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自称 “読書狂” に聞いてみた!キャンプで読みたい3冊のオススメ本(2ページ目)

自然に囲まれた場所で読みたい「森の生活 ウェールデン」(著:H.D.ソロー/出:岩波文庫)

戸外に置かれた本 森の生活 ウェールデン

撮影:筆者

・本の概要

アメリカの作家、詩人、思想家であるヘンリー・デイビィッド・ソローは、マサチューセッツ州のウォールデン湖畔に自らの手で丸太小屋を建て、自給自足の生活を営みながら2年2か月のあいだ、そこに暮らしました。森の景色の移り変わり、動植物の生態、何物にも囚われない自由な生活から生まれた思索が綴られた本書は、自然を愛する人々のバイブル的存在として知られています。

・オススメのポイント

小難しそうな本に感じるかもしれませんが(岩波文庫だし)、簡単に説明するとDIYしたオフグリッドなお家に住んで、自給自足のオーガニック生活を楽しみながら、自由にニート生活を楽しんだ人のエッセイです。資本主義の奴隷になって、いらないものを買うためにあくせく働いて、人生にとって本当に大切なものを見失っていませんか? というソローのメッセージが心に響きます。

詩人ならではの美しい風景描写に触れることで、自然に対する愛が更に増すこと間違いありません。そう、必要なものはすべて森にあります(多分)。

・どんな人にオススメか

自然を愛するすべての人。ちょっと働きすぎてしまっている人。人生は一回きりだとともすると忘れがちな人ですね。

雨の日にピッタリ「シャンタラム」(著:グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ/出:新潮文庫)

本 シャンタラム 飲み物 ランプ

撮影:筆者

・本の概要

オーストラリアの重警備刑務所から脱獄し、インドのボンベイに逃亡した武装強盗犯の主人公。スラムに潜伏しながら、観光客にドラッグを売り、無資格で住民の診療をする日々を送るが、次第にマフィアの活動に巻き込まれ……。なんとこれは物語のあらすじだけではなく、著者のG.D.ロバーツの経歴でのあるのです!

・オススメのポイント

雨の日のテントの中という非日常なシチュエーションだからこそ、インドのスラムで展開される、めくるめく冒険にどっぷりと浸れるはず。物語の息も吐かないようなスリリングな展開もとにかく面白いのだけれど、そんな活劇の中に現れる下手な哲学書よりもずっとずっと深いリン・シャンタラムの言葉に胸をえぐられます。

自由な精神も持つ人々に愛される名著、ぜひひとりになれる贅沢な時間に読んでみてください。

・どんな人にオススメか

ひと筋縄ではいかないアウトドア野郎たちにぜひ!

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