ぐっすり心得② 夕食くらいまでをメドに、軽く運動する
夕食前に行われたのは、キャンプ場周辺の自然を眺めながら歩く「フォトロゲイニング」というアクティビティ。無理せず、軽い運動をすることで快眠の準備ができるそうです。
フォトロゲイニングとは、チェックポイントを写真に撮って得点を集めるゲーム。この日は世界睡眠会議の「すいちゃん」を探して歩きました。
フォトロゲイニングのチェックポイントを探して回ると、自然に歩く距離が増えてほどよい疲労を感じます。思いがけずステキな景色に出会えたこともいい思い出。この後、温泉で汗を流し、お酒を飲んだらぐっすり眠れそう。ですが、ここで横山さんからお酒の飲み方についてのアドバイスがありました。
「お酒やカフェイン入りの飲み物は、就寝3時間前以降は飲まないのが理想です。お酒には入眠効果もありますが、眠りは浅くなってしまいます。それに、利尿作用によって夜中に起きる原因に。結果、眠りの質を下げてしまうんですよ」
潮騒を聞きながら焚き火と星空を前にすると、時間を忘れてお酒を飲むところでした。でも今日はいつもより歩き回ったためでしょうか、消灯時間を前に、寝袋に入って朝まで熟睡。
自宅でも、テレビを見ながらだらだらとお酒を飲んでしまうことがありますが、質のいい眠りにするために、これからは控えたいと思います。
ぐっすり心得③ 休みの日も、毎日決まった時間に起床する
2日目も晴天! テント越しに太陽の明るさ、あたたかさを感じて無理なく起床できました。事前に横山さんから、”体を動かす前に水分補給をすること”と言われていたので、まずは水を一杯飲みました。いつもよりも少し早起きですが、目覚めはスッキリ。睡眠不足という感じはありません。
「せっかくの休日だから、昼まで“寝だめ”をしようと思うでしょう。でも、これは間違いです」と横山さんはバッサリ。休日に昼まで寝てしまうと、月曜は時差ぼけ状態になりがち。昼間に調子が出ず、就寝時間が遅くなり、また翌朝の起床がつらくなる……という悪循環が続きます。
結局、身体の調子が戻るのは木曜ごろ。1週間のうち、月曜から水曜までが本調子ではないなんていうことになりがちだとか。これはもったいない!
「休日の起床時間は、いつも通りに。平日がハードで睡眠不足を感じるようなら、プラス2時間。これくらいならリズムを崩しにくいです」(横山さん談)
キャンプでは自然に早起きができるので、快眠サイクルを整える絶好の機会。万全の体調で一週間のスタートを切れそうです。
ぐっすり心得④ 朝食をちゃんと食べる
イベントで用意してくれた朝食は、ボリューム満点。ホットドッグとクルミいりサラダ、ジャガイモのごまマリネ、具だくさんのアーモンド味噌スープ、そしてひまわりの種とキウイを添えたヨーグルトなど……。テーマは「トリプトファンを上手に摂取できる朝ごはん」!
トリプトファンとは、必須アミノ酸の一種で、精神を安定させるセロトニンの元。上手に取り入れると、睡眠の質がよくなる栄養素です。トリプトファンが多く含まれているのは、ゴマやひまわりの種、クルミ、豆類、ヨーグルト、ブロッコリーなど。
トリプトファンを効率よくセロトニンにするために、ビタミンB群が豊富な豚肉に春菊で鉄分を、デザートにはキウイでブドウ糖を同時に摂取するなど、栄養バランスにも配慮がいっぱいでした。癖のある春菊ですが、サラダならおいしく食べられます。
豆類やクルミなど、かみ応えがあって、食べることで身体がシャッキリ目覚めました。決して手間がかかるレシピではないので、毎朝無理なく作れそうです。
ぐっすり心得⑤ 朝は、太陽の光をちゃんと浴びる
朝ごはんの前に催されたのは、ビーチヨガ! 太陽の光を浴びながらゆっくり手足を動かすと、だんだん身体が目覚めていくことを実感します。寝袋の中でダラダラすごすのも至福のひとときですが、シャキッとした目覚めがこんなに気持ちいいなんて。
「人間の体内時計の周期は、24時間より少し長いんです。だから、毎日体内時計のリセットが必要。しっかり太陽の光を浴びることでずれを修正できるんです」としっかり快眠されたのか、朝から笑顔な横山さんが教えてくれました。
シーサイドハウス今井浜は、伊豆半島の東側。つまり、海からのぼる朝日を見られる絶好のロケーションです。
裸足になると、ひんやりとした砂が心地いい! 「ビーチヨガはマットがなくても気持ちよくできたでしょう? 自宅では窓を開けて、朝日を浴びながら深呼吸する。これだけで気持ちよく1日をスタートできます。試してみて」(インド中央政府公認 ヨーガセラピスト 山野雅子さん談)
新発見!キャンプは快眠サイクルを整えるキーだった
イベントレポート、いかがでしたか。
週末はつい夜更かしして、昼まで眠ろうと考えてしまいます。けれど、長時間眠る=いい睡眠ではなく、朝からの活動や意識が大切でした。そして太陽とともに起きて、闇に包まれると眠りにつく。身体が欲する自然なサイクルで生活するキャンプは、快眠サイクルを整えるのにぴったり。焚き火やキャンドルのゆらめく炎、潮騒、風の音など、自然が奏でる音やリズムはリラックスさせてくれるので、キャンプ場はそもそもよく眠れる環境でもあります。
普段の生活では夜遅くの飲酒や終電での帰宅など、どんなに気をつけていてもリズムが乱れる事態は起きてしまいます。そんなときは、キャンプに出かけてリセットしてみるのがいいですね。
今回は快眠するためのティップスをいくつか紹介しましたが、より詳しく紹介したイベントレポートならさらに知識を深められます。日常生活の中で睡眠に不満を感じていらっしゃる方は必見です。
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