SAM:つまり「学校」じゃないんですね。教育的なんだけど教育じゃない。教科書で覚えない学習みたいな。それをキャンプを通じてやるからおもしろいし。しかもあれだけメーカー協賛でやってるのに、商業色がめっちゃ少ない。出展しているメーカーも楽しくてしょうがない。
oki:ワークショップが主体?
SAM:たしかにワークショップ主体ではありますが、なんて言うんだろう……“遊び場”なんですよ。砂場っていうのかな?押さえつけられて、指導されてっていう感じがないんですよね。同じワークショップでも、ここでやると何かが違っちゃう。
oki:自然の中で遊ぶということが薄くなった時期があったけれど、今は森と生活の距離が近くなって、子どもたちもたっぷり遊べるようになってきた。その象徴がマンモスなんですかね?
SAM:やっぱり、アウトドアでみんながイキイキしてるのが本来なんじゃないかなって。
新製品の“タッチ アンド トライ”の場に
SAM:代々木公園のアウトドアイベントは前々からやっていたけれど、途中から「アウトドアデイジャパン」になったんですよね。それでODJになってから内容がかなり変わりました。
oki:そうそう。紆余曲折あって、2011年からボクがイベントの実行委員長としてすべてを請け負っています。
ちょっと前置き長くなっちゃうんですけどね、ボクらメディアの人間って、半年から1年前に各メーカーさんの展示会で新製品を見ることができましたよね。で、ボクは当時、アウトドア雑誌「ガルヴィ」の編集長だったんだけど、雑誌で新商品の紹介や実証実験記事、新製品カタログを付けると、とても売れるんです。
読者=キャンパーの皆さんは、新しい製品を知りたくて見たくてしょうがないだろうから、アウトドアデイジャパンで新製品を一気に集めて、かつタッチアンドトライできる場所にしたかったんです。なので、出展者の皆さんには、展示だけではなく(もちろんそれだけでもいいんだけど)、新商品に触れる機会を持ってくださいとお願いしました。
SAM:こぞって新製品を見に行きましたよ。ちょうど第1回の時が大震災(東北地方太平洋沖地震)の直後でしたね。
oki:すべてが自粛ムードの中で、ODJも開催するかどうかペンディング状態で。公園からも自粛する?なモードでした。
SAM:あの時、沖田さんは世の中の空気とは違い、「だからやる!」と言っていました。