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Amazonで「謎ギア」買ってみた。木製の“品ある見た目”に騙されるな!期待半分で使うと、とんでもないことに…(2ページ目)

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即座に購入してみた

ダンボール開封

プライム配送対象だったので、ポチるとすぐに届きました。特に商品パッケージはないようで、飾り気のない段ボールで梱包されています。

SIGOUEのセット内容

中身を取り出しました。木目がAmazonの商品画像と違うことから、プリントではなく天然のウッドであることがわかります。木の種類はウォールナットだそうです。

サイズは直径13cm、高さも13cm。重さはメーカーによると750gですが、実測したところ730gほどでした。ウッドの質により多少の個体差があるのでしょう。

SIGOUEの説明書

説明書として、かすれたコピーが1枚入っていました。かつて説明書もない中華製品を扱ったことのある筆者にとっては、充分にありがたい配慮です。

それでは本体を見ていきましょう

中央の蓋を外すと……

SIGOUEの蓋

中央の円筒状の蓋はネジ式ではまっていました。くるくると回して取り外すと……。

上から見たSIGOUEのアルスト

ぐるぐるの銅管が現れました。構造としてはアルコールジェットストーブですね。銅管がダブルなので強い火力が期待できます。

SIGOUEの燃焼部分

銅管の下の方には小さな穴が。銅管をバーナーなどで熱すると、この穴から気化したアルコールが飛び出してくるようになり、燃焼する仕組みです。

左手前にある金色のつまみは給油口ですね。銅管ぐるぐるアルストの例に漏れず、直径の小さな注入口でした。もちろんアルコールは入れにくいので、それについてものちほど触れます。

付属品をチェック

SIGOUEアルストの風貌

まずはこちら、ステンレスの筒が付属していました。これは何に使うのかというと……。

SIGOUEの風貌被せ方

燃焼スペースにはめ込むことで、風防になるようです。

ちなみにこの状態でさきほどの蓋をすることができます。つまり蓋をパタッとかぶせることで、消火することもできるというわけです。

SIGOUE付属のボトル

他にボトルが2つ付属していました。説明書きは不自然な日本語でしたが、言っていることはわかりました。左がアルコールを注入するためのボトルで、右が水を入れておくためのボトル。

火力が強すぎる場合、銅管の根元を水で浸すことで、火力を弱められるようです。また銅管に水を直接かければ消火できるとのこと。

両者とも裏面には容量の目盛りが刻まれていました。

SIGOUEの収納ケース

嬉しいことに収納袋も付属します。が、ボトルを含めるときれいには入りませんでした。ボトルさえ入れなければスマートな収納状態となります。

ゴトクは変形式

SIGOUEのゴトク

ゴトクは変形式で、展開するとギザギザ付きのアームが現れます。クッカーのサイズによっては展開する必要がないかもしれません。逆に展開する必要がある場合、なかなかのサイズのクッカーに対応するということになります。

きっと大きめのクッカーを使うことを想定している火力なのでしょう。耐荷重は約10kgとのことです。

着火方法は?

使用前に着火方法をリハーサルしておきましょう。一般的なアルストとは一線を画す手順となっています。

SIGOUEアルストの点火方法

1、アルコールを入れる。最大容量は220ml
2、0.1秒だけひっくり返す(※)
3、銅管に少量のアルコールをかける
4、風防をセットして着火

3にあるアルコールをかける手順は、銅管をプレヒートするためのものでしょう。アルコールを使わずにバーナーの炎で熱する手もあります。

※ひっくり返す時間については、Amazonの商品ページ内に「0.1秒」「2~3秒」と食違った記述があり、正確な時間は不明。筆者は1秒ほどひっくり返すことにしました。

実際に使ってみた

SIGOUEアルスト

それではキャンプ場で実際に使ってみましょう。白昼だと炎がまったく見えないので、夕暮れどきを狙って着火します。

夕暮れどきに着火!

SIGOUEアルストに着火

手順通りに銅管にアルコールをかけて、着火。銅管が熱くなると気化したアルコールが穴から噴き出してきて、本燃焼へと移行します。

SIGOUEアルストの燃焼状態

2分ほどで炎が安定しました。アルコールジェットストーブらしく、まっすぐに上に向かう炎です。ウッドの美しさも相まって、なんとも情緒のある佇まいでした。

それではお湯でも沸かしてみましょうか。

火力は尻上がり?

