暖房には「対流式」と「輻射式」がある
対流(たいりゅう)式
対流式暖房は円筒型の石油ストーブをはじめエアコン・ファンヒーターなどで、空気を暖めて空間全体を暖かくするものです。このタイプの石油ストーブは、上の方向へ熱が放出されます。
初動が早くすぐ暖まる反面、埃が舞ったり空気が乾燥するというデメリットも。
輻射(ふくしゃ)式
家庭用として広く使われているこのタイプの石油ストーブは、輻射式です。ハロゲンヒーター・カーボンヒーターなども同じで、空気を暖めるのではなく赤外線を放出する仕組み。対流式と違い、熱の方向は直線的な前方へと放出されます。
本体自体が熱源となるため、対流が少なく空間をクリーンに保つことができます。構造上、遮るものがあると暖かくなりづらいのがデメリットです。
キャンプで使いやすい暖房はどっち?
どちらのタイプも持ち運べて使用に適した場所であれば、もちろんキャンプでも使えます。
ただ、よりアウトドアに適した暖房ということであれば全体を暖めてくれる「対流式石油ストーブ」がおすすめ。
また電源サイトを検討するのであれば、狙った箇所を安全かつ効率的に暖められる小型の「電気ファンヒーター」もおすすめです。詳しい理由をご紹介しましょう!
秋冬キャンプにおすすめの暖房1:対流式石油ストーブ
体の芯からじんわりと暖めてくれる石油ストーブは、秋冬キャンプの強い味方。輻射式ももちろん使えますが、対流式のほうがよりアウトドアに向いている理由からチェック!
メリットとデメリットは?
・サイトの中心に置けば全体を暖めてくれる
・鍋の保温やお湯を沸かすなど、熱を利用できる
・デザインの種類が豊富
・大きなランタンのようなフォルムで、サイトも家も素敵な雰囲気に!
・タンク容量の大きいものは持ち運びが大変
・キャンプ中に燃料が切れたら使えない
選び方
キャンプサイトで暖を取る目的なら、タンク容量5L程度、コンクリート9畳・木造7畳対応くらいが持ち運びにもちょうど良いでしょう。安全を考慮するならストーブガードがあると便利ですよ。
石油ストーブの種類はこちらを参考にしてみて。暖かさの強さ別に紹介しているので分かりやすいです。