10分経過後

まずは10分経過後。温度計の表示をチェックすると、「AU-08」は40.6℃、「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」は41.3℃を示しています。
この段階では「AU-08」が0.7℃低いという結果に。
30分経過後

待つこと20分。設置してから30分後に再び温度計をチェックすると、「AU-08」では41.9℃、「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」では42.4℃に。
やはり、僅差ながら「AU-08」が0.5℃低いという結果になりました!

ちなみに、30分ほど傘なしで放置した温度計は、ガクブルの約45.9℃に……!
比べると「AU-08」も「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」も約3.5℃〜4℃も低い温度を保っており、遮熱性はいずれも相当高いことが確認できました。
酷暑下での4℃は実に大きな差。日傘の遮光・遮熱性能はもはや死活問題と言えそうですね。
耐風性やグリップの操作性は

そして傘と言えば、風に煽られたときの耐久性や操作性も重要です。
その点、「AU-08」はハンドル部分がしっかりと握れる大きめサイズ。材質も柔らかなEVA素材で手によくフィットするので、強風下でも安心して傘をコントロールできそう。
一方「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」は、約直径3×高さ2cm(実測値)の小ささで丸いプラスチック製。しっかり握るのは難しく、強風時には不安定になりそうです。

また、両者ともに傘骨はカーボン強化樹脂製でシャフトもアルミ製。8本骨構造なのも同じで、フレーム面での強度は甲乙つけがたいところ。
けれど「AU-08」は直径が約10cm小さい分、風を受ける面積も小さくて煽られにくいと言えそうです。
閉じただけで巻けるベルトは…?
そして今回、「AU-08」の購入の決め手となった特徴がこちら。これまでありそうでなかった、「折りたたまなくても巻ける」ベルト構造です。
ベルトで傘をまとめるには、「折りたたむ」ことを避けられないのが従来の折りたたみ傘。ですがこのベルト、先端が2重になっていて、開いた内側にもベルクロのオス面とメス面が!

この内側のメス面は、あくまで先端をたたんだ状態でキープするためのものなのですが……
どういうことかというと、こちらをご覧ください。まず、閉じただけの状態では、当然ベルトは生地の裏側になります。
けれど、先端の二重部分を開いてからくるっと巻けば、本来内側にないはずのオス面が現れるので、元のベルクロのメス面にピタッと留められるんです!

どうです? まるで最初から長傘だったかのような顔をした(?)、この美しい巻き姿。
「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」の方も、これまで筆者が苦肉の策として講じてきた、ベルトをねじって巻くやり方で留めてみたものの、無理やり感が否めません……。
この「閉じただけでベルトを巻ける」機能、特許出願中というだけあって、急な突風などのアウトドアシーンのみならず、急いで電車に乗るときなど普段使いでもとても重宝しています。
手ぶら運用もしやすい


そしてもう1点、「AU-08」が優れているな〜と感じたのがハンドル部に搭載された、ゴム製のループ。
コードストッパー付きで長さも10cm以上あるので、腕に通せばササッと手ぶらに。UL系トレッキング傘にありがちな、「ハンドルを引っ掛けられない問題」をサクッと解決しているんです。
カラビナなども装着できるので、ズボンのベルトループやサコッシュなどに外付けも可能。170gと軽いので全く負担に感じません。
arata「AU-08」の詳細はこちら
欲を言えば、なところは…
やっぱりショート版も欲しい

今回、実際にいろいろと使ってみて非常に秀逸なトレッキング傘であることを実感した「AU-08」ですが……。やはり、収納サイズが短いバージョンも欲しいな〜と。
あくまで日本の登山シーンに最適化された傘というのは分かるのですが、やはり日常のシーンでももっと身軽に携行できたら最高。ということで、ぜひ今後の展開に期待したいところです!
トータルバランスを追求するならこの1本!

軽さと完全遮光、そして強度とのバランスをとことん追求しつつ、独自のベルト構造によって、細部の使い勝手にまで配慮された傘へと進化した「AU-08」。
今や、軽くて遮光性が高いという土俵ではなかなか勝負がつかない、トレッキング系日傘市場。ですが、耐風性や使い勝手の面とのバランスをここまで考慮した傘はないかと思います。
収納サイズがやや大きいという欠点も、軽さとハンドルの使い勝手の良さが補っており、トータルバランスを追求するならこの1本と言えるアイテムでした。



