Yadokari「カーベッド」ってどう使うんだ?
収納サイズはやや大きめ

まずはスペックからチェック。収納時は幅97×奥行き55×厚さ8cmと、一般的なパーツ分割式のコットと比べると、かなり大きめではあります。
ただし、見た目に反して重さはたったの3.4kg。それほど腕力に自信のない筆者でも、軽々と持ち運べました。

付属の収納バッグから出すと、フレームと生地が全て一体型で、組み立ては簡単そうな予感大!
ですが、他にビニールのジッパーバッグも付属しており、中には何やら細々としたパーツが入っているもよう……。
展開は2ステップで楽勝

細かい付属パーツについては後ほど触れるとして、まずはコットを展開していきましょう!
脚部のフレームをパタパタ開いて立たせたら、あとは寝床面の頭側と脚側を開くだけ。手順としてはこれだけなので、予想通りめちゃくちゃ楽ちん!
ただし、寝床面のフレームだけは空洞の凹パーツにグッと嵌め込む必要があり、この工程によって、生地全体にテンションがかかる設計です。

展開時のサイズは幅55×長さ165×高さ33cm。
身長約157cmの筆者は余裕ですが、枕などで頭側をやや延長すれば、身長約170cmの人がなんとか寝られるかといったところ。意外と短いんですよね……。

気になる寝心地はというと、先に触れた通り、生地全体にしっかりとテンションがかかる構造なので、ハリ感も良好。
生地はポリエステル製で厚みもあり、裏側はPVCコート加工された防水仕様。軽量ながらフレームは鉄製で、静止耐荷重も100kgあり、耐久性も期待できそうです。
付属パーツを装着していく…

そしてお待たせしました! 続いてジッパーバッグの中身をチェック。脚部・固定具・ボルト・ナット・転倒防止ベルトの5種が入っていました。
どうやら、転倒防止ベルト以外のパーツを、コットの脚フレームに装着することで荷重を分散でき、車のシート面のダメージを軽減できるようです。
ただし、「サイズ4の六角レンチ」と「サイズ8の六角スパナ」を別途用意する必要があり、オールインワンのIKEAクオリティに慣れてしまった筆者には、この点がちょっと面倒でした。

装着の手順は、まずΩ型の「固定具」をコットの脚フレームにパコッと嵌めて、四角い「脚部」の穴と位置を合わせます。
お次はボルトを「脚部」の穴から差し込み、裏側から六角レンチでズレないように支えつつ……、

固定具側の穴から出たボルトの先端に、ナットを指で軽く装着。あとは、両側から六角レンチでボルト、六角スパナでナットをきつく締めて完了です。
穴の深さの割にボルトが短めなので、1個目の装着にはやや手こずりましたが、慣れれば後の3個はあっという間。

装着後も位置は自在にズラせるので、画像のように、収納時は左右で互い違いになるように配置すれば、それほど厚みも増しません。
適合車種はかなり幅広い

出典:Amazon
そして、展開したときの長さが165cmと短めなこともあり、「デリカD:5」より車長が短い車種でも対応可能なんです。
その場合、画像のように運転席や助手席を倒して「カーベッド」を置くようです。

出典:Amazon
商品ページには「対応車種」として、軽自動車も含む幅広い車種が記載され、上記以外にも適合するケースがあるそう。車を買い替えても使える可能性が高いのはありがたいですね。
細部の使い勝手も良さそう

細部の使い勝手もチェック。寝転がったときにちょうど手の辺りとなる場所に、吊り下げ式のポケットが付属しており、スマホなどの小物を入れておくのにピッタリです。

そして、ここまで使わなかった「転倒防止ベルト」ですが、なんと、金具部分をシートベルトのバックルにカチッと差し込める設計。
コットを車のシートに載せてから脚フレームに装着し、先端をシートベルトバックルに固定すれば、柔らかなシート上でもコットが安定するワケです。
なるほど、細部まで「車のシートに載せて使う」ことに特化した工夫が詰まってますね。
実際に車中泊で使ってみた!
シートアレンジ|その1

それではいよいよ、実際に車中泊に使っていきます!
コットが長さ165cmと思いのほか短かったので、3列目シートの背面は倒さず、2列目シート背面だけを倒したアレンジで設置できちゃいました。
いや待って、ホントに置くだけ。「2列目倒す→3列目倒す→蛇腹マット敷く→インフレータブルマット折り返す」の5工程が、「2列目倒す→コット置く」の2工程へと激減しました!

