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海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#5~あしもとの衝撃~(3ページ目)

どうしたらいいのか、答えはわかりません。

僕は目黒区に住んでいるわけでもなく、わざわざ電車に乗ってやってきているというのにも、無理がある気がしてきました。暮らしの環境は、そこに住んでいる人の意思が必要だからです。

自然で遊ぶことを趣味としている人は、都市部にも多くいるはずです。といっても、自分の暮らしている足元を自分が汚し続けているという意識はないでしょう。

どうしたものだろうか。

世界の漁村を旅し、人の暮らしを見てきたつもりでした。自然と折り合いをつけて生きている人たちは、例外なく、足元で折り合いをつけて生きていました。自分自身も、海を渡る力も、食べ物を獲ってくる術も身に付けました。

学んだことが多かったはずなのに、わたし自身の暮らしの場の加害者であるという現実を突きつけられたとき、オロオロしたのです。

夢を追うとか、好きなことを実現するとか、そういうことも大事なのかもしれないけれど……。

身近なところを手入れするという一番重要なことを忘れていたのではなかったか。

次にやるべきことが、見えた気がしたのです。

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