキャンプは大量の水を必要とせず、だからと言ってペットボトルだとゴミが出るうえに必要以上な量を確保してしまうこともあるでしょう。そんなワガママなニーズに応えてくれるのが水筒でしょう。
保冷・保温ができる頑丈なタイプから、使わないときはくるくると巻いたり畳めておけるタイプなど、とても種類が豊富。自分に合った水筒を選べればそれが最強かもしれません。
それぞれの道具のメリットとデメリット:ペットボトル編
【メリット】どこでも手に入る手軽さ
ペットボトルのメリットは、お店や自動販売機があればほぼ必ず売られている安心感です。
冷蔵庫がある場所で購入できれば、とても冷たい水を購入することができます。暑い夏場には、これが体にとっても沁みて美味しいんですよね! また、水源地が近い場所ならそこでしか飲めない「ご当地」の水が手に入るという楽しさも。
買うのではなく容器として毎回ペットボトルを使う場合はキャンプ場で水を汲むわけですが、ジャグに比べたら容量も使いやすさも劣ります。ただジャグ・水筒と比べたら圧倒的に手ごろな価格で手に入りますし、使い捨てでもOK。現地の近くで購入すれば積載の幅も取りません。
【デメリット】ごみが発生する
キャンプ場によってはゴミを持ち帰る必要があります。くしゃくしゃにして小さくまとめるにしても、生ゴミや不燃ゴミとは異なった捨て方なので面倒です。
ただペットボトルを容器としてリサイクルし、毎回家から水を入れて数本持って行けばコストは0。という考え方もありますが、ジャグや水筒のそれとは違い、何度も使いまわすと衛生面で不安が残ります。
Q.どんな人に向いている? A.必要な水の量がわからない初心者層
キャンプをあまり経験したことがない人は、水がどれくらい必要かわからないですよね。だからと言っていきなりジャグを購入すると、保管や積載に手間取る可能性があります。そういう方は、まずペットボトルを少し数本買っていってキャンプにどれくらいの水が必要なのか確認してみるといいでしょう。
また口に入れる水は絶対に安心できる水を使いたい、という方はペットボトルでの水確保が向いていますね。
併用して”いいとこ取り”をする手もアリ
単独で使ってもいいですが、それぞれをメリットを生かして併用するのもいいでしょう。調理にはジャグを使い、お酒を飲むときはペットボトルや水筒を使うなど、使い分けることで水保管のアイテムのメリットを最大限に生かすことが可能。最高の組み合わせを見つけてみては?
“水保管アイテム”を使い分けて楽しいキャンプを満喫しよう
ジャグ、ペットボトル、水筒といった水保管アイテムについて、メリットとデメリットを確認しながら紹介していきました。自分の用途やニーズにあったギアがあれば、ぜひ一度使ってみてください!
How are you keeping the water ?
どうやって水を保管してる?