この夏発売されたばかりの新作

「あと少し水が欲しい。」
キャンプや外遊びをしていると、意外とそんな場面って多くありませんか?
ペグについた泥をサッと落としたい。料理前に手だけ洗いたい。子どもの手足や犬の足を軽く流したい。海や川遊びなら砂を落としてから車に乗りたいし、釣りならリールの塩抜きもしたい。でも、そのたびに水場まで歩くのは正直面倒です。
そんな「ちょっとだけシャワーで洗いたいんだよな〜」を解決してくれたのが、今回紹介するMIGRATRAIL(ミグラトレイル)の「フィットシャワー」。
ミグラトレイルは、最近、個人的にずっと気になっているブランドでもあります。手がけているのは、オートバイやサイクル用品の企画・開発・製造・販売を行う株式会社ダートフリーク。
長年ライダー向けギアを作ってきたメーカーだけあって、アウトドアギアも「そこに目を付けるのか」と思わせる、一癖も二癖もあるプロダクトが魅力なんです。
そんなミグラトレイルから発売された新作が、このフィットシャワー。展示会で見かけた瞬間、「なんだコレは!」と一目惚れ。気づけば即ポチしていました。

実際に使ってみると、ペグの泥落としや手洗いはもちろん、海遊び後の砂落とし、釣り道具の塩抜き、防災時の簡易シャワーまで幅広く活躍。しかも、その使いやすさにはちゃんと理由がありました。
今回、100均の同類製品と比べて分かった「フィットシャワーの凄さ」をご紹介します!
100均とは別モノ。その理由は「空気を取り込む構造」

このアイテム最大の特徴は、本体に収納されたフローホース(透明の管)にあります。
このホースが外気をペットボトル内へ送り込むことで、水を出している最中もボトル内部の圧力を一定に保ち、最後までスムーズなシャワーを維持してくれるんです。
簡単に言うと、「手でペットボトルをべこべこ押さなくても、自動で水が出続ける」というメリットがあります。
え、それだけ?と思うかもしれませんが、この構造、実際に使ってみると大きな違いがありました。

試しに、100均で売られていたペットボトルシャワーの製品を使ってみます。
これはシャワー状に出る口と、線状で水が出る口が二股に分かれている便利なタイプ。(見た目が可愛くて、これはこれで家のベランダ用に使います)

水を出していくと、100均の方はボトルがベコベコに凹み、「ボコン、ボコン」と空気を吸い込みながら断続的にシャワーが出ました。
そのため手、でペットボトルを押し込まないと水が止まったり、水圧が安定しなかったりと、少なからずストレスを感じます。

一方、フィットシャワーはペットボトルを傾けるだけで、最後までスーッと気持ちよく水が出続けました。操作が不要なので片手で他の作業もしやすかったです。
水量や幅も適度で、じっくり長くシャワーを使えるのが◎。ちょっとした洗い物なら1Lペットボトルでも事足りる印象でした。
「どうせシャワーノズルでしょ」と侮っていた過去の自分に教えてあげたいレベル。100均とは天と地ほどの差があり、想像以上に快適でした……!
思わず手に取りたくなる。ギア好きに刺さるデザイン

正直、最初に惹かれたのは性能ではなく見た目です。
シャワーノズルらしからぬ、この無骨なミリタリー感! 「なんだこれ?」と、ギア好きなら思わず手に取ってしまう、所有欲をビシビシ刺激するデザインなんです。

でも、このデザインは単なる見た目重視ではありません。実際に使ってみると、握りやすく、キャップも回しやすい形状になっていて、「この形にはちゃんと理由があるんだな」と納得しました。
素材には、ナイロン樹脂にグラスファイバーを配合した強化樹脂を採用。うっかり地面へ落としてしまっても簡単には壊れそうにない安心感があり、アウトドアギアとしての信頼感もしっかり感じられます。
シャワーだけじゃない。給水までラクになる

使っていて「これは気が利いてる」と思ったのが、シャワーヘッド部分。
キャップを外すと、そのまま大口径の注水口になります。つまり、水を入れるときは漏斗(ろうと・じょうご)代わりになるんです!
キャンプ場の蛇口って、ペットボトルへ直接水を入れにくいことが意外と多いですよね。そんな場面でも、水がこぼれにくくスムーズに給水できます。


「シャワーノズル」と聞くとシャワー機能ばかりに目が行きますが、こういう一連の動作までしっかり考えられているのは嬉しいポイントでした。
一番感動したのは、ホース収納のスマートさ

