なぜ、女ひとりでキャンプに行くのか?
ファミリーキャンプの経験がある女性は多いと思いますが、「女子ソロキャンプ」の経験がある人はまだまだ少数派だと思います。
私がソロキャンプに行く様になった理由……それは、家族とのキャンプ経験を経て少しずつ積み重ねたスキルと自信を生かしたくなったからでした。
“自分自身の力だけでどこまでいけるのだろうか?” 道具を選び、キャンプ場を決め、献立を考えて、その日を想像する……ソロだからこそ感じることのできるキャンプの醍醐味を、私はその経験から感じています。
あなたも女子ソロキャンプにでかけてみませんか?
女子ソロキャン的!キャンプ場選びのコツ
女性だけで、しかもソロもしくはグループでキャンプをしたくなったとき、まず頭を悩ませるのが「どこのキャンプ場に行こう?」ではないでしょうか。
女子ソロキャンプでのキャンプ場選びの決め手とは何か、考えてみましょう。
私の場合、最優先させたいのが「行き慣れたなじみのあるキャンプ場」という点です。
何度かキャンプ経験のある場所でなら、その場所ならではの特徴(場所特有の天候、フィールドの状態、水場の位置関係、キャンプ場の雰囲気などなど)を熟知したうえで、安全にキャンプを楽しめることができますよね!
さらに「携帯の電波が通じる」「管理人さん常駐」「夜はゲートが閉鎖される」などの条件が揃えばさらに気持ちよくキャンプを楽しむことができるでしょう。
そんな条件を考慮して、私が今回行くことにしたのは「ふもとっぱらキャンプ場」です。ここなら家族で何度も訪れた場所ですし、時折強風がふくことも経験済みです。どの場所に設営するのかというイメージも事前に湧きやすいですよね。
また、今回は私以外にも女子ソロキャンパーが集まるという話なので、ふもとっぱらのように広いフィールドはまさにうってつけ! ということもあり、こちらのキャンプ場を選んだのでした。
何を持って行く?女子ソロ向けキャンプギア選び
今回私が持ち出した道具達。実はこれらの道具たち、ソロキャンプをするにあたって買い足したものは無く、すべて普段家族でのキャンプに使っている道具の中から選びました。
その理由はズバリ「使い慣れているものだから」です! ある程度使用経験がある道具とのキャンプなら、何かハプニングがあってもひとりで自信をもって対応できるはずだからです。
今回はソロでもコンパクトな道具を前提としたスタイルではなく、いつも楽しんでいる愛用のものを中心に使いました。
それでは、大物をひとつひとつご紹介していきます。
テント/ogawa エクセレント24
実家の納戸に保管してあったコットン製のテント。我が家がビンテージにこだわったキャンプスタイルをはじめるきっかけとなったテントで、当時は受注生産のみだったと聞いています。
女性ひとりでの設営には腕力とコツがいりますが、何度かひとりでの設営経験があったのでこのテントを選びました。
テーブル/アウトサイドイン abi Roll Table QUAD 2016
ファミリーキャンプでも十分なサイズのあるロールトップテーブル。
ソロの時にはひとつのテーブルであらゆることをこなせるので助かります。コンパクトに収納でき、独特な脚線美がお気に入りの理由です。
マット/サーマレスト Zライト
キャンプをはじめてすぐに購入したマット。これ一枚で快適な寝心地。地面からの冷気を半減させてくれます。
寝袋/mont-bell バロウバック#1
モンベルにはバロウバックのほかにもっとコンパクトな羽毛を使った寝袋もありますが、オートキャンプが主流の我が家ではコストパフォーマンスの良いバロウバックを愛用。
真夏はタオルケットで過ごすので、春秋冬の3シーズンで活躍します。
ピクニックバスケット/レッドモン
食器類を収納しているビンテージのバスケット。ソロの時は食器を減らし、そのぶん調理器具もここに収納しました。出しっ放しでも様になるのでお気に入りです。
ツーバーナー/コールマン425D、ランタン/コールマン200、クーラーボックス/シアーズ テッドウィリアムズモデル 776
ビンテージショップや海外オークションで購入したビンテージギア。最新のものに比べても遜色なく使用可能です。
ただし、ビンテージのクーラーボックスは冷えが甘いものが多いので、断熱材を内側にしきつめたり、時にはクーラーバックを内側にセットし、さらにLOGOSの氷点下パックを手ぬぐいで包んで食材を挟み込むように配置するなどの工夫が必要です。
かご/ブルキナバスケット
我が家にはかかせないキャンプギアであるかごをソロでも持参しました。西アフリカ、ガーナのボルガ地方で作られているかごです。
素材は現地でエレファントグラスと呼ばれる水草で編まれており、とても丈夫で目が細かくキャンプでの過酷な環境にも耐えるタフさ。うちはここに冷やさなくて良い食材をポイポイ放り込んでおきます。
椅子/ローバーチェア
英国軍ランドローバートラックの車載装備として使用されていた椅子、ローバーチェア。その見た目のハードさとは裏腹に軽くて女性でも取り扱いしやすく、座面が帆布のために長時間座っていても疲れないという良いこと尽くめの優秀チェアです。
我が家のようなハイスタイルにぴったり! 高価格で取引される現行品の他に、ネットでは忠実に再現されたレプリカを買うことも出来ます。
どの道具もソロには向かないファミリー用の大きな荷物ばかりになってしまいました。
新しく軽くて嵩張らない道具を揃えても良かったのですが、普段使い慣れている道具の方がかえってキャンプしやすいだろうとの判断です。
ソロ用に出来る限り荷物を絞ったつもりですが、なかなかの物量です。ソロ用も揃えるなどこれをいかに少なくするかがこれからの課題ですね。
設営が楽になる!積載のコツって何?
