森暮らしの冬と薪焚き
第2章は森暮らしを中心に、皆さまのキャンプライフに少しでもお役に立てるようなエピソードをお伝えしたいと思います。昨年11月に終了した前連載から、ひと冬越して春を迎えようとしていますが、少し振り返ってみることにしましょう。
今シーズンの南信州の冬はとても寒くなりました。私は暑さに弱く寒さに強い典型的な冬型人間ですので、冬は待ち焦がれた季節でもあります。駒ヶ根アウトドアライフは、その名の通り長野県駒ヶ根市での森暮らしです。
我が家は中央アルプスの麓に位置し、東側には壮大な南アルプスが連なる山好きにはたまらない景観です。第1章の連載でもお分かりのように、薪ストーブや焚火・薪風呂など火のある暮らしを目的に土地探しをしたので、周りには民家もなく薪焚きやりたい放題の環境です。
春夏は草刈りなど野良仕事に追われますが、冬こそ野外作業も少なく焚火を愉しむ余裕が増えてきます。
このフィールドには特定のファイヤープレースは設けず随所で焚火を愉しむことにしていますが、唯一この岩場はお気に入りの場所。真冬でも岩の輻射熱でじんわり暖まります。
タープはDULUTH PACKのトレッカーシェルタータープ。コットン製で重く嵩張りますが火の粉に強いのは有り難い存在です。またコット代わりにしているのは担架。キャンプ場には出掛けないので、軽量コンパクトというフレーズには無縁の道具が多くなります。
冬でも好んで外で過ごすことが多いのですが、今年は寒波が何度も押し寄せ、隣接する川の結氷は始めて見る光景でした。それほど寒い日はさすがに外に居続けるのも辛く、たまには部屋で過ごすこともある訳です。
部屋といっても、この駒ヶ根のセカンドハウスはだだっ広いのです。元々は研修施設であったので、管理人室や事務所、宿泊の和室や会議室など平屋で300平米ほどあります。
その中でメインルームにしているのが、ここ100平米の会議室です。薪ストーブだけではすぐに暖まらないので、火鉢や灯油ストーブなど、ありったけの暖房器具を持ち込んでます。
この反対側は主にアウトドアや薪づくり・D.I.Yの道具置き場になっています。最近、部屋の写真を撮っていないのでまたの機会に改めて紹介させて頂きます。