角度にしてわずかに5度以下ほどの勾配はあるものの、寝る分には全く気にならないレベル。生地も滑る素材ではないので、だんだん下がっていくこともありません。

ただし、コットの高さがある分、上部のスペースは狭まります。身長約157cmの筆者でも上体を垂直に起こすのは無理でした。
天井に頭をぶつけないよう注意さえすれば、それほど不便とも感じられません。
シートアレンジ|その2

もう1つ試してみた「パターン2」がこちら。3列目シートを最奥まで移動させた状態です。
こうすると2列目シートとの距離が開き、「パターン1」では2列目シートの座面に載っていた脚フレームが、背面側へ移動。

するとこの通り! 傾斜がなくほぼ水平な状態で設置できました。3列目シートを最奥まで移動させるアクションが増えますが、より快適な寝心地を優先するならこちらが最適でした。
転倒防止ベルトの連結は…

そして実は、「転倒防止ベルト」を正しく機能させるためにも、筆者の「デリカD:5」の場合は「パターン2」が適していました。

左:パターン1のとき、右:パターン2のとき
というのも、「パターン1」で脚フレームが2列目シートの座面にある場合、「転倒防止ベルト」を装着する水平バーとシートベルトのバックルとの距離が近すぎるんです。
「転倒防止ベルト」の長さは調節できますが、1番短くしてもこの距離ではテンションがかからず安定しません。「パターン2」の場合はバックルとの距離が開き、しっかり固定できました。
ちなみに両パターン共に、頭側の脚フレームは3列目シートのベルトバックルに固定できました。
「パターン2」の状態で前後2箇所を「転倒防止ベルト」で固定し、手で揺すってみた様子がこちら。相当な揺れが加わらない限り、転倒する心配は無さそうでしたよ。
ただし、車種やシートアレンジのパターンによって、シートベルトバックルの位置は変わってくるので、この辺は実際に試してみないと分からない部分です。
スペース効率も飛躍的にUP!

そしてもう1つ、大きなメリットだと感じたのが、コット下に荷物を置けること!
これまでは「フルフラットにする=ラゲッジスペースが無くなる」状況でしたが、「カーベッド」を置くことで就寝スペースの下に積載スペースが爆誕。
2人で車中泊するときも、キャンプギアを全部外のタープ下へ出さずに済み、RVパークなどでも気軽に宿泊できそうです。
気になったのはこんなところ
謎に可動&脱着式のパーツ

車中泊でフラットな寝床に整える工程が激減し、スペース効率も大幅にUPした「カーベッド」。ですが、いくつか気になったところも。
1つ目は、展開時に寝床面のフレームを嵌め込む凹型パーツです。

実はここがなぜか固定されておらず、360度回ってしまうんです。なので、収納時などに位置がズレてしまうと、毎回戻す手間が発生します。
さらに引っ張ってみたら、それほど強い力でなくても外れてしまいました……。無くても展開自体は可能ですが、生地にテンションをかけるために必須のパーツ。
紛失を防ぐ意味でも、ここはどうにか固定して欲しかったところです。
積載の自由度は低い

もう1つは、やはり幅97×奥行き55×厚さ8cmと収納サイズが大きいため、積載の自由度がかなり低いところです。
筆者の「デリカD:5」の場合、3列目シートを跳ね上げると横幅が足りず、「カーベッド」を寝かせて入れる場合は奥行きが97cmに。
下の荷物で水平を保つのは難しく、かといって立てた場合も高さが55cm。他の長尺ギアのように3列目シートの下にも入らないので、真ん中に立てるのが1番安定しました。
あともう少し、収納サイズが小さければ言うこと無しなのですが。
車中泊の段差は「埋めるんじゃない、越えるんだ!」

これまでの車中泊では、とにかくシートの2箇所の段差を「いかにスムーズに埋めるか」ということばかり考えてきた筆者。
車種ごとにニッチに対応する段差埋めマットも市販されていますが、できれば新たに物を増やしたくはなく、手持ちの蛇腹マットとインフレータブルマットを駆使してきました。
けれど工程が多く手間がかかるうえ、2人で車中泊するときは積載スペースがゼロになるという致命的な弱点が。
そんな筆者が抱えてきたあらゆる問題を、全くベクトルが異なる発想でサクッと解決してくれたのが「カーベッド」でした!
収納サイズが大きいという欠点がありつつも、ほぼ置くだけという簡単さで段差を凌駕し、同時に積載スペースも確保できるのは画期的。同じく段差に悩んでいた人にぜひ試してほしいコットです。
yadokari カーベッド
| 使用サイズ | 長さ165×幅55×高さ36cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 長さ97×幅55×厚さ8cm |
| 重量 | 3.5kg |
| 耐荷重 | 100kg |
| 付属品 | 転倒防止ベルト、収納バッグ |



