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BEVキャンピングカー「moonn」試乗

日本初のBEVキャンパーをメディア初試乗!プロが忖度なしで指摘した「6つの課題」と引き算の美学とは

新進気鋭のベンチャー「Carstay」が手掛けた、日本初のBEVキャンピングカー「moonn T-01」。HWエレクトロの「エレモ L」をベースにした同車に、メディアとして初めての試乗・車中泊を敢行しました。

プロの視点で徹底チェックした結果、「引き算の美学」を感じる洗練された空間の一方で、実用面での「6つの課題」も浮き彫りに

「未来のキャンピングカー」と謳われたBEVキャンパーの実力を徹底検証します。

目次

「moonn T-01」ってどんなキャンピングカー?

「moonn T-01」ボディサイズは、全長5,457mm × 全幅1,850mm × 全高2,045mm。1ナンバー登録車なので高速料金は中型車になる(普通車の1.2倍)。

moonn T-01(ムーン ティー ゼロワン。以下「ムーン T-01」)」は、Carstay株式会社(神奈川県横浜市)が開発・製造・販売するBEV(バッテリー式電気自動車)キャンピングカーです。

同社は、キャンピングカーの車中泊スポットのシェアリングサービス「Carstay」の運営も行う新進気鋭のベンチャー企業でもあります。

また、同社は横浜にキャンピングカー製造拠点「Mobi Lab.(モビラボ)」を展開。ムーン T-01はここで誕生しました。

“moonn”に込められた意味

全長約5.5mは、トヨタ ハイエース スーパーロングより10cm以上長い。

「moonn」は、モビラボが展開するキャンピングカーブランドの1つという立ち位置だそう。モビラボでは、これまで「SAny(サニー)」という内燃機関(ガソリン・ディーゼル車)キャンピングカーを展開しています。

ブランド名の由来は「Mobility Of New Normal」の頭文字から。サニー(Sunny=直訳では「太陽が照っている日」)に対して、ムーン(月)の意味もあり、「未来のキャンピングカー」という意味も込められているとのことです。

モビリティショーでも話題に

ムーン T-01は、ジャパンモビリティショー2025(2025年10月30日〜11月9日開催・東京ビッグサイト)で出展後、名古屋、福岡、札幌の地方開催にも出展して注目を集めていました。

「日本初」BEVキャンピングカーに「メディア」初試乗!

スクエアでシンプルな外装はベース車両も同じ。商用車っぽさがないのがいい。

今回試乗するムーン T-01は「プロトタイプ」とのこと。実際に販売される車両と仕様とは異なります。

ただ、モビラボからは「気になったところがあったら、忖度なしで指摘してください!」とのこと。

クルマとアウトドアのプロの目線で徹底的にチェックさせていただきました!

ちなみに、ムーン T-01は、「日本初」のBEVキャンピングカーです!

さて、その実力はどうだったのでしょうか?

都会の喧噪から離れた山林のRVパークで車中泊!

丸太の森キャンプ場 RVパーク

今回の車中泊は、姉妹サイトのキャンプ場検索・予約サイトの「なっぷ」で2026年2月から掲載が始まった、「丸太の森キャンプ場(神奈川県南足柄市)」内にあるRVパークを利用しました。

東京都心からは約90分、東名高速大井松田インターから約20分*とアクセスの良さがありながら、都会の喧噪から離れた静かな山林に位置するというロケーションの良さも光るキャンプ場・RVパークです。

*公式サイトでは大井松田インターから約25分と案内されていますが、実際は道が空いていたら15分とのこと。筆者が行ったときは20分ほどでした。

丸太の森キャンプ場・RVパーク」について詳しくは、こちらの記事でご確認ください。

試乗は、モビラボ(横浜市旭区東希望が丘)からスタート、片道約60kmを往復するコースです。

キャンピングカーの常識を覆す!そのコンセプトと装備とは?

ムーン T-01のコンセプトのひとつに「動くリビング」というキーワードがありました。

キャンピングカーといえば、ベッド、テーブル、水回り、収納……と無数の装備がクルマに詰め込まれているイメージです。

が、ムーン T-01は違います!

私が感じたのは「引き算の美学」。

ムーン T-01の装備は、至ってシンプル。しかし、必要十分なミニマルなものでした。

室内の第一印象は「おしゃれなビジネスホテル」。

ベッドはセミダブルサイズまで拡張可能!

リアゲートを開放するのもいいですね。

冷蔵庫は、大容量72Lの日立「Chiiil(チール)」、そしてなんとバルミューダのオーブンレンジを備えています。

冷蔵庫・オーブンレンジの上はテーブルと収納。コンロやシンクなどの水回りは省略されています。

ここも「引き算の美学」。シンクはあると便利ですが、給排水がめんどくさいですね。

前席との仕切りはカーテン。右側は跳ね上げ式のサイドドア。

サイドドア内側にLEDランプを内蔵。オープン時は“ひさし”になって足元を照らしてもくれます。

バッテリー消費はどうだったのか?

満充電走行距離は270kmというカタログスペック。実走行距離は、外気温や道路状況によって変動しますが、200km強は走れます。ざっくり、東京から富士山周辺が往復できる航続距離です。

バッテリー容量は43.5kWhと最近のBEVとしては小さい部類ですが、今後、拡張は可能だそうです。

サブバッテリーは、5,000Whと大容量(サブバッテリーとは、車両に元から搭載されているバッテリーとは別に架装するバッテリーのこと)。

ただ、筆者が試乗・車中泊したときは真冬。家庭用電気ストーブを常時使用(最大出力900W)、冷蔵庫常時ON、オーブンレンジ(調理で計10分ほど)を使用したため、RVパーク停泊開始から約6時間ほどで残量40%を切りました

100V外部給電。オプションで370Wソーラーパネルが選択可能。サブバッテリーは24V200Ah。インバーターは3000Wとワンルームマンション級の出力を誇る。

計算上では、走行用バッテリーからサブバッテリーへ充電しても、ギリギリ帰れる残量がありましたが、電欠は絶対に回避したいのと、せっかくの電源ありのRVパークなので、サブバッテリーに外部給電で充電しながら過ごすことにしました。

5,000Whあれば、暖房器具などの大出力家電を連続して使わない限り、一晩は余裕で持ちます

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