積み込みは重たいもの、固いもの、平たいものから
まずは、重たいもの平たいもの固いものから積み込んで行きます。
荷物が重さで壊れたりしないように、重たいものを出来るだけ最小限の労力で積載できるように考えながら積み込みましょう。
布類で隙間を埋めよ!
それから軽くてやわらかいもの、荷崩れを防ぐために布ものを隙間に挟み込むようにします。
隙間があると、現地に到着してトランクルームのドアを空けると同時に荷物が流れ出す、という事故が起こるかもしれません! 私はそれで二回ランタンを落としてしまった経験があります。
テントはすぐに取り出せる場所に
テントのサイズや重量にもよりますが、荷物を下ろす前に、私はまず現地に到着して最初にテントを設営してしまいます。
そこに他の荷物をセッティングしていくイメージです。はじめに「家となるテント」を設営してしまうことで、荷物を何度も移動させる手間が省けますし、急な雨が降ったとしても屋根があるので安心です。
ちなみに、雨の日には先にタープを設営してしまいますので、雨予報の時はタープもすぐに取り出せる場所に積み込みます。またその時に、ペグも取り出しやすい場所に積み込むよう心がけましょう。せっかくテントを取り出しても、肝心のペグが荷物の一番奥に……なんてことになれば、すべての荷物を取り出さないといけないので手間が増えてしまいますよ。
番外編〜ソロに行く前にやっておきたいこと〜
ソロに行く前にいくつかやっておきたいことがあります。最後に出かける前にしておきたいことをご紹介します。これだけやれば、あとは出発の日を待つのみ!
車の点検をしておこう!
今回は、高速道路での移動があったので行きつけの整備士さんにタイヤの空気圧やその他チェックをしてもらいました。女性一人のキャンプで車が故障……考えただけでドキドキしますよね。
常備薬を忘れずに!
キャンプ場ではいつもと違う環境で過ごすために体調不良になる人も多くみられます。
普段、使い慣れている薬を持参することを忘れずに!また、キャンプ場から一番近い病院の場所も事前にチェックしておきましょう。
テントの設営練習をしておきましょう!
実際に、自分ひとりでテントを設営する練習をしておきましょう。一回でも自分だけで設営すれば、次からは格段に手際が良くなります。手際がよくなれば、思わぬ怪我やキャンプ道具の破損も回避できますよ!
特に、”どれくらいの強風なら設営できるのか?””雨の中の設営の手順”なども練習できればなお良しですね。
火気類の扱い方を練習しましょう!
テントの設営の次にやっておきたいのがバーナーやランタンなどの火気類の扱い方法の練習です。普段は自分ではなかなか取り扱わないものも、進んで使用する機会を持ってみてはいかがでしょうか?
私は、ファミリーキャンプの時にあえて火気類を私がセッティングするように心がけています。普段から使い慣れておけば、ソロでも自信をもって扱えますよね。
ちなみに、ビンテージの火気類は突然機嫌が悪くなることもあります。そういう時の為にサブの安定した道具を持って行くことをおすすめします。ビンテージランタンにはジェントスを、ツーバーナーにはカセットコンロをあわせて持って行きます。
すべての準備が整ったらあとは実行あるのみ! わくわくドキドキの女子ソロキャンプ、「実践編」へ続きます!
READY TO GO TO JOSHISOLO CAMPING
女子ソロの準備できた?