この商品の肝とも言えるフローホース。普通なら別パーツになっていて、「あれ、ホースどこいった?」となりそうなものですが、フィットシャワーは本体へスッキリ収納できます。
使うときだけ引き出して、終わったら戻すだけ。見た目もスマートですし、紛失する心配もありません。
こういう収納まで考えられているギア、個人的にグッとくるんですよね。
持ち運びまで抜かりなし

本体にはカラビナを取り付けられるループが付いているので、画像のようにバッグに吊り下げて持ち歩くこともできます。
サイズはおにぎり大で多少存在感はありますが、見た目がミリタリー調でカッコいいので、バッグのアクセントとしてむしろ様になります(存在感すら魅力的に感じます)。


加えて、付属するのはメッシュポーチ。濡れたまま収納しても乾燥を妨げにくく、「使ったあと」のことまでちゃんと考えられています。
収納方法が「吊るす」「ポーチへ入れる」の2パターンあるのも、アウトドアではありがたいポイントです。
対応キャップの口径サイズは要確認

ペットボトルの飲み口(口部)の直径は、一般的なもので約28mm(2.8cm)が標準規格。
フィットシャワーが対応しているのは、この標準規格なので、通常のペットボトルであればだいたいハマります。500ml、1L、2Lなど、幅広いサイズのペットボトルに対応してくれました。

ただ、「サントリー天然水」などの一部製品では、飲みやすさや軽量化のために約30mmと少し大きく設計されていて、はまりませんでした。ここだけ覚えておきましょう。
専用のウォーターキャリーならホースいらず

専用のウォーターキャリーも発売されており、どうせならと思い筆者はこちらを購入しました。
というのも、ペットボトルと違ってウォーターキャリーならホース不要でスムーズに水を出せるから。ペットボトルの場合、ボトル自体の硬さがあるため空気の出し入れがホース無しでは難しいのですが、柔らかいウォーターキャリーは中の空気を出しながら水も出ます。

このウォーターキャリーの容量は2Lあり、ペットボトルと違ってコンパクトに丸められるので持ち運びもしやすく、底面にマチもあるのでシャワーヘッド本体を装着したまま自立も可能です。
電源やポンプを必要とせず、水を入れてそのまま使えるシンプルな構造。サイドに取っ手も付いており、本体を傾ける際に使いやすく、何かと便利そうだと感じました。
Migratrail(ミグラトレイル) フィットシャワー ウォーターキャリー キット
キャンプだけじゃない。活躍するシーンは想像以上
筆者の用途としては、キャンプ場での「ちょい洗い」や子どもとの川遊びでの「足洗い」で活躍してくれました。
他にも思いつく限り、活躍するシーンを書き出してみます。
▼キャンプ
・ペグやギアの泥落とし
・料理前の手洗い
・子どもの手洗い
・食器の予洗い
▼海・川遊び
・足やサンダルの砂落とし
・SUP・サーフィン後の簡易シャワー
▼釣り
・リールやルアーの塩抜き
・手洗い
▼ペット
・犬の足洗い
▼防災
・断水時の手洗い
・簡易シャワー
・飲料水とは別に確保しておきたい生活用水として
こんな人には特におすすめ
・キャンプで「“ちょい洗い”がしたい」と感じることが多い人
・海キャンプやSUP、サーフィンを楽しむ人
・釣り道具をその場でサッと洗いたい人
・犬連れキャンパー
・防災用品も兼ねて備えておきたい人
・100均のペットボトルシャワーに物足りなさを感じていた人
100均より約2,500円高い。でも、この価格差にはちゃんと理由があった
もちろん価格だけ見れば、100均のペットボトルシャワーとは比べものになりません。
でも、その差額で手に入るのは、ストレスのない水流、壊れにくい強化樹脂、所有欲まで満たしてくれるデザイン、漏斗としても使える機能性、スマートなホース収納、そして持ち運びやすさまで考え抜かれた完成度です。
100均もいいですが、一度この快適さを知ってしまうと、もう戻れないですね。
「たかがシャワーノズル」で感動するとは思っていませんでした。細部まで使い勝手を磨き上げた完成度は、まさにMIGRATRAILらしい一品。「買ってよかった」と素直に思えた、所有欲まで満たしてくれるアウトドアギアでした。
ペットボトルさえあれば使えるので、車にひとつ積んでおくと何かと安心ですよ。