SIGOUE燃焼テストの結果

500mlの水を沸かしてみました。沸騰までのタイムは8分とちょっと。念のため翌朝も試してみたのですが、似たようなタイムとなりました。

「思ったよりも火力は強くないな」などと思っていたら……。

SIGOUE高火力モード

ゴォーッと轟音を立てて炎が大きくなりました。これは凄まじい火力です。

湯沸かし後に炎が強まる……これは翌朝の湯沸かし時も同様でした。ひょっとしたら「着火から8分ほどで火力がMAXになる」仕様なのかもしれません。

SIGOUEアルストの燃焼時間

そこで後日、着火から10分放置し、500mlのお湯を沸かしてみました。タイムは7分ちょっとで、それほどタイムは短縮されませんでした。そして例によって湯沸かし後、ゴォーッと音を立てて強力な炎が……。

原因はおそらくケトルの輻射熱でしょう。輻射熱でストーブ自体が高温になり、アルコールの気化が盛んになって、驚くほどの火力を生んだのだと思います。

ケトルやクッカーを使うと高火力モードになる」、そういう仕様でした。

湯沸かし後は、アルストらしからぬ高火力

アルストでウインナーを焼く

さてシーンをキャンプ中に戻します。湯沸かし後の高火力モードでスキレットを使ってみたところ、あっという間にウインナーの皮を破裂させていました。

銅管の根本を水で浸せば火力を弱めることができるのですが、風防があって狙いにくく、また炎の強さに恐怖心もあり、このときは諦めました。

ちなみに燃焼時間は、アルコール150mlで35分ほど(実測)。アルコールは満タンで220ml入るので、大抵の調理はまかなえるのではないかと思います。

気になったところはある?

アルコールは入れにくいです

SIGOUEアルストの給油口

アルコールの注入口は非常に小さく、トランギアのフューエルボトルあたりでは太刀打ちできません。

SIGOUEアルストの給油道具

注入口が狭いときに活躍するはずの、愛用の漏斗やボトルもダメでした。特に画像右のIMCO製アルコールボトルは優秀なアイテムなんですが、三角のゴトクが邪魔になって垂直に差し込めず、アルコールをこぼしがちに……。

付属ボトルに慣れるしかないようですが、それが使いやすいかと言われるとそうでもなく、困った問題です。

細部の精度に不安あり

SIGOUEアルストのごとく

ゴトクは変形式なんですが、新品状態から1本だけ可動部がグラグラしていました。他の2本はちょうどいいのが1本、固めなのが1本……と製品としての精度はあきらかにイマイチ

使用上の問題はありませんが、気分はよくありません。

スマートに消火したいけれど……

SIGOUEアルストに蓋をする

消火する方法は「息で吹き消す/銅管に水をかける/消火蓋を使う」の3つ

しかし高火力モードに入ると息では吹き消せませんでした。最も無難なのは水をかける方法でしたね。

蓋を使うのがスマートですが、轟音を立てる燃焼中に狭い穴を通過させるのは、かなり勇気が必要です。実際に挑戦した結果、おすすめはできません。

アルスト本来の特長が……

SIGOUEアルストの台座

ウォールナットを使った台座は妙に美しく、本製品のいちばんの長所だと思います。しかしアルコールストーブの長所とは、軽量コンパクトであること。

アルスト本来の特長を本製品の特長が打ち消していて、道具としてのチグハグ感は否めません。

ロマン枠に収まらない熱源に

SIGOUEアルストの燃焼

最初は本製品のことを、見た目を重視したロマン枠のアイテムだと思っていました。実際に製品としてのビジュアルがよく、炎も美しく、確かにロマンが感じられました。

しかしその火力はロマン枠に収まるものではなく、充分な実用性も。別にゴトクを用意する必要がなく、10kgの耐荷重で大きな鍋に対応できるのも嬉しいところです。

SIGOUEアルスト

しかしアルコールを注入しにくかったり消火しにくかったりと、短所が目につくのもまた事実。ロマンなのか実用なのか……その狭間で揺れ動く不思議なアイテムです。「これは買い」とも「これは使えない」とも言い切れません。

アルコールジェットストーブに興味があり、かつビジュが気に入ったなら、買って損はないかもしれません。

    SIGOUE アウトドアアルコ一ルスト一プセット

    セット内容メインユニット、計量ボトル2本、消火蓋、収納用巾着袋付き
    材質アルミニウム合金、真鍮
    サイズ14×6×12cm

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