アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者(※出典明記を除く)
何度かブームが来ているエアテントですが…

空気を入れるだけという手軽さが売りの、エアフレームテント。商品自体は以前から発売されていて、気にはなるもののわからないことも多く、購入に至らなかった方もいるのでは?
ところがここ数年は続々とラインナップが増え、空前のエアフレームテントブームと言っても過言ではないほどの盛り上がり。キャンプ場で見かけることも多くなってきました。
ボタンひとつで設営完了!エアフレーム構造の「シェルターGM」

そんな中、エアフレームを採用した「シェルターGM」が登場しました。
ファミリーやグループでも使える大型シェルターながら、ボタンを押すだけで驚くほど簡単に設営できるとのこと。果たして、本当なのでしょうか。
そこで今回は、実物をお借りして徹底レビュー。実際に設営してみて感じたポイントや、設営にかかった時間、使い心地まで詳しく紹介していきます。
MINIMAL WORKS (ミニマルワークス) SHELTER GM-Forest Charcoal
| サイズ | 400 x 400 x 210(h)cm |
|---|---|
| 収納時サイズ | 85× 50×45 (H) cm |
| 重量 | 15.6kg |
| 素材 | スキン:Poly 75D RIP PU(耐水圧2,000mm) ルーフ:Poly 75D エアフレーム:TPU バッテリー:リチウムイオンバッテリー(2,500mAh) ペグ:ステンレススチール20cm |
いざ設営!注意点など詳しくチェック

重量は15.6kgで、軽々とはいきませんが肩にかけて普通に持ち運べる重さ。
アルミフレームのテントでも大型のものであればこれ以上の重量のものもあるので、エアフレームテントの中では比較的コンパクトな部類だと感じました。

では、さっそく設営していきます。広げるときも少し重さは感じますが、許容範囲内。

側面の下の方に何やら固いものがあり、カバーを開けると電動ポンプが現れました。電源ボタンを押すと電源ON、その状態でもう一度押すと作動して空気が入り始めます。
作動音を抑えた設計とのことで、たしかにポンプの作動音は小さく、それほど気になりませんでした。

ポンプのバッテリーは取り外すことができ、USB-Cで充電可能。外部電源では作動できないので、キャンプ場に着いてから使えない! とならないよう充電は切らさないように注意しましょう。
また、外してみるとバッテリーは思ったより小さめ。収納時にテントで巻き込んでしまうと取り外しにくくなるため、撤収の際はたたむ前に取り外しておくとよさそうです。
バルブが「開放状態」になっていることを確認

シェルターGMのエアフレームはいくつかのパーツをホースで繋ぎ合わせて構成されているため、ホースのバルブを開けておかないとすべてのフレームに空気が行き渡りません。ポンプの作動前に、必ずバルブが開放状態になっていることを確認しましょう。
バルブのダイヤルは3段階になっていて、中間のダイヤルが空気調整用のバルブです。上下のダイヤルを回すとホースがフレームから外れて分解してしまうので、ここも要注意。
また、エアフレームを固定しているファスナーを開くとフレームが崩れてしまうため、特に問題がなければ外さないようにしましょう。
手動ポンプ用のバルブは閉めておく

電動ポンプの他に手動ポンプ用のバルブが2ヶ所あり、ここを閉じておかないと空気が漏れてしまいます。閉じていることをしっかり確認。
この2点のチェックが終わったら準備完了、いよいよ空気を入れていきます!

作動させてしばらくはあまり変化を感じませんが、少しずつフレームに張りが出て、徐々に持ち上がってきました。
この間、私はただボーッと見ているだけです。実際のキャンプであれば、様子を見ながらチェアやテーブルを準備したり、他の作業ができて効率的ですね。

ただ見ているだけでも張れるんでしょうけど、膨らんでいびつな形になっているところをちょっと持ち上げたり押したりして軽くサポートするとよりスムーズに立ち上がります。
と言っても添える程度でたいして力は入れていません。なんてラクなんでしょう!

だいぶ空気が入って、おまんじゅうのような形になってきました。
ここまできたらあと少し、頑張れ電動ポンプ!
電源を入れて12分!ほぼ見ているだけで立ち上がった…

必要な空気圧は7〜8psiで、その気圧に到達するとポンプは自動的に停止。ほとんど何もせず見ているだけでテントが完成してしまいました!
ポンプを作動させてから停止するまでの時間は、わずか12分。ほぼほったらかしで、ここまで素早く設営できるなんて、最新エアフレーム恐るべし。

ここで、設営をよりスムーズにするコツをご紹介。ドアを閉め切った状態だとテント内に空気が入りにくく、フレームが立ち上がりにくくなります。
そこで、どこか1カ所のドアパネルを少し開けておくのがおすすめ。空気が入りやすくなり、よりスムーズに立ち上げられます。
また、本体が大きく風が強いと煽られて飛ばされる危険もあるため、2ヶ所ほどあらかじめペグで留めておくと安全に設営できます。
フレームはパンパン!ビクともしません

