ベーコンプレスは日本のキャンプで流行るのか?
キャプテンスタッグやロッジから鋳鉄製のプレスが販売されています。ミートプレス、ベーコンプレスなどと呼ばれている重みのあるプレートで、日本ではレア・アイテムですが、アメリカの家庭にはかならずある調理器具なんだとか。
キャプテンスタッグ グリルミートプレス
ロッジ グリルプレス
【試してみた】適度な重みが食材に均一にかかる魅力!
ただ、ホテルやレストランでお目にかかるカリカリベーコンが簡単にできるすぐれものですが、ベーコンのためだけに数千円の出費はちょっとためらってしまいますよね。そこで、使い方をあれこれ試してみました。
THEアメリカンなカリカリベーコンがつくれる
まずは、王道のベーコン。フライパンやスキレットにベーコンを並べて、プレスを載せて加熱。たったこれだけでフリル状にならずパリッと焼き上がります。生姜焼きなど、反り返りやすい肉・魚にも使えそう。
焼き上がったベーコンは、キッチンペーパーに載せて軽く脂を取り除くとこの通り。カリカリベーコンになりました。キャンプでもホテルっぽい朝食を作れるんですね。
チキンをプレスするとさらに美味しく!
次はチキンのグリル。肉厚のチキンは、ふたをすると火が通りやすいんですが皮がしんなりして、縮んでしまいます。かといってふたなしでは火が通りにくい。ちょっと熱に偏りがありましたが、プレスを使うと早く火が通り、皮がパリッ。
プレスでパンの楽しさを広げる
ホットサンドメーカーはホームメイドのパンがはみ出してしまうのが悩みの種でした。でも、プレスなら食パンよりも大きなパンや楕円形など、いろいろなパンでホットサンドを作れます。
具が厚めでも大丈夫。ただし、ホットサンドメーカーのように縁が圧着されないので、ひっくり返すときはターナーでやさしく扱いましょう。底が波形になっているグリルパンなら、パニーニっぽくなりますね。
ヘルシーな「かたやきそば」に変身
では、バーベキューの締め料理、焼きそばをプレスするとどうなるのでしょうか? ちょっと油を多めにしてほぐした麺の上にプレスを載せるとかたやきそばのようになりました。
とろみを付けたあんをかけると、それっぽく仕上がります。本格派のかたやきそばは麺を揚げていますが、こちらはちょっぴりカロリーオフ。
押さえながら焼くことで広がるメニュー
プレスが活躍する場面はほかにもあります。
手持ちのベーコンプレスは、10年ほど前にアメリカのスーパーで購入したもの。$10.95でした。購入してみたものの、ベーコンにしか使えておらず、場所をとるし、もったいないと感じていたのも事実。昨今アウトドアブランド各社からプレスが発売されるようになり、改めてそのポテンシャルを探ることにしたのですが、今まで家庭ではできないと諦めていた料理が簡単にできるというのはうれしい発見です。
また、こうして試してみると、ポテトガレット、今治風の焼き鳥(鉄板に焼き鳥を載せて、コテでプレスしながら焼く)、皮目をカリッと焼き上げる魚のポワレにも使えそうだとわかります。ポテトガレットやポワレは、通常、ターナーで押さえながら焼くのでバーナーの前につきっきり。プレスがあれば食材の上に置くだけでよく、ほかの食材を切ったり、調味料を用意したり、次の作業に取りかかりながら焼き上がりを見極めることができますね。
ベーコンプレスの管理の仕方
当然ですが、プレスより一回り大きなスキレットや鉄鍋を使います。チャーシューなど塊肉の煮物を作るときの落としぶたとしても使えそうですが、鉄製品ですので塩や酸に触れたあとはなるべく早く洗い流す必要があります。
使用後の手入れは、ほかの鋳鉄製品と同じ。洗剤は使わず、お湯で汚れを落としてからしっかり乾燥させます。薄くオイルを塗って保管しましょう。
思った以上に使える「+α」に最適なギアかも
ベーコンプレス、ミートプレスと呼ばれる鋳鉄製のプレス。朝食からディナー、そしてBBQまで、思った以上に幅広く使えます。スキレットやグリルのサイズにあったプレスを用意して、キャンプ料理をもっと手軽に、おいしく仕上げてみてはいかがでしょう。