木の真下
木の下は落雷や倒木の影響を受けてしまう危険性があります。雷が木に落ちると、周辺の地面や枝葉を伝って電気が走る「側撃雷」が起こります。落雷の際に木の近くにいるとその側撃雷を受け、感電してしまうこともあります。
また、突然の暴風雨で木が倒木した際に、木の下にテントを張って就寝していた方が下敷きになり亡くなる事故も起こっています。
木の近くにテントを張る際には、木の根元や幹の近くを避けて最低でも2m程度離れた場所に張るようにしましょう。
崖の下
崖崩れや落石の恐れがあります。崖は雨などによって地盤が緩くなっていることがあるため、いつ崩れ落ちるか分かりません。
また、少しの風や地面の震動などによって、落石することも。例え小さな石でも、高いところから落ちてくれば大怪我につながることもあるため、崖の下、特に落石して割れたような石が落ちているような場所は避けましょう。
崖の上
崖の上は雨や風や小さな振動でもいつ崩れ落ちるかわかりません。気付いたら崖が崩れてテントごと落下してしまうこともあります。
また、お子さんがテントの近くで遊んでいる最中に、崖があることに気付かず誤って足を踏み外すことや、夜の暗闇の中で行動する場合にもライトだけでは充分に周囲が見えず、足下が崖であることに気付かずに崖から転落し怪我をするなどの事故もあり、非常に危険です。
テントの設営はもちろん、崖にはなるべく近づかないようにしましょう。
テント内での行動の注意点
テントの中での喫煙
キャンプ場での火の取り扱いは厳重にするのは常識中の常識。テントは燃えやすい素材でできているため、寝たばこや吸い殻の不始末であっという間に大きく燃えあがってしまいます。テント内での喫煙が原因で火災が発生するという事例もありますので、絶対にやめましょう。
たかがタバコと思っても、キャンプ場には燃えやすいものが多く、少しの火気が大きな火事につながります。キャンプ場指定の場所で喫煙し、火の始末はしっかりと行いましょう。
テントの中で蚊取り線香を焚く
これも実際に起こった事故ですが、テントの中で蚊取り線香を焚くことも、喫煙と同様に火災につながる可能性があるのでNGです。
気づかないうちに蚊取り線香が寝袋と接触していて火事になってしまった……なんてこともあるんです。そもそもテントの中で蚊取り線香を焚くのは非常に煙たい上、テントについた匂いはなかなか落ちません。
テントに虫が入ってこないようにしたい場合には、テント内で使用するのであれば電池式の蚊取りにするか、どうしても蚊取り線香を使用したい場合は、テントの外側に置きましょうね。