記事中画像撮影:筆者
昨夏も爆速で完売した、arataのあの傘が…

「THE FREE SPIRITS」や「MOBI GARDEN」などの海外ブランド製品を、日本正規代理店として取り扱ってきた「株式会社帝伸テック」。
そんな同社が、2024年に「新たな」と「改める」に由来する「株式会社Arata」へ社名変更すると同時にローンチしたのが、アウトドアブランド「arata」です。
そのブランド第1弾となるアイテムが登山系ULテント「AX-75」。やや小柄な人向きに最適化され、Wウォールながら最小重量880gという軽さで、入荷即完売を繰り返す人気テントです。

出典:Instagram by@arata.eq
それに次ぐ第2弾としてリリースされたのが、登山用の折りたたみ晴雨兼用傘「AU-08」。軽量かつ高剛性なのに加え、完全遮光のホワイト生地の佇まいも美しく、一躍話題に。
昨年は新たにシルバータイプも追加され、遅ればせながら筆者も購入を試みましたが、時すでに遅し。いずれも完売してしまいました……。
昨年12月にアプデ&再販されてた!

それから数ヶ月後。ふと公式ストアをのぞいてみたら、在庫があるジャナイデスカ……! しかも昨年12月にアップデートされたモデル。
興奮を抑えつつ詳細を見ると、筆者がずっとストレスを感じ続けてきた「折りたたみ傘のあの問題」までが解決する神アプデが施されていたんです!
震える手で即ポチり、早速使ってみたので詳しくレビューしていきます。
arata「AU-08」はなぜ人気?
完全遮光と軽さの両立を追求

晴雨兼用のトレッキング傘で多いのが、黒いベース生地の表面にシルバーコーティングを施したタイプ。
けれど、遮光率を高めるとコーティングの厚みが増して重量も増します。また、軽くて高耐久なリップストップ生地との相性が悪いという側面も。
そこで「AU-08 ホワイト」では、20Dリップストップポリエステル生地をベースに、完全遮光ブラックコーティングを採用し、紫外線や熱線を100%カットしつつ軽さも実現しているんです。

一方でホワイト生地は、熱線の反射率ではシルバーコーティングにやや劣ります。
なので、シルバーに次いで表面温度が低くなるピュアホワイトカラーを選ぶことで、完全遮光と軽さの両立に振り切ったモデルというわけなんです。

出典:arata
そしてシルバーモデルでは、とことん軽さを追求。
30Dポリエステルポンジー生地にシルバーコーティングを施しつつも、あえて完全遮光ではなくUPF50+の達成というレベルに留めることで、143gという超軽量なモデルとなっています。
軽さと強度のバランスを極限まで追求

さらにこだわっているのが、軽さと強度とのバランス。
ハンドル部分がやや大きめなので、一見それなりに重そうにも見えるのですが……計測してみたらほぼ公式スペック通りの、わずか173g(実測値)!
iPhone17が約177gなので、それ以下という軽さに驚かされます。

この軽さを実現しているのが、直径約88cmのやや小ぶりなサイズに加え、カーボン強化樹脂フレームとアルミシャフトの採用です。
また、軽さに振り切ったトレッキング傘に多い5本骨や6本骨ではなく、しっかりと8本骨を採用することで強度も確保。「軽くて強い」を体現した傘となっています。
気になるアップデート箇所は…?
その1|「あの問題」を解決するベルト

そして気になるのが、今回のアップデート内容。
実は、筆者の購入を最も強く後押ししたポイントが、「折りたたまなくても、傘を閉じるだけでベルトを巻ける」という仕様変更です。
このおかげでササッとまとめられ、長傘ライクなスマート運用ができてしまうんです。このベルトの構造については、後ほど詳しくチェックしていきます!
その2|ハンドル部の操作性が向上

アップデート箇所2つ目は、ハンドル部分です。
後発のシルバーモデルにはすでに導入されていた仕様ですが、シャフトとハンドルのクリアランスをなくすことで、わずかなガタ付きもない設計へと変更。
その3|ハンドルが出る収納袋に

3つ目は専用収納袋の形状。旧モデルではハンドルまでスッポリと収まっていましたが、ハンドルが外へ出る形状へとアップデートしました。
急に雨が降ったときなどにも濡れた手が滑らずに、すぐに傘を取り出せるのが便利です。
このほか、ベルト部分の取り付け点に負荷が集中しにくいよう、縫製も改良されているそう。
屋外で他の傘と比較してみた!
サイズ感や携行性をチェック
使用時のサイズ

それではいよいよ実際に使ってみます! さらに、特徴が伝わりやすいように、筆者手持ちのモンベル「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」とも比較していきます。
まずはサイズ感のチェックから。先に触れた通り、arata「AU-08」は直径約88cmと小ぶり。
直径約98cmの「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」と比べると、約10cmの差です。親骨も約6cmの違いが。

実際に手に持つとこんな感じ。「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」の方が、全体的に余裕がありますが、「AU-08」も背後のバックパックまでカバーできる十分な範囲です。
収納サイズと重さ

続いては、携行性をチェック。収納サイズは約27cmとコンパクトな「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」と比べ、「AU-08」は約38cmあり、約11cmもの違いが。
握りやすさや操作性を重視した分、ハンドルが大きいのがネックですが、重さでは約170gの「AU-08」が約30gも軽いんです!

また筆者はふだん、ゼインアーツ「DCF パッキングキューブ ブラック」をサコッシュ代わりに持ち歩くのですが、「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」はここにもスポッと収まります。
「AU-08」では当然はみ出しますが、その圧倒的な軽さを考えると、カラビナなどで外付けして携行するのもアリな気がしています。
遮光性はどうか?

そして日傘ということで、大本命の遮光性をチェック! 外気温35℃という猛暑日、かつ最も日差しの強い正午頃に、地面の上に置いてみたのがこちら。
「AU-08」は紫外線・熱線100%カット、「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」は紫外線99%以上カットということで、影の濃さなどの差は目視では分からないレベルでした。
ただ「トレッキング サンブロック アンブレラ 55」はシルバーコーティング生地がかなりぶ厚く、「AU-08」は薄い生地ながら高い遮光性を持つのが、改めてスゴいな〜という印象です。
遮熱性を徹底検証!

お次は、こちらもチェックマストな遮熱性。
筆者宅には3階に7畳ほどのルーフバルコニーがあり、ここがとにかく激アツ。「暑」ではなく「熱」がふさわしいほどなので、検証場所としては申し分無し。
この日の最高気温は約35℃でしたが、我が屋上では、ほんの数秒かざしただけで温度計の表示がみるみる上昇し、約38℃をマーク。

底知れぬ暑さに半ば恐怖を感じながらも、汗だくで設置したのがこちらの検証セットです。
時間はちょうど正午頃、太陽が真上にあって傘に当たる日差しの角度もほぼ同じ。全く同じテーブルに、Switch Botの「温湿度計 プラス」を2台、それぞれの傘の影にセット。
風に煽られて位置がズレないように中棒もしっかりと洗濯バサミで留め、経過観察していきましょう!

