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ハイカーの知恵がつまった絶妙サイズ。TRAIL BUM CTタープ(2ページ目)

日本で使いやすいタープのサイズを追求する

これを自作した動機は、一般的なタープのサイズに対する不満でした。タープの基本となるサイズは150cm×240cmです。

米軍のポンチョなどが元になったこのサイズはナイロン生地の用尺の関係もあり、最もミニマムかつスタンダードなサイズといえるでしょう。この大きさでも雨をしのぐには必要最低限とはいえますが、停滞するにはちょっと居住性が低い。

それより大きいサイズのタープとなると、これを2つつなげた240cm×300cmのものが主流です。雨の吹き込みをほぼ防ぐことができ、天井高ふくめた内部空間に余裕がもたせられるので、長期使用においても快適さをキープできます。

タープキャンピングをするアメリカのスルーハイカーも、このサイズを選ぶことが多いです。しかし、そのぶん設営には広い面積が必要なので、日本の幕営地事情を考えるとやや扱いにくいサイズでもあります。

タープと寝袋
土屋さんが自作したCTタープのベースとなったモデル。ほどよい居住空間の広さに注目。

そこで、150cm×240cmよりちょっと大きくて、240cm×300cmよりちょっと小さい、中間のサイズがあればいいよなあ……と考えて、200cm×280cmのフラットでシンプルなタープを作ってみたのです。

実際にコロラド・トレイルを歩いた際にテストを重ねたところ、ソロで使うには風雨の吹き込みも抑えられ、かつ十分な広さを確保できるジャストサイズでした。

ちょっと無理をすれば2人でもはいれますので、いわゆる山岳テントの1〜2人用という感覚です。

ハンモック
こちらもプロトタイプのもの。ハンモックをしっかり覆うサイズ。

単体でタープとして使うのはもちろん、ハンモックと組み合わせる場合にちょうどいい対角線の長さがとれることも大きな特徴です。

タープ付きのハンモックを買ったものの、付属のタープがちょっと小さいと感じていたこともあり、2011年以降はハンモックを使用する際にもこのタープを併用してきました。

タイアウトループを多めにつけて張りやすくしたり、四辺にバンジーコードを入れてテンション調整してたるみをとれるようにしたりと、変形の自由度も高くしてあります。

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