LINE公式アカウント 最新のアウトドア情報をチェック! 友だち追加はこちら

往年の“デートカー”『プレリュード』復活!車中泊&キャンプにも使えるか、身長180cmのアラフィフ筆者がガチ検証

25年ぶりの復活で大注目を集めているホンダ『プレリュード』。かつては“デートカー”の代表車でした。

新型は流麗なリフトバックを持つクーペになりましたが、はたして、車中泊やキャンプに使えるクルマなのでしょうか?

実際に車中泊してキャンプに行ってみたら、意外な結果が!

180cmの筆者が身をもって知った、クーペでキャンプの“リアル”とは?

目次

あの頃、“クルマ=モテるための武器”だった

新型6代目のデザインは「グライダー」からインスピレーションを受けたとのこと。

1980年代半ばから1990年代初頭にかけての『バブル景気』、“デートカー”と呼ばれるクルマがありました。

当時は、インターネットもなければ、スマートフォンもありません。携帯電話はありましたが、ごく一部の限られた人しか所有できず(肩からショルダーバッグ状の重たい筐体をブラさげて電話を掛けるのはステータスだった)、通信手段は家の固定電話機。90年代に入るとポケベル(ポケットベル)で語呂合わせの数字でやりとり、その数字を打ち込むのは公衆電話……そんな時代でした。

“コンテンツ過多”で娯楽も豊富な令和時代とは対照的に、バブル景気の頃の娯楽は限られたもの。当時の若者を中心に、最大の娯楽となっていたのは“クルマ”と“デート”でした。

最新情報収集の手段は、テレビ・ラジオ・雑誌ぐらいなもの。無数にあった男性向け雑誌は、どの号を見てもだいたい「いかに女性にモテるか」「デート攻略法」的なコンテンツが並んでいました。

クルマの進化が著しい時代だったこともあり、ドライブデートは必然的にブームに。都会的でファッショナブルな2ドアクーペは、男性が女性にモテるためのツールであり、ステイタスでもありました。

“デートカーの象徴”プレリュードの全盛期

ホンダ プレリュード 2代目 前期型 1982年(画像:ホンダ)

ホンダ『プレリュード』の初代は1978年にデビューしましたが、売れ行きはイマイチ。1982年11月、ホンダの2ドアクーペ『プレリュード』が2代目にフルモデルチェンジすると人気に火がつき始めます。

当時としては、斬新な“ワイド&ロー”の輸入車のようなスタイルは、女性にも人気を集め“デートカー”という言葉が生まれました

ホンダ プレリュード 2代目 後期型型 1984年「XX」のフロントシート(画像:ホンダ)

この“デートカー”を象徴する装備は、助手席のリクライニングレバーが運転席側にも付いていたことでした。これにより、ドライバーが容易に操作することができました。その具体的な使い方は、ご想像のとおりです。

ライバルも登場し、盛り上がる“デートカー市場”

2代目プレリュードは、日本初の4輪アンチロックブレーキ(今のクルマでは標準装備化されたABS。強くブレーキを踏んだときにタイヤがロックするのを防止し、安定性を保つ安全装置)を採用するなど、最先端の技術を採用したポテンシャルも高いクルマでもありました。

1985年8月には、トヨタ『セリカ』が流線系のスタイリッシュなボディをまとって4代目(ST系)にフルモデルチェンジ。後に公開された大ヒット映画『私をスキーに連れてって』では『GT-FOUR』が印象的な劇中車として登場し、その人気も相まってプレリュードの良きライバルになりました。

プレリュードは1987年4月に3代目にフルモデルチェンジ。2代目のコンセプトを引き継ぎながら、よりスタイリッシュに進化。バブル景気真っ最中ということもあり、3代目も大ヒットを記録します。

日産 シルビア S13型 1988年(画像:日産)

プレリュードとセリカの大成功を指をくわえて見ていた日産は、1988年5月に『シルビア』をフルモデルチェンジ(それまでのシルビアの人気はイマイチ)、今でも名車と名高い『S13』が誕生します。プレリュードに劣らずスタイリッシュなデザインで、こちらも大ヒットを記録しました。

当時のデートカー市場は、こうした良きライバルがひしめく大活況だったのです。

バブル景気は1991年3月から急速に崩壊が進みます。同年9月にプレリュードは4代目にフルモデルチェンジしますが、かつての人気を保てず、デートカー市場そのものも萎んでいきます。

1996年11月に5代目にフルモデルチェンジするも、この頃から始まったSUV人気のあおりを請けてセールスは低迷、2001年6月に販売終了、ひっそりとプレリュードの歴史に幕を下ろします。

かつて“モテ車の頂点”だった『プレリュード』が復活!

それから25年、2025年9月にかつて一世を風靡したプレリュードが6代目となって復活を遂げました。

想像以上にカッコいい。6代目プレリュードの完成度

新型 「プレリュード」ボディサイズは、全長4,520mm × 全幅1,880mm × 全高1,355mm。

2025年9月にフルモデルチェンジを受け6代目となったプレリュードは、電動化時代への橋渡し役としてデビュー。『e:HEV』ハイブリッド専用モデルとなりました。まさしく、電動化時代へのプレリュード(前奏曲)。

ホンダは、2022年6月に追加した『シビック e:HEV』で、すでにスポーティなハイブリッドをリリース済み。筆者はこのモデルの発表時に開催された試乗会で乗ったとき、ハイブリッドなのにスポーツATのようなエンジン音の変化と、その走りっぷりの良さに舌を巻いたものでした。

新型「プレリュード」パワートレインは、2.0Lガソリン+モーター、エンジン最高出力141PS・最大トルク182N・m、モーター同184PS・315N・m。WLTCモード燃費は23.6km/L、レギュラーガソリン仕様。
3代目後期型。先代までは2ドアノッチバックだったが、新型6代目はリフトバックに。往年の一文字のリアテールランプは6代目でも採用された。

新型プレリュードが『シビック タイプR』のシャシーをベースにプレリュード専用のセッティングを施し、2.0Lエンジンのe:HEVを搭載したハイブリッド・スポーツクーペとして復活すると訊いたとき、実車は間違いなくいいだろうと確信を持ったものでした。

実際の走りは、期待を裏切らず、予想を超える爽快なものでした!

新型プレリュードはキャンプでも使える?

さて、こんな歴史をもったプレリュード、車中泊やキャンプには使えるのでしょうか。徹底検証します!

な、なんだこの荷室は!

25年の時を経ても、新型プレリュードはかつてのデートカーの王者らしく、走りと乗員の快適さを高次元で両立させています。

そんなスペシャリティカーですから、荷室の広さや使い勝手には、正直あまり期待していませんでした。

ところが、これが大きな誤算でした(いい意味で)!

車高の低さと広い開口部で、大きいキャンプギアの積み下ろしは楽だった。

想像以上に荷室は広く、使い勝手がいいんです!

逆に裏切られて「なんだこの荷室は!」と言ってしまったのでした。

デートカーらしく、デュオキャンプのギアを一式用意(実際はソロキャン)。

実際に積んだキャンプギア一覧

後席を倒さずギアを積み込んだのは、このまま車中泊するため。その理由は次項で。

最大5人収容のドームテント、エアーベッド、IGTテーブ、チェア、焚き火セットがラゲッジスペースに余裕で入りました!

さらに、後席座面に46Lコンテナを置き、空いた空間に寝具を積み込みました。

意外にも新型プレリュードでキャンプは余裕で行けちゃいます!

1 / 2ページ