ふと思った。飲み水があるって、普通じゃない

災害対策って大事だよな、とは前から思っていました。とはいえ、水や食料の備蓄はどこか他人事でもあったんです。
そんな感覚が少し変わったのが、登山を始めてから。山では、飲み水がいつでもどこでも手に入るわけではなく、「この水はそのまま飲めるのか?」を気にする場面も出てきます。
もちろん、登山と災害は別の話です。でも、「安全に飲める水があるのは当たり前じゃない」と実感したのは大きかった。そうして買ったのが「ソーヤーミニ」です。
アウトドア用のつもりで買ったのに、防災グッズとしても「持っていてよかった」と思える。そんなアイテムでした。
そもそも「ソーヤーミニ」とは?

「ソーヤーミニ」は、アウトドアや防災用途で使われているポータブル浄水器です。
川や沢の水などに潜む有害な細菌や微生物を99.99999%除去して、飲用の選択肢を広げてくれるアイテムとして使われています。
手のひらに収まるコンパクトさや、使い方の幅広さも特徴です。ここからは、実際に触って感じたポイントを2つに絞って見ていきます。
特徴その1. とにかく小さくて軽い

「ソーヤーミニ」を見てまず感じるのは、サイズの小ささです。「浄水器」と聞いて想像するよりずっとコンパクトで、持ち歩くこと自体のハードルが低いんですよね。
防災グッズって、必要だとわかっていても、収納しづらかったり大きかったりすると購入をためらいがち。その点、これくらい小さいとまず「邪魔」とは思いにくいし、登山の装備にも自然に取り入れやすい。
持たないと使うこともできないわけで、導入のハードルが低いというのはそれだけで価値があります。
特徴その2. ペットボトルや付属パウチなど、使い方に幅がある



さまざまな場面を想定した付属品がそろっているのもうれしいポイント。ペットボトルに直接接続して使えるのはもちろん、パウチやストローもセットになっていて、状況に応じて使い分けやすくなっています。
- 上:付属パウチには、ペットボトルの蓋のような感覚で取り付け可能
- 中:ペットボトルにも接続できるが、口径によっては合わない場合もある
- 下:ストローを使えば、川や池の水を直接吸い上げることもできる
アウトドアではもちろん、防災を考えたときにも「この形でしか使えない」より、「その場にあるもので応用しやすい」というのは安心感があります。
本当に飲めるのか?泥水を使って試してみた

登山や防災の文脈で役立つとはいっても、やっぱり気になるのは「実際どうなの?」という部分。そこで今回は、変化が見た目にもわかりやすいよう、泥水を使って試してみました。
見た目はどう変わる? 濾過前後を比べてみた

濾過前の水は、見た目にも濁りがあり、浮遊物も確認できる状態。それを「ソーヤーミニ」に通してみると、パッと見でも、かなりキレイになったのはわかります。
実際に飲んでみると、拍子抜けするくらい普通だった

そして実際にろ過した水を飲んでみると、拍子抜けするくらい普通に飲めました。いい意味で特別感がなく、「ちゃんと水として飲めるな」という感覚です。
水道水と比べて大きな違和感があるわけでもなく、見た目の透明感もあって、飲むことへの抵抗はかなり薄れました。
使って、自分の生活の中で感じた変化
「備える」が自分ごとに。防災意識がアップした

「ソーヤーミニ」を買ったことで、「災害に備えたほうがいいよね」という自分の意識が明確に一段階アップしました。
これまで防災って、どこか抽象的だったし、「キャンプ道具があるからなんとかなるでしょ」と思っていた部分がありました。
でも、登山で水のありがたさを実感し、「ソーヤーミニ」を使ってみて、いくら高機能な道具を持っていても、まず優先すべきは「水の確保」なんだと考えるようになりました。そうした意識の変化だけでも、手にする価値はあったと思います。
小さいから、持ち出す気になれる

