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アウトドアにイノベーションを。OIS初開催の模様をレポート!【前編】(2ページ目)

2020年 日本の自然を世界の人へ 「国立公園満喫プロジェクト」について

環境省自然環境局国立公園課 専門官 笹渕 絋平氏

アウトドアイノベーションサミットとして2017年の様子 環境省自然環境局国立公園課 専門官 笹渕 絋平氏

実は国立公園法は、すぐれた風景地の保護と利用という目的の他、外客誘致=外貨獲得のためにそもそも指定をされていた。国立公園の利用は人口減少にも伴い年々減っており、この先は「短期移民」による消費拡大が必要。そこで政府の観光ビジョン(その一つがナショナルジオパークとしてのブランド化)を受けて考えられたのが「国立公園満喫プロジェクト」である。しかし観光振興としての開発のために自然環境そのものを壊してしまっては意味がなく、守るべきものは守り利用すべきものは利用することが最も大事だ。同時にこの先は高品質、高付加価値の提供をして魅力を増加させていく必要がある。地域協議会を行い、ステップアッププログラムが策定されている。成功のカギは「官民連携」。

キャンプは国立公園に相応しい利用形態。今のニーズに合う魅力的なキャンプ場にしていきたいと思う。その一つが「休暇村裏磐梯×CAMP HACK」「スノーピークモニタリングキャンプ」だ。

欧米の訪日外国人たちの期待は日本の歴史、文化、生活。日本の国立公園は「地域性」=人の暮らしがある。厳しい自然の中苦労しながら築き上げてきた人の暮らし、そのストーリーを伝えていくことが大事だ。

アウトドアを楽しむために。自然環境保護活動の今

コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局 滝沢 守生氏

アウトドアイノベーションサミットとして2017年の様子 コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局 滝沢 守生氏

2000年設立。別名「日本アウトドア環境保護基金」。アウトドアビジネスはそもそも自然がなくては成り立たない。だからこそ得た利益を自然に還元しなければならないという考え。ただ企業としてできることできないこともあることもあり、集まった基金を環境保護活動をしている民間の団体やプロジェクトに活動資金を助成している。これまで7600万円以上151団体を助成した。

以前は無謀な公共事業や大型開発などの反対運動の図式が目立ったが、近年は環境アセスメントの場、市民との対話の場が増え、環境の保全と利用をどうしていくかを共同で考えるようになってきている。いっぽう東日本大震災以降、自然保護よりも人道支援に軸が置かれ、社会の関心度、優先度が下がっている側面もある。そうはいってもまだまだ深刻な環境破壊などの問題はあるので、現在は「短期間で成果が見える有効な活動」への支援を重視している。

これからは業界としても自然保護活動へのコミットメントが必要。待ちから攻めに準ずるべき。多くの方のCAJへの参画を持ち望んでいる。

「アウトドアスポーツ推進宣言」からみる地域振興

スポーツ庁参事官 地域振興担当 仙台 光仁氏

アウトドアイノベーションサミットとして2017年の様子 スポーツ庁参事官 地域振興担当 仙台 光仁氏

スポーツによる地域活性化が重要と捉え、スポーツを景観、環境、文化などの地域資源と掛け合わせることによって戦略的に活用し、地域経済を活性化させる動きを促進している。

2017年6月、鈴木大地長官から「アウトドアスポーツ推進宣言」がされた。アウトドアスポーツは豊かな時間をもたらし人生を変える、そして地域を元気にし社会を変える、さらに地域と世界がつなげることができる、という内容だ。

スポーツと地域振興を掛け合わせた街づくりを行うために、「地域スポーツコミッション」を展開し、20121年度までに170団体まで増やす考えだ。

これらの活動が段々と点から線になり面になってきている。そのムーブメントが「スポーツツーリズム」だ。スポーツを目的に地域を訪れ、地域資源とスポーツを融合した観光を楽しむスタイル。これを具体的にしたのが「スポーツツーリズム創出事業」。優れた活動実績の支援としてスポーツ文化ツーリズムアワードも行っている。

例え地域的知名度がなくとも、地域の特色や資源をスポーツ目線で見直すことができるチャンスがある。

【セッション】地域特性を活かした旅のスタイル「JAPAN ECO TRACK」とは?

アウトドアイノベーションサミットとして2017年の様子 株式会社モンベル 広報部部長代理 ジャパンエコトラック推進協議会 佐藤 和志氏

株式会社モンベル 広報部部長代理 ジャパンエコトラック推進協議会 佐藤 和志氏

「ジャパンエコトラックとは『アウトドア・アクティビティを通じて、地域の自然や文化を楽しむ旅』

この考え方の前身とも言えるのが現在も行っている「SEA TO SUMMIT」です。これを2日間のイベントに終わらせず、365日受け入れできる環境づくりをしていきたい。その後予想以上に多くの自治体から要望があり、これは1社だけではできないと判断し各社の協力を得て、ジャパンエコトラック推進協議会(代表理事・養老孟子先生を代表理事)を立ち上げました。現在認定は10地域、今年度中に16地域に増える予定です。この先民間、自治体が一緒になって盛り上げていこうと思っています」

長野県飯山市経済部広域観光推進室 ジャパンエコトラック信越自然郷事務局 渡辺 毅氏

「連泊をしながらエリアを動き回って愉しみ、その対応として広域観光を行っています。そのブランドネームが『信越自然郷』です。

現在、観光立国のスイスモビリティを参考にした『NAGANOモビリティ』に取り組んでいる最中。山岳高原を活かして人力のアクティビティ(トレッキング、サイクリング、カヌーなど)をしながら移動行程(キャンプ場、旅館、ホテルなど)自体を楽しむスタイル。これには様々な業種の連携が必要であると考えています。

この先はさらにICTを活用したモビリティ事業も進めおり、プレイヤーの移動に伴う位置情報をアプリを介して各事業者へ通知連携が出来る仕組みも順次取り組んでいきます」

モデル/フィールドナビゲーター 仲川 希良氏

「ジャパンエコトラックの魅力のひとつは『人とのふれあい』。クルマなら通り過ぎてしまうようなことも、自転車だとフラッと立ち止まり風景をゆっくり眺め、さらには地元の方に話しかける機会もできます。土地の魅力を教えてもらい、こちらからもその感じた良さを伝えたり。みなさん、話し好きの方が多いですしね(笑)。

自然はその土地の文化を育みます。『自分の身体を使って』土地土地の文化に触れながらゆっくり旅をすると、なぜかいつもより深いところまでその良さを感じらるようになります。

身体を動かし、無理なく自分のペースでできて、なおかつ自然を満喫できる新しい旅の姿、それがジャパンエコトラックではないでしょうか」

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