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「暑くて窓を開けたい…でも虫が!」夏の車中泊のジレンマを劇的に解決する方法とは?

虫の侵入を完全にゼロにする方法は、残念ながらありません

ただ「虫が入りにくい環境」は作れます。

網戸・忌避剤・換気の組み合わせで、夏の車中泊の虫問題はかなり解決できますよ!

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目次

夏の車中泊、どんな虫が来る?

まずは相手を知ることから。夏の車中泊で遭遇しやすい虫は主に4種類です。

左上から時計回りに「蚊」「ブヨ」「カメムシ」「アブ」。色、模様は種により異なります。(画像:写真AC)

「蚊」はいわずもがな。窓の開閉のわずかな隙間からでも侵入します。刺されるのはもちろん、羽音で眠れない……というのが“車中泊あるある”ですね。

ブヨ(ブユ・ブト)

「ブヨ(ブユ・ブトなどとも)」は体長2〜5mmの小さなハエに似た虫で、渓流や水辺のキャンプ場に多く生息します。皮膚を噛み切って吸血するため、刺されると強いかゆみや腫れが長引くことがあります。朝夕の薄暗い時間帯に活動が活発になるのが特徴で、蚊より厄介なこともあります。

アブ

「アブ」も同じく水辺を好み、咬まれると即座に痛みを感じます。日中も活動し、単独で近づいてくることが多い虫です。

カメムシ

「カメムシ」は吸血こそしませんが、車内に侵入すると刺激で強烈な臭いを放ちます。近年は生息域が広がり、夏のキャンプ場でも見かけることが増えていますね。素手で触れると臭いを放つので、発見しても慌てず対処しましょう。

侵入を防ぐ基本中の基本は?

虫の主な侵入経路は「窓の開閉時」と「換気のための隙間」の2つ。それぞれに手を打てば、侵入リスクはぐっと下がります!

網戸の設置“が最も基本的かつ効果的な対策です。

筆者の愛車、スバル サンバーバン。

市販の車用網戸は、マグネット式や吸盤式でウィンドウに貼り付けるタイプ、ドアごとネットを被せてしまうタイプなどがあります。車種専用品ならフィット感が高く、隙間からの侵入を防ぎやすいですね(ただし高価な傾向です)。

自作する場合は、網戸素材をウィンドウのサイズに合わせてカットし、マグネットテープで固定する方法が一般的です。コストは抑えられますが、取り付けの精度によっては隙間ができやすいため注意が必要です。

ひとつ落とし穴があります。体長2mm前後の「ブヨ」は、一般的な網戸の目を通り抜けてしまう場合があります。製品の仕様を確認しましょう。

ちなみに、「ブヨ」が多い水辺のキャンプ場では、網戸だけでなく後述の忌避剤との組み合わせたほうがいいですね。

網戸なら、暑いときも換気もできる!

「窓を閉めれば虫は入らない」は正論ですが、夏の車内は締め切ると熱がこもります。換気と虫対策の両立が夏の車中泊の一番の課題ですね。

でも網戸なら虫対策と換気を両立できます!

忌避剤、どれを選んでどう使う?

忌避剤(虫除けスプレーなど)は虫を”殺す”のではなく”近づかせない”ために使うもの。就寝前に体に使用するのが基本です。

市販の虫除け剤の主な有効成分は「ディート」と「イカリジン」の2種類。どちらも厚生労働省が有効性と安全性を認めた防除用医薬部外品に使われています。

選び方のポイントはこうです。「ディート」はアブやブヨを含む多くの害虫に効果が認められていますが、厚生労働省の通知により、12歳未満の子どもには年齢に応じた使用回数の制限があります(ディート30%の製品は12歳未満には使用不可)。「イカリジン」は年齢・回数制限がなく、子ども連れの車中泊では選びやすい成分ですね。

また、高濃度の「ディート」は一部のプラスチックや素材を傷める場合があります。車内の内装に使う際は、目立たない場所で確認してからにしましょう。

後述する「1プッシュ式スプレー」なら、殺虫効果もあります。好みや状況に応じて使い分けるといいでしょう。

それでも入ってきたら?

対策を重ねても、侵入ゼロは正直難しいです。入ってきた虫への対処も準備しておきましょう!

蚊には”LED誘引式の捕虫器“(光で虫を誘引して捕まえるタイプ)が車内でも使いやすいアイテムです。

無音・無臭で就寝中も使えるのが嬉しいですが、かさばるのと、捕虫したときの「バチッ」という音が意外と大きいのがネック。気になる人にはおすすめできません。

電撃式の虫除けラケット“は、殺虫スプレーのように薬剤を車内に散布しないため、狭い車内での使用に向いています。が、車内が狭いなら、振り回して虫退治は難しくなりますね…

【要注意】カメムシ退治方法

ただ、カメムシは要注意。殺虫剤が効きにくく、刺激すると臭い汁を放ちます。その臭い汁は洗っても臭いが残るレベル。

退治方法は、ティッシュを何枚か重ねた上でビニール袋を手袋代わりにして、そっと包んで車外に出しましょう。ティッシュだけだと臭い汁が手に移ってしまいます

頻繁にカメムシに遭遇するなら「虫キャッチャー」がおすすめです。カメムシ以外の虫退治にも使えます。

そもそも虫が多い場所・時間帯を避けるのも手

「最強の虫対策は、虫のいない場所に行くこと」という身も蓋もない真実もありますね(笑)。

「ブヨ」「アブ」は渓流や水辺に多く、朝夕の薄暗い時間帯に活動が活発になります。水辺のキャンプ場では、この時間帯の車外での滞在をできるだけ控えるだけで、被害はかなり抑えられます。

もうひとつ、筆者も愛用している”アース製薬の「アースノーマット 1プッシュ式スプレー」は1回シュッとするだけで薬剤(ピレスロイド系薬剤)が車内に広がり、蚊を約12時間駆除(アース製薬公式サイトの説明による)します。

筆者の実体験では、小さな蛾や種別不明な小虫も死んでくれていました。電源も電池も不要で、車中泊との相性も抜群ですよ!

※使用時は製品表示に従い、噴射後はしばらく換気してから車内に入ると安心です。小さな子どもやペットがいる場合は、使用上の注意を事前によく確認しましょう。)有毒成分ですが微量で、体内に摂取されても分解されるようです(虫は分解できず死ぬ)。

虫嫌いな方は、事前にキャンプ場の口コミや地域情報で虫の発生状況を確認しておくことも大事です。

まとめると、虫対策は「侵入させない」「近づかせない」「入ってきたら対処する」の3段階。どれかひとつに頼るより、組み合わせるほうが確実ですよ!

最後に筆者の失敗談

イメージイラスト:ChatGPT生成

網戸をセットし、1プッシュ式スプレーを噴霧し万全の体制を整えた後、車内のLEDランプを付けたままドア(後席スライドドア)を開けて、閉めないまますぐ近くの自販機へ。

車に戻ると、室内は「虫かご」の中の状態になっていました。

くれぐれも、夏の夜の車中泊はドアを締めることをお忘れなく。(特に青白いLEDは虫が寄ってきます)

(文:宇野 智・アイキャッチ画像:ChatGPT生成)