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「コンパクトSUV」でも”大人2人”の車中泊OK!広くなった新型日産キックスを徹底調査!(2ページ目)

キャンプ・車中泊で疲れたあとのドライブも快適&安全

キャンプや車中泊を思いっきり楽しんだ帰り道。体はクタクタなのに、家まではまだ長いドライブ……なんてこと、ありますよね?

そんなときに心強いのが、全車に標準装備されている運転支援システム「プロパイロット」です!

フラットなインパネでより広く感じる。ピラー(柱)の形状も適切で見切りもいい。

「プロパイロット」ってなに?

プロパイロットは、主に高速道路で運転をサポートしてくれる日産の運転支援システムです。

前のクルマとの車間距離を保ちながら、速度を自動で調整してくれます。前のクルマが止まれば一緒に止まり、動き出せばまたついていきます(*1)。さらに、車線の中央を走れるようにハンドル操作もアシストしてくれます(*2)。

(*1) 停止後に再発進するときは、スイッチ操作またはアクセル操作が必要になる場合があります。

(*2) プロパイロットは自動運転ではありません。作動には条件があり、ドライバーはハンドルを握って、常に前や周りに注意して運転する必要があります。

アクセルとブレーキの細かい操作や、ハンドルの微調整がグッと減るので、疲れ方がまったく違います! 特に渋滞でノロノロ進むような場面では、その差を実感できるはずです。

試乗車はメーカーオプション「BOSEプレミアムサウンドシステム」を装備。筆者が以前にBOSE開発担当者に取材したところ、装着するクルマに合わせて緻密なセッティングを施しているとのこと。特にドンシャリ(重低音と高音域が強調された音)が好きな人にはおすすめの装備。

疲れたあとのドライブも快適&安全な理由

キャンプ帰りにうれしいのは、プロパイロットだけではありません。

「ゼログラビティ」シートは非常に座り心地がよく、しっかりと身体を支えてくれるので長時間ドライブをさらに疲れにくくしてくれる。

まずは、e-POWERならではの静かさです。エンジンは発電するときだけ動くので、車内はとっても静か。騒音が少ないと、長時間のドライブでも疲れにくくなります。

シートには、日産の「ゼログラビティシート」(体をしっかり支えて疲れにくくするシート)を採用。今回は後席の左右にも採用されたので、同乗者もゆったり過ごせます。

もちろん、安全装備も充実しています。

眠気などで運転がふらついたときに注意をうながす「インテリジェント DA(ふらつき警報)」を搭載。車線からはみ出しそうになると、車線内に戻る方向へアシストしてくれる「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」も備えています。

衝突被害軽減ブレーキ(ぶつかりそうになると自動でブレーキをかけて被害を減らす装置)の「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、認識性能がアップ!交差点での歩行者や対向車、横から来るクルマも見つけやすくなりました。

アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ「踏み間違い衝突防止アシスト」も搭載しています。

さらに、「プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)」(*)も設定されています(グレードにより装備の有無が異なります)。

(*)プロパイロット緊急停止支援システム:プロパイロットの作動中に、ドライバーが急病などで運転を続けられなくなったとクルマが判断すると、自動で減速して停車し、SOSコール(専門のオペレーターにつながる緊急通報)で助けを呼んでくれる機能。

とはいえ、どんなに運転支援が優秀でも、疲れや眠気を感じたら無理は禁物です。こまめに休憩をとりながら、安全に帰りましょう!

そのほかの先進安全装備と注目装備

クルマを真上から見たような映像で周りを確認できる「インテリジェント アラウンドビューモニター」には、新しい機能が加わりました!

見通しの悪い交差点で左右を映す「フロントワイドビュー」、ボンネットに隠れた足元の路面を映す「インビジブルフードビュー」、クルマの周りを立体的に映す「3Dビュー」の3つです。狭いキャンプ場の林間サイトで大活躍しそうですね。

後ろ斜めのクルマを知らせてくれる「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)」、バックで駐車場から出るときに横から近づくクルマを知らせてくれる「RCTA(後退時車両検知警報)」も新たに採用されました。

インテリアでは、12.3インチの画面を2つ並べた「統合型インターフェースディスプレイ」や、Googleを搭載した「NissanConnectインフォテインメントシステム」(ナビや音楽などをまとめて操作できるシステム)を用意。Googleマップでキャンプ場探しもスイスイです!

開放感たっぷりの「パノラミックガラスルーフ」(屋根の大部分がガラスになった天窓)もあります。星空の下のキャンプ場で見上げたら最高ですね!

(ここで紹介した装備は、グレードやオプションによって装備の有無が異なります)

300万円を切るモデルも!ライトな車中泊におすすめ!