どんなに役立つ道具でも、大きかったり重かったりすると結局持っていかなくなります。その点「ソーヤーミニ」は、小さくて軽いからこそ「とりあえず持っておく」がしやすいんです。
防災用品としても同じで、押し入れの奥にしまい込むより、目につく場所や持ち出し袋に入れやすいサイズなのはやっぱり強いです。
必要な場面が来る前提の道具だからこそ、持ち出しやすさはかなり大事だと思いました。
「水ならどこでも飲めるかもしれない」という安心感がある

もちろん、どんな水でもこれ一本で完全に安心、という話ではありません。ただ、「この道具があれば飲める可能性を広げられる」というだけでも、気持ちの余裕はかなり違います。
登山でも防災でも、水が尽きたときの不安は大きいはず。そのときに、浄水の選択肢をひとつ持っておける。この安心感は、想像していた以上に大きなメリットでした。
買うまで勘違いしていたこと
海水やウイルス、化学物質まで何でも対応できるわけではない

買う前は、「これがあれば水問題はなんとかなるのでは」と少し広く考えすぎていました。
でも実際には、「ソーヤーミニ」にも当然できることとできないことがあります。
たとえば、海水はそのまま使えませんし、下流の川のように化学物質の混入が気になる水も慎重に考える必要があります。
公式にも、「バクテリアや微生物など有害な病原菌を除去する能力はありますが、水に溶けているカルシウムやマグネシウム、重金属といった溶解固形分やウイルスは除去できません」とあります。
つまり、「何でも浄水して万能に飲める道具」ではないんです。
使う水の条件を見極めることは前提。その意味では、雨水や比較的きれいな水源をどう確保するかまで含めて考える必要があると感じました。
長く使える道具でも、メンテナンスは必要

38万リットルという、半永久的とも言える耐久性の高さも「ソーヤーミニ」の魅力です。ただ、そこだけ切り取って「ほぼノーメンテでずっと使える」と考えるのは違います。
保管状態が悪ければ劣化は早まりますし、しっかり乾燥させないとカビが発生する可能性もあります。
公式では、「ソーヤーのフィルターはカビ菌の大きさよりも細かいので、カビが発生しても浄水した水にカビ菌が混入する可能性は限りなく低い」とされていますが、だからといって雑に扱っていいわけではありません。
かといって、人は使わないと、いざというときに使い方がわからなくなってしまうもの。定期的に練習も兼ねて、メンテナンスをするようにしましょう。
持ち歩くなら収納袋も欲しい。その答えはモンベルにあった

ソーヤーミニ自体はかなりコンパクトですが、付属品も含めると少し散らばりやすいんですよね。しかも収納袋は付属していないので、パッケージから出した瞬間に「何に入れておこう?」となりました。
そんなときに見つけたのが、モンベルの「ライトペーパーポーチ M」。ソーヤーミニ本体と周辺アイテムが中で遊びすぎない、ちょうどいいサイズ感でした。
カラーリングも豊富なので、自分のギアやバッグのカラーからあえて外して、見つけやすくするのがオススメです。
ちなみに、材質の異なる同形状のポーチもあるので、選択肢が豊富なのも嬉しいですね。
モンベル ライトペーパーポーチ M
| 素材 | 70デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング] |
|---|---|
| 重量 | 15g |
| カラー | ブルーグリーン(BGN)、ブラック(BK)、オレンジ(OG)、パープル(PU)、タン(TN)、イエロー(YL) |
| サイズ | 17.5 x 24cm |
ソーヤーミニが、水の大切さを実感させてくれた

「ソーヤーミニ」を買ってよかったと思ったのは、水をろ過できるようになったこと以上に、「飲み水があるのは当たり前じゃない」と実感できたことでした。
アウトドア用のギアとして気になって買ったはずなのに、防災への意識まで少し変わった。そういう意味でも、これはただの浄水器ではなく、水との向き合い方を変えてくれる道具だった気がします。
「災害対策、ちゃんと考えたほうがいいよな」と思いつつ、まだ動けていない人ほど、こういう道具から入ってみるのはアリかもしれません。




