「ポーチじゃ足りない、リュックは大げさ」そんな人に

ポーチやショルダーバッグでは足りないけれど、リュックを持つほどでもない。そんな中間のバッグとして気になっていたのがナップサックです。
ここ最近は大人が普段使いしやすいモデルも増えていますが、子どものころ布製のナップサックを使っていた世代としては、どこか懐かしさも感じるアイテムでした。
そこで選んだのが「Osanpo Knapsack 2」です。
近所への外出や街歩きはもちろん、フェスやキャンプで身の回りのものだけ持って動くときにも使いやすい。
「必要なものは持っていきたい。でもバッグまで大きくしたくない」。1ヶ月使ってみると、この中間的なサイズ感がちょうどよく感じました。

「Osanpo Knapsack 2」は約7〜8L、重量約310g。これだけの荷物をまとめて入れられながら、10〜20Lクラスのリュックほど大きくありません。
財布やスマホ、イヤホンに加えて、500mlのボトル、タオル、モバイルバッテリー、薄手のウエア。
これがすべて入るだけでなく、使いやすいギミックが随所に盛り込まれていました。
見た目もギミックも一味違う、かなり凝ってるナップサック

まず目を引くのが、素材とディテールの組み合わせ。表側にはX-PACを使い、大きなメッシュポケット、両サイドの止水ジップ、太めの肩紐ロープを組み合わせています。
X-PAC、メッシュ、ロープ、ジップと、それぞれ質感の異なるパーツを組み合わせることで、シンプルな袋型でも単調に見えません。とくにX-PACの格子柄は、アウトドアフリークとしても所有欲をくすぐられます。
筆者が使っているホワイトをはじめ、カラー展開も豊富。落ち着いた色から、服装のアクセントになるカラーまで選べます。

背中側には、立体的なダブルラッセルを採用。身体に触れる面の通気性まで考えられているのも、薄い生地一枚でつくられた一般的なナップサックとの違いです。
1ヶ月使ってわかった、普通のナップサックと違うところ

容量や見た目だけなら、ほかにも選択肢はあります。
「Osanpo Knapsack 2」を1ヶ月使っていてよかったのは、ナップサックのシンプルさを残しながら、不便を感じやすい部分には細かな工夫が入っていることでした。
「荷物が全部底に溜まる」を防ぐ1.5気室

一番違いを感じたのが「1.5気室」。
メイン気室とは別に、バッグの背面上半分だけにサブ気室を配置。ウエアのような大きなものは下へ、財布やイヤホン、モバイルバッテリーなどの小物は上側へ分けられます。

これ、単に「整理しやすい」だけではありません。
普通のナップサックは、すべてのものが底へ落ち、腰のあたりに荷物の塊ができがち。ものを取りにくいだけでなく、重さのあるものまで底へ集まると、背負ったときに下へ引っ張られる感覚も出てきます。
一方、こちらは財布やモバイルバッテリーなど、意外と重量のあるものを上側へ分けられるため、荷物が底だけに集中しません。
実際に背負っても、下側だけに引っ張られる感覚が減り、同じ荷物量でも少し軽く感じました。

さらに、内側にはカラビナやキーリングを掛けられるループも。鍵はここへ付けておけば、サブ気室のなかを探す必要すらありません。
サブ気室の内ポケットの口にはベルクロも付いているので、上から荷物を入れるときにポケットがペローンと広がって邪魔になりにくい。
サブ気室は小物を取りやすくするだけでなく、荷物が底へ集中しにくいことで、背負ったときの収まりにもつながっていました。
両肩掛けから斜め掛けへ。肩紐は背負い方を変えられる

バッグを裏側から見ると、もうひとつ特徴的な部分があります。
本体下部の左右には小型のカラビナがあり、肩紐ロープをここへ接続する構造です。
一般的なナップサックのように紐の位置が完全に固定されているわけではないので、ロープの留め位置を変えたり、長さを足したりできます。
結び目と延長ストラップで、背負う高さまで変えられる


結び目の位置やロープの長さを変えると、同じバッグでも背負う高さはかなり変わります。身体に近い位置で背負いたいなら短めに。ゆとりが欲しければ長めに。
体格に合わせるだけでなく、Tシャツ一枚のときと厚手のアウターを着るときでも調整できます。
両肩だけでなく、斜め掛けや手持ちにも

ロープを長くして片側のカラビナへまとめれば、両肩背負いだけでなく、斜め掛けや肩掛けにもできます。
「ナップサックだから背負うもの」と決めず、その日の移動や服装に合わせられるのが面白いところです。

本体上部にはハンドルループも付いているので、そのまま手提げすることも、フックにぶら下げることもできます。
口を絞ったまま、横から荷物を取り出せる

斜め掛けで使うときに、とくに便利なのが両サイドの止水ジップです。バッグ上部の口を開かなくても、メイン気室とサブ気室へ横からアクセスできます。
一般的なナップサックのように、一度肩から下ろして、口を緩めて、荷物を探して、また絞る必要がありません。
街で財布やイヤホンを何度も取り出す日は、この差がかなり大きく感じました。
外メッシュは、バンジーコードで口を絞れる

前面には、大きなメッシュポケットがあります。
ボトルやタオルを放り込めるだけでも便利ですが、ポイントは上部のバンジーコード。引っ張れば開口部を絞ることができます。

両肩で背負っているときは気になりにくくても、斜め掛けにするとバッグ自体が傾きます。そんなときも口を絞っておけば、中身が飛び出しにくい。
ただの大きなオープンポケットではないところ、気が利いています。

そして個人的に重宝したのが、汗を拭いたタオルや手ぬぐい、汚れたマットなどの一時置き場として。
少し濡れたものや汚れたものをメイン気室へ戻すのは抵抗がありますが、外メッシュならほかの荷物と分けて持ち歩けます。
メッシュポケットの内側がX-PACなので、濡れものを入れやすいのも便利。実際に少し濡れたタオルを入れて短時間歩いた範囲では、メイン気室の荷物まで水分が移ることはありませんでした。