新型キックスのグレードは、2WDと4WD(e-4ORCE)のそれぞれに「X シンプルパッケージ」「X」「X+」「G」の4つが用意されています。

グレード2WD4WD(e-4ORCE)
X シンプルパッケージ299万9,700円334万9,500円
X325万9,300円359万9,200円
X+354万9,700円389万9,500円
G389万8,400円424万8,200円

※価格はメーカー希望小売価格(税込)

いちばん手頃な2WDの「X シンプルパッケージ」は、なんと299万9,700円! 300万円を切る価格設定です。

オーディオレス仕様(カーナビやオーディオが付いていない仕様)のみの設定なので、スマートフォンのナビアプリを使いこなす人に向いています。それでも、第3世代e-POWERとプロパイロットはしっかり付いてきます。

最も売れているグレード

19インチアルミホイール

最上級の「G」は19インチアルミホイールを履き、バンパーなどの外装部品に上質な黒色のツヤあり塗装を施しています。そのほかのグレードは、スニーカーの靴底から着想を得たディンプル(小さなくぼみ)模様をバンパーなどにあしらい、遊び心のあるデザインになっています。

※今回の試乗車は「G」2WDです。

アウトドア派なら、日産モータースポーツ&カスタマイズ(日産のカスタムカーを手がける会社)の「ROCK CREEK(ロッククリーク)」も要チェックです!専用の内外装に加え、汚れや水を気にせず使える防水シートを装備しています。このモデルは2026年12月23日に発売予定です。

ヘッドライト下部のLEDもかっこいい

筆者は、新型キックスは「ライトな車中泊」にちょうどいい1台だと感じました。ここでいうライトな車中泊とは、ソロか2人で1泊程度、道の駅やRVパーク、キャンプ場などで過ごすスタイルです。

まず、サイズがちょうどいいこと。全長4,365mm・最小回転半径5.3mなら、普段の買い物から狭い林間サイトまで、気負わずに乗り回せます。

次に、燃費の良さです。2WDの燃費25.7km/Lに燃料タンク容量45Lを掛けると、単純計算で満タンあたり約1,150km走れることになります(実際の燃費は走り方や条件で変わります)。遠出の車中泊旅でも、給油の回数を減らせそうですね。

100Vコンセントあり!ただし、注意あり!

車中泊派が見逃せないのが、荷室に付けられる最大1500Wの「100V AC電源(家庭用コンセントと同じように家電が使える電源)」ですが、注意が必要です。

スマホやノートパソコンの充電をはじめ、最大消費電力1500W以下の電気製品に対応します(ただし、1500W以下でも起動時に大きな電力を必要とする機器などは、使用できない場合があります)。

※100V AC電源はメーカーオプション(工場で取り付けるため、注文時にしか選べないオプション)で、X シンプルパッケージでは選べません。車内で家電を使いたい人は「X」以上のグレードを選びましょう。なお、2WDの場合、100V AC電源を付けると荷室容量が476Lから400Lに減ります。

使うときに注意したいのが、100V AC電源はe-POWERシステムを起動した「READY」状態(走行できる状態)でないと使えないことです。

READY状態では、100V AC電源の使用中も、駆動用バッテリーの状態などに応じてエンジンが自動的に始動します。

日産公式も、100V AC電源を使用する際は「地域のアイドリングストップ条例、周囲環境をご確認の上ご使用ください」と案内しています。道の駅やキャンプ場のほとんどがアイドリングストップが基本です。

取扱説明書でも、e-POWERシステムを作動させたまま仮眠しないこと、100V AC電源の使用中は車両から離れないこと、換気の悪い場所では使わないことが注意されています。また、車内では電気ケトルのように蒸気が出る家電は使えない(窓がくもって視界を妨げるため)と注意しています。

寝ている間に電気毛布などを使いたいなら、ポータブル電源を用意するのがおすすめです。走行中に100V AC電源からポタ電を充電、車中泊時はポタ電を使用、といった運用ができます。

300万円を切る価格から、最新のe-POWERと全車標準のプロパイロットが手に入る新型キックス。気軽に車中泊を始めたい人は、ぜひ候補に入れてみてください!

【動画】e-4ORCEじゃないほうの新型キックスの走りも爽快!

今回の試乗車は、e-4ORCEではない2WD(FF:前輪駆動)の新型キックスです。

e-4ORCEの安定感抜群で力強い走りは折り紙付きですが、FFのキックスの走りも爽快でした!

動画では、室内空間の詳しい解説と、実際に運転してみた感想をお伝えしています。ぜひチェックしてみてください!

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