フレームにはパンパンに空気が入っていて、ただのおじさんの握力ぐらいでは手でギュッと握ってもまったく凹んだりしません。
二重レイヤーのチューブは、48時間以上のエアーの維持・漏れチェックをクリアしているそうなので、品質的にも万全。ポールで設営するテントやシェルター以上の頼もしさを感じました。

外から押してみても、耐風性も問題なさそう。エアフレームだとアルミポールのように折れることもないので、その点も安心ですね。
あたたかい日中に設営すると、夜になって気温が下がり空気が収縮することでフレームの強度が下がることがあるので、日が暮れた段階で空気の入れ増しをしておけば夜間に強風などで倒壊するリスクも軽減できそうです。
手動ポンプでも設営してみた

「電動ポンプを充電するのを忘れてしまった!」ということもあるんじゃないかと思いまして、ちゃんとやりましたよ、手動ポンプでの設営も。
このサイズのエアシェルターを手動で設営するとなったらどうなのか、気になりますよね。

手動ポンプの場合は、先ほど閉じたバルブを1つ開けて、ここにポンプのノズルを差し込みます。インフレータブルのSUPなどでお馴染みの、差し込んで横に半回転ほど回すと固定されるタイプです。
中央のボタンが空気を止めるパーツになっていて、押し込まれた状態だとポンプを外したときに空気が漏れてしまうので、飛び出した状態にすると空気漏れが止まります。
手動ポンプはまさかの「7分」。電動より早いのか…

さて、運悪くこの日はなかなか暑い日だったんですが、途中、不意にポンプが外れてエアーが抜けるというアクシデントに見舞われつつも、立ち上げにかかった時間はなんと約7分!
エアー抜けがなければおそらく6分ぐらいでできたのでは、というぐらいの早さで、電動ポンプの半分ぐらいの時間であっという間に設営完了してしまいました。
ちなみに、ポンプのメーターには7〜8psiの位置に目印が付いているので、手動でも空気を入れすぎる心配は無用。真夏はさすがに避けたいですが、手動での設営も驚くほど簡単でした。
居住性をチェックしてみた

さて、無事に設営が終わったところで、実際の使い心地をチェックしてみました。

幅400×奥行400×高さ210cmということで、中はかなり広々。3人を想定してレイアウトしてみましたが、余裕がありすぎるくらいで、4人でもゆったり過ごせそうです。詰めれば6人くらいまでは入れそうなサイズ感でした。
2人までならコットを入れて、寝室を兼ねたリビングとして使うこともできそう。広さを活かして、ゆったり過ごしたい人にはうれしいサイズ感です。
「シェルターG」とサイズ感を比較すると…

この「シェルターGM」は、同じミニマルワークスの人気幕「シェルターG」の派生モデルとして登場しました。
「シェルターG」は、手頃なサイズ感と扱いやすさが魅力の、1〜2人での使用に適したシェルター。設営のしやすさや抜けの良い開放的なスタイルも人気の理由ですが、ひとまわり大きくなった「シェルターGM」は、実際にどれくらい広くなったのでしょうか?
今回は、両モデルのサイズ感を比較してみました。

通常の「シェルターG」が、こちら。チェアのすぐ後ろに幕が迫っていて、GMと比べると窮屈に見える幕内。グループキャンプには、だいぶスペースが足りませんね。
並べるとわかる!高さも広さもひとまわり大きい

フレームパターンや基本的なデザインは同じですが、やはり「シェルターGM」は幅も高さもグッとスケールアップしているのがわかりますね。これまでのソロ・デュオ向けから、グループでの使用にも適したサイズになりました。
高さが増えたことで、出入りの際にかがむ必要もなく、テント内でも無理のない姿勢で快適に過ごせるようになっています。
幅350×奥行300×高さ170cmの「シェルターG」に対し、「シェルターGM」は幅400×奥行400×高さ210cmにアップ。
結露や虫対策も抜かりなし

標準でルーフトップが付属しているので、装着すれば雨天時もより安心。ルーフ部分がダブルウォールになることで結露の軽減にもつながり、寒い時期には断熱性の向上も期待できます。

前後の大型ドアパネルは完全に取り外して開放的にもできますが、メッシュにすることも可能。虫が気になる時期にはありがたい仕様です。
ファスナーは傾斜が少なく垂直に近い角度で立ち上がっているので、開け閉めしやすく出入りがラクなところもポイントです。

サイドにはベンチレーションが2ヶ所と、小型のメッシュパネルを装備。通気性が良く、暑い時期でも快適に過ごすことができます。

そして、ルーフ部分にもメッシュパネルが取り付けられています。天井も開ければさらに風の通りがよくなり、明るさも開放感もアップ!
ランタン吊り下げ用のフックも、しっかりと付属しています。

逆に、防寒効果のあるスカートもしっかり標準装備で、寒い季節のシェルターとしても活躍間違いなし。
開放的にもなり、籠ることもできる、サイズアップすることで居住性が向上したオールシーズン対応の大型シェルターに仕上がっていました。

